読割 50
電子書籍
竜王の后
欲深き皇帝が力で国を支配する時代。皇帝を阻む唯一の存在・竜王が妻を娶り、その力を覚醒させる――そんな一縷の希望ともいえる予言が村々で語り継がれていた。予言を恐れた皇帝によ...
竜王の后
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
竜王の后 (リンクスロマンス)
商品説明
欲深き皇帝が力で国を支配する時代。皇帝を阻む唯一の存在・竜王が妻を娶り、その力を覚醒させる――そんな一縷の希望ともいえる予言が村々で語り継がれていた。予言を恐れた皇帝によって、村は次々と焼き払われていく。そんな村跡のひとつで、動物と心を通わせられる穏やか青年・シンは、生き残りらしき一人の精悍な男を助ける。男は言葉も記憶も全て失っており、日常生活すら一人では覚束ない様子。シンは彼をリュウと名付け、面倒をみると決めて共に暮らし始めたが、ある夜、普段の愚鈍な姿からは思いもよらない威圧的な態度のリュウに、自分は竜王だと言われ、無理やり体を開かれて――!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
激しくネタバレ(要注意)
2021/02/14 08:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり(要注意)
竜王と竜妃のお話
中華風ファンタジーです。
内容的には定番な感じはしますし、
ちょっとこじれたりもだもだしますけど、
竜王と竜妃はお互いを理解し合い、戦いに挑んでいく。
このメインについては、
すごいひねりとか深いこじれとかはないので
安定した気持ちで読み進めていけます。
ですけど、その設定が半端ないです。
(ここからかなりネタバレです!!
でも書かずにはいられないのです!!)
で、それだけでは終わらない。
この話に抉られるように持って行かれたのは
竜王と竜妃の存在そのもの。
竜王は世襲でなく、
竜人の中から優秀なふさわしい人物が選ばれる
(竜妃と子供がもうけられないという理由もある)
しかも定年制もあり、戦いが始まれば竜妃が必要なので
禅譲がスムーズに行われる。
そこまでは、まあ良い。
で。
番である竜妃は25年周期で世界のどこかで
必ずひっそりと生まれている。
運命の相手です。
でも必ずしも一般的な「運命の番」とは違うのです。
なぜなら竜王は必ずしも竜妃を求めないのです。
(ここがすごい!)
争いがなければ竜妃を探しにいかない!
生まれた竜妃は放置状態です。
竜王の妃として生まれてきているのに、探しにもきてくれない。
そのあまりにも無自覚な残酷さにざくざくやられてしまいました。
ちなみに今回探しに行くまでの龍妃は300年迎えられてないのです。
さらりと書いてありますが、それを知った時はかなり衝撃でした。
竜妃と生まれたのに、ひっそりと死んでいくのです。
幸せだった人もいたでしょうが・・・
竜妃としてのアイデンティティを自覚しないまま幸せに過ごせれば良いですけど
人とは少し違うので、やっぱり生きづらい人もいたのではないでしょうか。
そんな風に生まれついたのに
竜王国の中でも竜妃の存在が伝説と思われるくらいの存在って
すごく心が抉られました。
それをわりと淡々と書いているのがまたこの作品のすごさなんですよね。
「運命の番」なのに探しにも来てもらえない存在って、
あまりの残酷さです。
さらにそれに無自覚なのです。
なので、敵である緑氏の存在が激しく心を抉られます。
自分の存在を認識しながらも、
待つことしかできなくて、待って待って、そしてうち捨てられる。
自分の存在が完全否定(あるいは無視)されてしまうのである。
復讐したいと思うのは普通です。
そして、その思いが切ない。
醜悪な姿かもしれないけれど、切なくて悲しいです。
陽純公がまったく気がつかなかったというならともかく・・・。
(とはいえ、彼には彼の思い人がいるという残酷さ)
緑氏の存在が、この作品を秀逸なものにしています。
良くある「運命の番」の設定を凌駕するすごい設定でした。
私、かなり心抉られました。
それを踏まえて。
竜王と竜妃がこれからの未来を築いていって欲しいです。
だからこそ宙に浮いてしまう初々しいシンと
戦いがなくても竜妃を探しにいけるのかと
密かに悩んでいたリュウが幸せになってほしいと思います。
今後次の竜妃を二人が探したいって気持ちを持ったので
優しい気持ちで読み終われました。
(密かに歴代の竜妃への残酷さに心寄せながらも)
とにもかくにも、ひそやかに心抉られた作品でした。
紙の本
ファンタジー
2017/11/30 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
攻めと受けはかなり早くから両想いになって障害も反対もないです。
でも見つけられなかった竜妃である緑氏がかなり出張っていたのに、小物感漂いまくりで盛り上がりに欠けました。
でも傲慢な言動が目立ってたリョウが、シンのことをすごく考えて溺愛してるところはかわいかったです。