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  3. やじやじさんのレビュー一覧

やじやじさんのレビュー一覧

投稿者:やじやじ

3,224 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

きもうざ堪能です

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新刊出るーって楽しみにしていたら
続編でなく番外編でした。
なので、こちら本編を読んでから読んでください。

読んだことある作品もありましたが、
手に入れられない作品もあるので
こういう本は本当に嬉しいし、ありがたいです。
短い中にきもうざ魅力が詰まっていて
「デュフッ」って笑ってしまいます。

おそるべし平良一族と思ったり
(可愛い智也くんまでーーー)
小山くんの本当の顔をちら見させていただいたりと
もう盛りだくさん。
そしてオカルトまでぶっ込んできて。
(ああ、ファン活動も良かったパン姐さん素敵)

どうあろうと清居が平良にめろめろなのが伝わってきていて
(平良はもう・・・不動だから)
とても楽しめた1冊でした。

早く本編の続編がでると良いなーって思います。

余談
帯でTVドラマという文言に絶句後に絶叫
誰がやるのーーって叫んでしまいましたが。
これを実写化するのは・・・どうなのだろうか。
かなり心配ではありますが・・・

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紙の本

一人入れる空きがあると・・・

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表紙にもう「何これ」状態。
既視感のあるあの構図にあの瞳。
(これはわかる人にはわかるよねな構図)
もう・・・やられた感半端ないです。
その上に、最初のアポロとオーナーが語る物語は
「海神別荘」ですし。
ここらへんに作者さんの奥行の深さを感じます。
余談ですが、玉三郎様の舞台がぱーんと浮かんできて
ちょっと別の意味でウキウキしてしまいました。
(泉鏡花好きですーー玉三郎様もーー)

オーナーさんに20年来のパートナーがいるのにもびっくり。
それを見て思うところありのアポロとか。
そして、相変わらずの「手」です。
手が絶妙に描かれている。
差し出し、握り、絡める。
そしてさわさわと頬をなでる。
この要所要所をおさえてくる表現がもう絶妙。

「心には、一人入れる空きがあるっ…てこと?」
帯で見たときから痛いくらいのこの台詞。
そしてその台詞を言った時のフィーを見たアポロの顔。
言ったフィーの瞳。
何か落ちてきたのか・・・

「爪を噛む」についてアポロが調べていましたが、
心理学的な意味合いは割と有名ですし、気が付いていました。
(手についての一環なんだと思っていた)
そして、それが気になるアポロの心情が気になる。
実は1巻からこれはきちんと描かれている。
しかも1巻の表紙から(表紙に気づいたのは2巻読んでからです)
ここらへんのセンスはすごすぎます。

傷つき、疲弊した末にシャングリラに流れ着いた二人が
秘密を分かち合い・・・どうなるのだろうか。
フィーの周りの不穏な動きはどんな事件を起こすのか。
オーナーさんはどう動くのか。
もう、きりきりと先が知りたくてたまらない。

3巻悶えるほどに読みたい。
早く3巻出てほしい。
ここでお預けは苦しすぎる
と胸をかきむしるほどの読後感でした
(本当のこと言うと、完結してから読みたかった)

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紙の本

紙の本雪原の月影 満月

2022/01/10 05:42

号泣(切なくて愛おしい)

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレあり

雪原の月影三日月の続編なのでそちらから読んでください。

成長しない病のクルベール病にかかって皇太子を廃嫡され
僻地(最貧の地)の領主となったエルンストと
その彼を慕って追ってきて伴侶になったガンチェ
種族も寿命も違う二人の話。
でも、作品自体は色恋がメインというわけでもない

上弦の月
前巻に引き続き、エルンストと王都の関係の決着
エルンストががしがし政治的手腕を見せつけてくれます。
その部分の面白さとともに
この国の王族の有り様はすごいなぁと。
王族は二人しかいない(王様と皇太子)
それ以外は単なる貴族であると。
なので半血とはいえ兄弟なのに関係は希薄
(兄弟としての何かしらはないに等しい)
その中でトリ公爵だけは鬱屈を抱えているのがまた際立つ
(その鬱屈具合はこちらの世界では理解しやすい)
その上で、王と元皇太子の間に何もない(親子としての情とかない)のが
また際立つのだ。
エルンスト側にもそこらへんの情がないのが伝わってくる。
前巻で語った王族の閨事の作法を思うと致し方ないのかなぁと。
だからこそエルンストが皇太子を廃嫡されて
ガンチェに出会えたことを喜ばしく思える。
(国にしては優秀な王を失ったわけだけど)

