紙の本
なんてエンタメ時代小説だ
2021/08/24 18:15
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投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
あり得ない、けど面白い!
龍馬と土方が、組んで将軍暗殺未遂の事件に迫り、二人がいつしか相棒となる。荒唐無稽ながら、良く練られた人物像と、時代設定を丁寧に描くことで、物語に魂と真実味が宿る。司馬遼太郎を読んできた自分が持つ人物像が、全く損なわれずに、登場人物が躍動する世界。本当にあった話かとも思わせてくれるファンタジー。土方の台詞に感動必至。たまらねえ!
紙の本
幕末の名コンビ
2020/09/07 18:47
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投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
新選組副長の土方歳三と海援隊隊長の坂本龍馬のコンビと聞くだけでも面白そうなのに、実際のストーリーも文句なく面白いです。最後の将軍慶喜の狙撃事件の真相を、不倶戴天の敵同士の二人が反発しながらも協力し合って、たった二日で解明していきます。解明された真相もさることながら、その後日談に驚かされます。実はそうだったのかもしれないなと、思わず信じたくなりますね(ありえませんけど)。惜しむらくは、沖田総司はしっかり描かれているんですが、斎藤一の方は不十分に感じます。故に、最後の一行がイマイチ心に響きませんでした。そこが残念。
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夢のコンビネーション
2017/05/26 22:54
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
龍馬と土方歳三というゴージャスなコンビの異色作品です。意外なコンビに捻りを加えた物語。着地点はこうきたか!の一言。
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2010/10/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2019/5/29〜6/1
大政奉還を前に、徳川慶喜が乗った駕籠が狙撃される。その調査を求められたのが、不倶戴天の敵と思われた坂本龍馬と土方歳三。果たして、二人は真相に辿り着くのか?いやいや、面白い設定だ。五十嵐さんらしい映像が思い浮かぶ文章。最後には意外などんでん返しもあり、大変面白い作品であった。
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帯に書いてあった一文、
「あの坂本龍馬と土方歳三がコンビを組んだ!!」
を見た瞬間、オートで手がのびていた。設定がありえないって?エンタメだもん、何でもアリさ。
正直かなり最初の方で展開の予想がつくけど(そしてそれは丸ごと当たるけど)、動くのがこの2人ってだけで最後まで読み進められる。願くばもうちょっとお話がしっかりね…こんなに面白い設定なんだからね…!
しかし、本当に夢のタッグでした。
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単行本が新刊として書店に並んでいたときから気になっていたので、文庫を発見して即買い。
ありえない内容だけど、とても楽しく、惹きつけられて一気に読んだ。
土方さんらしい始末のつけ方に、彼なりの相棒への想いを見た気がしました。
(20101020購入、20101026読了)
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ありえない組み合わせなんですが、楽しく読みました。正反対の二人が衝突しながら事件を追い掛けるわけですが、何が大変そうって移動と連絡。報告にいちいち戻るって時間もったいなさすぎ?
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慶応三年(1867)十月四日、十五代将軍徳川慶喜は、薩摩藩の西郷吉之助との会談場所へ向かう途上で、何者かに命を狙われた。折りしも、慶喜は大政奉還を成立させるべく準備を進めていたが、倒幕派の薩長両藩はもとより、佐幕派でも大政奉還策に賛成する者はほとんどいなかった。
老中板倉勝静と若年寄永井尚志は、大政奉還策を白紙に戻すという将軍慶喜を説得すべく、暗殺未遂の犯人探しを始める。探索の白羽の矢が立てられたのは、土佐藩出身で、倒幕派に顔の利く海援隊の坂本龍馬と、京の町の治安維持に携わる新選組副長の土方歳三だった。二人に与えられた時間はわずか2日間だった。
幕末最強の人気者をコンビにしたシチュエーションの妙で、この物語の面白さが保証された。立場や性格などが対照的な二人が、いがみあい、衝突しながら捜査を続ける過程が楽しい。龍馬のボケぶりと歳三のツッコミ、思わず笑ってしまう。
真相を求めて、薩摩の西郷や中村半次郎、長州の伊藤俊輔・井上聞多、桂小五郎、公家の岩倉具視など、幕末維新の有名人たちに事情聴取していくところでの掛け合いが面白い。
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土方と竜馬。
ふたりとも魅力的な人物ですが、片や幕府軍で片や尊皇攘夷派という相反する思想の持ち主です。
そんなふたりが、もしも、協力し合うことがあったなら、こんなやり取りがあったんじゃないか、なんて夢想を描いた物語。
ですが、出てくる登場人物の思想は史実に基づいているので、そうせざる得ない理由があったなら、土方と竜馬がコンビを組んだこともあったのではないか? と思わせる説得力があり、トンデモ話ではありますが、とても楽し時間を過ごせました。
