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電子書籍
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦
著者 杉本章子
いまをときめくお狂言師の歌吉は、幕府隠密をひそかに助ける「手駒」も務める。将軍家の姫の嫁ぎ先をめぐり下される密命。お吉でなければ聞き出せないことがある。「どの大名家でも将...
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦
精姫様一条 (講談社文庫 お狂言師歌吉うきよ暦)
商品説明
いまをときめくお狂言師の歌吉は、幕府隠密をひそかに助ける「手駒」も務める。将軍家の姫の嫁ぎ先をめぐり下される密命。お吉でなければ聞き出せないことがある。「どの大名家でも将軍家のご息女を迎えるのを災厄のように恐れておる。迎えれば家格は上がるが、莫大な費(つい)えがのしかかってくるからだ」。町娘お吉の活躍が冴える直木賞作家の人気時代小説シリーズ。
目次
- 厄介嫁
- 火花
- 女客
- 精姫様一条
- 孝五郎様一条
- 不忍池暮雪
- 男二人
- 江戸の友
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紙の本
大奥のお狂言師という設定が個性的でおもしろい、シリーズ3冊目。
2015/09/23 16:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章がやや説明がちになる嫌いはあるけれど、登場人物も生き生きしているし、何より本格時代小説のよさ、読み応えがある。さすが杉本章子、という作品で堪能した。
今回の話のミソは、将軍のお姫様の輿入れだから公儀隠密は輿入れを歓迎する派に回るが、いっぽうでお姫様を迎えると藩にお金がかかるので反対派が悪いわけではない、その両方の立場をきっちり描いていることだろうか。反対派の人物の人となりもあるが、そうやって一方を悪と決めつけない書き方はリアルでいい。
歌吉、日向の微妙な関係も読んでいて心楽しかった。