下弦の月
時が過ぎ、メルセンはまだまだ途上ながらも発展しつつあり
懸念のリュスク国が攻めてくる事態に。
その間にグルート国へガンチェを送り出したり
(ここは実は最後の満月で深い意味を持ってくるのがまたすごい)
二人で旅したり。
その後の賭けのシーンとかも好き
(全体的にエルンストがずっと閨事に対する恥じらいとかがなく
周囲に包み隠さないあたりが可愛い)
物語はシリアスに進んでいくのだけれど、
周囲の者たちとの関係の描かれかたが温かくて優しい。
(加えてガンチェとの関係はずっと甘い)
リュスク国を深謀遠慮の末退けながら、
後顧の憂いに備えるための準備をする。
施政に終わりはなく、エルンストは目の前にある仕事をし続ける。
ラストのまでの数ページ涙があふれてくる。
決して覆らない種族の寿命の差
30歳も年若い伴侶を先に失うことを思うエルンストの思いが切ない。
乳液をガンチェに塗るシーンや
愛し合うときはいつもなんだか可愛らしいのもとても心に染みます。

からのガンチェの満月・エルンストの満月
この物語はここにしかたどりつかないとわかっていながら
涙が止まらない。
悲しく痛く切なくそして愛おしい。
これを読んでから、
表紙のガンチェの赤い鎧を見てその意味に号泣。
下弦の月で終わりにしても差し支えないかもしれない物語だけれど
やはりこの満月があってこその二人の物語なのだと思う。
泣こうが叫ぼうがこの終焉は見ないではいられません。
そして何度読んでも涙が出ないこともありません。

他に関係者との別れの書き方もさらりとしながらも
印象深く描かれていて秀逸だなと思う。

語っても語りきれないものがありますが
前巻の三日月とこの満月の二冊は
今後何度も読み返して泣くだろうと
それに耐えうる作品だと思っています。
とても大事な本になりました。

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紙の本

紙の本BOSSY

2023/05/27 05:47

恋に落ちる二人

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレあり

思っていなかったくらいの甘い恋の話だった。
マイケルとブライスの二人は
名乗りもせず、「割り切った私情抜きの関係」から始まる。
でも…読んでいくうちに出会いからだよね!って思ってしまうような感じです。
お互いの名前とか、仕事のこととかがわかるまで170ページも費やしている。
なかなかのものです。
でも、もうその間には二人は気が付かないうちに
著者紹介に書いてあるとおり「恋におちるところ」が描かれている。
お互いのことを知って、恋であることを認識して
永遠の愛を誓う未来を掴む話なのだ。
二人の間にはすごい葛藤はない。
すでにお互いにカミングアウトは済ませているので
その点での親との問題はない。
マイケルの両親はからりとブライスを受け入れたし。
(笑えるところだったけど)
ブライスと父ホテル王との間は父子関係としてちょっと複雑だし、
この父が二人の間に爆弾を落とすのだけれど
父が思っていたよりもきちんと対応したので…。
とにかく、かわいい恋の物語なのだ。
そうか、君たち20代だったねと…溜息ついてしまったくらい
きらきらとした感じなのです。
(目がハートだとか、マイケルの上司に「恋人」って言われてきゅんきゅんしている二人とか)
身体の関係から始まっているのでそういう描写はしっかりあるのですが
一番きゅんとするのはソファでマックスを抱えるシーンなんですよね。
うん、恋に落ちている二人だ。

海外ものにしては珍しくリバがないこと
(上下固定)
同性愛(あるいはカミングアウト)に関する葛藤がないこと
(ブライスの父子関係の問題はそれとは別ものなので)
わりと物語に湿気がないからりとした風を感じました。
ふと「これがオーストラリアだからか」と思ったりしたしだいです。
(いやオーストラリアのM/Mはこれが初めてだと思うので
断定はできないけれど…単なる作者さんの作風なだけかもなので)
とにかく、湿気のないからりとした甘い恋物語を堪能させていただきました。

タイトルのBOSSYってどういうことだろうって思っていたのですが
それもなるほどな感じだったですね。
二人の恋にこれからも幸あれ。

この作品の一番の問題は…お値段かな。
ページ数が400越えとはいえ
文庫サイズで1500円オーバーはお気軽にって感じではない。
個人的には買って後悔していないですが、ためらいがないわけではない。
たくさんの人に読んでもらいたいと思うので、
もう少しプライスダウンしていただけたらとは思います。
海外ものもっと読みたいですしね。