デタラメがかける小説っていいなぁ。
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坂本龍馬と土方歳三がコンビを組んで徳川慶喜の暗殺未遂事件を捜査。龍馬、土方ともに一般的な定説とされているキャラクターをそのまんま当てはめて、最初は水と油だった関係が次第に解きほぐれていき、龍馬が暗殺された後の敵討ちまでやってくれるという相棒ぶりも発揮してくれる。
最後には、あの伏線が・・・というひとひねりもあって、お見事なストーリーテラーでした。
(2010/11/18)
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土方さん好きの龍馬嫌いからすると突っ込み満載な一冊。そして読みが当たるという(苦笑)どうして考える事が同じなのか、ある意味彼を可哀想だとも思ってしまう。あり得ないことが起こるのが小説だが、実際に二人がコンビを組んだら土方さんは龍馬みたいな人物はかなり嫌いそうだと思える。仇討をなすほどの仲にはなれないのではないだろうか。幕末、この時期はどこからも狙われていた龍馬が堂々と歩いていることも不思議だし、新撰組第一の土方さんがいかにお上の命令とはいえ近藤さんを立てることもなくこんなことをするだろうか?という邪心ばかりで、あまり世界に入り込めなかったのが残念。
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「時は幕末、京の都―。大政奉還を目前に控え、徳川慶喜暗殺未遂事件が起こった。幕閣から犯人探索の密命を受けたのは、坂本龍馬と新選組副長土方歳三。しかし二人に与えられた時間は、わずか二日間だった。いがみ合い、衝突しながら捜査を続ける二人が最後に行きついた人物とは?そして龍馬暗殺の真相を知った土方は?幕末維新のオールキャストでおくる、傑作エンタテインメント長編小説。 」
五十嵐さんの本は今回ようやく気づいたのですが、
時代物と現代物二つあるようです。
現代物は「交渉人」が有名で、私は「FAKE」を読んだことがありました。
時代物は「安政5年の大脱走」を読んだことがありました。
今回の時代物は、なんだか有名どころがたくさん出ていて、豪華な感じがしました。
最後はなるほどって感じ。
思いのほか読むのが進まなかった。相性があまりよくなかったかも?!
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相棒。坂本龍馬と土方歳三がタッグを組むという発想が史実ではありえないから面白い。
将軍徳川慶喜の暗殺が未遂に終わった事件を解明すべく歳三と龍馬が知恵を絞る。
薩長側に顔が聞く龍馬、佐幕派に顔の聞く歳三故に脇を固める人物はオールスターだ。幕末を別視線で見る楽しみが味わえる。
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京都を舞台に、要人暗殺未遂事件の捜査をする二人には、上司から過酷な期限が課せられた上に、誰が敵で誰が味方か判らない複雑な社会情勢が壁となって立ちふさがる。最初は反発しあっていた二人だが、命懸けの捜査のなかでいつしか友情が芽生えるのであった。
こんな物語でタイトルは「相棒」。まったく絵に描いたようにお約束通りなんだけど(というか、右京さんとか思い浮かべるでしょ?)、読み始めてあっと驚くのは、その二人の捜査官が坂本龍馬と土方歳三であることだ。幕末の京都を舞台にした時代劇なのである。
考えてみればよくできている。最近はいろんな小説やテレビドラマのおかげで、この二人が知り合いだというフィクションが、ほとんど常識的な史実のようになってしまい、ひどく安易に使われている感がないでもない。だが、大政奉還直前の慶喜を守るということなら、幕臣と大政奉還推進者が手を取り合うホラ話も悪くない。
そのフィクションを飲み込んでしまえば、あとは問題ない。容疑者には当然ながら、当時の著名人がずらりと並び、まさにはじ豪華絢爛と言っていい。小説としてもそのあたりが腕の見せどころで、坂本・土方を初めとして西郷・桂・松平などなど、実にそれらしくイメージ通りにうごめいてくれる様は読んでいてニヤニヤしてしまう。
残念ながら、実に達者だなぁと思う以上に心に響くところがないのは、何だか上手過ぎてあまりにも自然に物語が入ってきてしまうからかもしれない。龍馬なら龍馬に、土方なら土方に、今までいろんな小説やテレビドラマで組み立てられたイメージがあって、それを一歩も出ていない感じがする。そういう意味で物足りないし、残念である。
ただし、一応事件が解決した後の展開には、さすがにびっくりした。びっくりはしたけど、本題から比べるととってつけたようで、どちらかといえば、大き過ぎる蛇足のような印象を持った。どうせなら、独立させて続編を書いてほしかったと思う(土方も一緒にね)。
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2011.04.08
将軍暗殺未遂事件の犯人探しを命じられたのは、敵ともいえる二人。新選組の土方と土佐の坂本。まさかの設定に飛びつきました。あり得ない!!でも面白い!!
最初は坂本と組まされたことに納得できない土方。それでも一緒に事件を追ううちに坂本の機転の良さや広い関係に心変えていく。坂本が暗殺されたときも1人仇討ちに行った土方さんはやっぱりかっこいい!!坂本さんのことなんだかんだ言って認めてたんですね。
最後にまさかの展開になり、さすが坂本さん!!とガッツポーズ(笑)
ただ、残念なのは五稜郭で斉藤さんがいたこと。あそこで出てくるのは小姓の市村だったのに…と。市村とのエピソードが好きな私としてはそこだけが残念でした。