紙の本
文庫作品2作目☆
2009/08/10 14:02
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投稿者:ぱやぴす - この投稿者のレビュー一覧を見る
25才の主人公・君枝の回想録といったところ。
会社を辞めてアジアへ一人旅行する現在と14歳の中学生が交互に描かれる。
物語を通して、不器用ながらも自分の価値観で人と接し世渡りする主人公の心情と心が重なる。
紙の本
次々に話題作を発表してこられた山崎ナオコーラ氏による14歳の中学時代と25歳の今の「私」を描いた話題作です!
2020/06/29 11:41
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『人のセックスを笑うな』で文藝賞を受賞され、その後も『カツラ美容室別室』、『指先からソーダ』、『男と点と線』、『ここに消えない会話がある』など数々の話題作を次々に発表されてきた山崎ナオコーラ氏の作品です。同書は、中学生である私と友人の犬井は、どうも学校に馴染めないでいます。そして、早く中学校を卒業して大人になることを願います。11年後、OLになった私と犬井ですが、私たちに目に現実の世界はどう映るのでしょうか?14歳の中学時代と25歳になった今の時期を鮮明に描いた話題作です!
紙の本
デビュー二作目にして、山崎ナオコーラの文章は、他人の心に深く沈みこんでくる。
2009/09/02 20:50
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投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだことがなかったので読んでみた。今まで読んだ山崎ナオコーラの作品の中でも一番好きかもしれない。二十五歳の「私」は勤めていた会社を辞めて、東南アジアに旅に出る。一方、中学二年の「私」は、学校を休んでいる「犬井」を家に迎えに行く。
テーマは宗教といってしまってもいいかもしれない。二十五歳の「私」と中学生の「私」が交互に語られることによって、二つがシンクロしてくる。
僕は単行本で読んだが、今買うなら、文庫版がおすすめです。
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14歳との『私』も25歳の『私』も人間関係に悩む。
過去と現在の対比などの構成がうまいが、ストーリーが微妙…
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14歳の丸山と25歳の丸山のストーリーが同時進行していく。
神様や宗教や友達や同性や異性や同い年や会社や旅や・・・いろんな生き方のひとがいてどれもなかなかおもしろい。
さとこはタカソウに近いかとおもう。
さとこーら
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初コーラ。比喩もリズムも巧みで、序盤はほんとうにいいんだけど…本当にここで終わるのか。再読したら印象が変わりそうです。いろいろ読み解きとか解釈とかしたくなる作品。
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14歳の私と25歳の私の話が交互に語られる。
何年経ったって人は変われなかったり、知らず知らずに変わっていたり、
自分の価値観を守りたかったり、けど実は人が羨ましかったり、
なんかしみじみと感じられる本。
のんびりと読むにはいい本なのでは。
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山崎ナオコーラの本が読んでみたくて手に取った。
展開はうまい。けど、なんかこれまた入り込めず。。
なんだかエネルギーが分散されてしまっているような。
また違う時期に読んだら感じるものがあるんだろうか。
改め。
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卒論から逃避。授業中にひたすら読む。ナオコーラとても良かった。14歳のときと、25歳のときが織り交ざっていて、どんどんひきこまれる。気づけばわたしも、もうすぐそこまで25歳がやってきているじゃないですか。この間10代終わったと思ったら、もう学生生活もおしまい。働き始めたら25歳なんてあっという間なんだろうなって思ったら、ちょっとさびしい。たった10年で人間ってそんなに変わんないのに、漂う哀愁・・・。
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ものすごい本を読んだ気がする。
すごいすごい面白い。
五感をもぞもぞと刺激するような文章がさらさらとかかれているのがたまらないのです。
きっと実際に自分がそこにいて肌で感じるよりも鮮烈で心にささってくる感じ。
神様とか友達とか規則とか協調とか、人間の世界には摩訶不思議な概念がたくさんあって私たちは日々翻弄される。
人と人はそれぞれが同じに見えて全く違う世界観を持って時に越えられない距離を感じる。
そんないつも意識しないことを思い出して、ぐるぐるして、それからさっぱりした気持ちになる。
食べたことない味のする料理(でもおいしいの!)と出会った時みたいな新感覚がそこにはあります。
厄介なことは何ともならないけれど、それでもめげずに、明日も頑張ろうって思います。
《所持》
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スラスラと読めた。14歳の頃と25歳の主人公が同時進行的に話が進む。14歳の頃の彼女は25歳の自分を想像出来たのだろうか。最後に犬井君には会えたのか気になる所だけど、読み終えてみて、それもどうでも良い事なのかなとも思えてしまう。
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ミーハーな意見だけど、名前が、いい。センスを感じる。
「人のセックスを笑うな」から入るのには
マイノリティ願望から抵抗があって(そして本屋になくて)
この浮世でランチが初のナオコーラ。
不思議な宗教ごっこに、なぜか魅せられました。
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はじめて読んだ、ナオコーラさん。
コーラ私も好きだし。読んどくかと。
「今」の話なので、心がどきっとする箇所がいくつも。
友達がはなしてくれたようなお話。
生きていくって、だれか一人に、
語りかけていくことの積み重ねなのだと
気付かせてくれる。
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おもしろかった。
内向的だけど繊細に、日常をこんな言葉で紡げたらなと思う。
コップンカー。
テリマカシー。サマサマ。
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子どもの頃の話がすてきでした。
「神様」とか「宗教」とか、面白い。
青い輪に入っちゃだめとか甘いもの食べないとか
めちゃくちゃなようで、それぞれ自分なりの
信念を持って動いてるし、なんにも考えてない、悩んでない人なんて
いるわけがないって思いました。
女の子が、自分の中で特別な存在の友達が
他の子と仲良くしてるのに嫉妬して「ちっ」とか
思っちゃったり、
会社で一緒にお昼食べる人がいなくて
平気なつもりが死ぬほど寂しかったり、
切ない、苦しい、そういう気持ちがひりひり伝わる
作品です。
生きづらい女の子のお話です。
そんなわけで最後の、かつてのお友達からのメモはすごく救われました。
会社の同僚さんのメールもなかなか
温かくて良かった。
一人旅したくなる(・ω・) 笑