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実録・外道の条件
著者 著者:町田 康
なにゆえかくも話が通じないのであろうか。丁重な文面であるのにもかかわらず、その文面のなかにときおり顔をのぞかせる強い調子、攻撃的な排他性のごときを改めて強く感じ、その根拠...
実録・外道の条件
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実録・外道の条件 (角川文庫)
商品説明
なにゆえかくも話が通じないのであろうか。丁重な文面であるのにもかかわらず、その文面のなかにときおり顔をのぞかせる強い調子、攻撃的な排他性のごときを改めて強く感じ、その根拠として彼らが標榜しているボランティアという概念について、普段そんなことについてまるで考えたことのなかった私が、この困惑を契機に深く考えるようになってしまったというのは、いったいいかなる因果・因縁であろうか。(「地獄のボランティア」より)芥川賞受賞第1作となった傑作小説集。
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言葉の通じない外道ども
2021/07/24 16:44
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本編の出来事から四半世紀が過ぎようとするが、変わらないマーチダ節を少し懐かしみ、しかし外道は二世・三世・四世と世代を重ね、むしろ往事よりハバを利かせている事実に我が輩は寒気を覚えるのであるが、あぁこの悪寒は新型インフルエンザなのか新型コロナウイルスどちらなのだろうか、よく分からん。
情報伝達の手段こそ増えたのだが、庶民が一時に処理できる量には限度があり、そこは今も昔も変わらぬまま、ネットとSNSとゲームに多くの時間を費やすようになった大衆の常識はブレにブレ、真偽不明の情報と声のデカい人(=半外道)の言い分が独り歩きする世相になった。
マーチダは酔っ払っているが、常識の軸を強固に持っているからこそ面白いし、だからこそパンクな世界で面白おかしくやってしまうのだろうか。いや、シラフなのに常識外れのおかしな事を平然とやる輩が跋扈しているから酔わずにいられないのかもしれない。
裏を返せば面白く読めなかった方は外道の素質に溢れているかもしれない。
いい年こいて、いやーん、いやーん、で他人様を振り回してないか?と自分を省みてしまう。
こんな薄汚れた最下層のレビューをご覧になった方におかれては、くれぐれもブンブロや傲岸不遜に落ちないよう願うところである。
紙の本
常識があるからこそ
2016/01/13 10:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書収録の4つの短編には、うんざりするほど非常識な人々が登場する。しかし作者自身はいたって常識的な人間なのだろう。物事の正しさがわかっているうえで、あえて正反対のことを書く。それでこそすぐれた小説家だ。
電子書籍
うーむ
2017/10/17 09:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よいふろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私には、どうもあわなかったというか、文章が読みにくいです。テンポよく読みたい派なので、自分のリズムにあわないと読み進められないです。でも好きな人は、何度もよむのだろうなと思います。3行目で挫折してしまいました。