☆4.5

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紙の本

きらきらな物語

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作品説明の
「夢に輝く19歳が、夢を見失った31歳を、
その“きらめき”で変えていく――。」
がまさにそんな話。
きらきらとして甘い話を堪能

絵もストーリーも丁寧です。
洋一郎さんの顔も好みなんですが、
彼が作るケーキも素敵。
ケーキが本当にきらきらしていて
美味しそう・・・っていうか食べたくなる。
主人公たちの動きや会話だけでなく
ケーキや店内の描かれ方が素敵だからこそ
この話は生きてきらきら輝いているのだと思う
満足度高いです。

書き下ろしの「甘い糸」で・・・
ああ、これこそ運命の出会いだーーって
とても甘い気分になりました。

ケーキのようにきらきらしていて甘い
とても美味しく、多幸感のある話でした。

グレープフルーツのケーキを是非食べたいです。
(グレープフルーツ大好き)

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紙の本

紙の本つないで

2022/03/22 05:48

薄い膜を破って

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレあり

イエスかノーか半分かの番外編その4
ふさいでの続編
栄さんと設楽さんというか栄さんの話

栄さんが生まれ変わるというか
覆っていた薄い膜を破って栄さんが出てくるようなそんな話
それを中心に据えて
やらせのこと、テレビのこと、配信のこと等々が
骨太に描かれている。
恋の話はその一部でしかない。
設楽と栄は恋だけの関係ではないのだ。
むしろそれ以外のところの関係が密で
でも、前作同様この話はそこが魅力ある作品なのだ。

麻生さんが時々肝に絡んでくるのが良い感じです。
(ひょいっと大事な爆弾を落していく感が半端ないです
靴下だけ出演の挿絵が笑える)

栄さんも色々な軛から放たれて、
とげとげが少し落ちてそれでも捻くれ度と才能はそのままなのが良い感じ
そして、深が基に嫉妬するのもいいなぁって感じです。

国江田さんも前作同様大事なところで出てきて、
踏ん張ってやってるなーって感じで嬉しかったです。
(この世界にいるって感じが)

このシリーズ本編読んでとても好きになったのですが
番外読んでどんどん深まります。

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紙の本

獅子の溺愛

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

電子で1話をお試し読みしてから
ずっと単行本にまとまるのを待ってました。

男娼として働くヨル
身請けする“ハイブリッド”のアムラン
過去に因縁があるのだろうなぁって1話で感じていたのですが
なるほどなって感じ
なんかっ最初に思っていたより甘々で溺愛な感じです。
(制裁もひっそりとしているし・・・)
ヨルも思っていた以上に素直だし、
(葛藤はそれほど深くなかったし)
アムランは俺様かと思っていましたがいじましいほどに溺愛だし。
(すぐ泣いてしまうし!!!)
アムランの周りにいる人々は良い人ばかりだしと。
お似合いの二人だわねって感じです。

絵柄も美麗なのでもう少しヨルの踊りを見たかったなぁとは思ってしまいました。

余談ですけど、ヨルの着ている服が
どうしても金太郎に見えるの・・・・可愛いけど。

表紙下の甘々ぶりもごちそうさまでした

☆4.5評価の5です。

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紙の本

19世紀末の英国×オカルト

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレあり

19世紀末の英国とオカルトは
私の嗜好ど真ん中なので即読み決定なのですが
親和性が高いのも事実です。

新聞記者のロバート・コールドウェル
ゴーストハンターのサイモン・フェキシマル

こちらの作品は「パルプフィクション(大衆娯楽小説)へのオマージュ作品」と書いてある通りではあるのですが
二人のオカルト冒険譚と愛の話です。
オマージュと言っても元ネタを知らなくても十分楽しめるし、
知っても楽しめる作品
(作者さんの「イングランドを想え」と同様なしつらえになっております)
そしてあえて言うならば、
なんちゃてであろうともシャーロキアンである私は
悶え萌えてしまったのも確か。
(特に第6章は悶絶ものです。
クラブとフィット・マン、ムーアと来たらもう悶えるしかない!)
ロバートが二人の事件の記録をしていること
サイモンが登場時からボクシングを・・・ってところですでに悶えてはいたのですが。
でも、そんなことは置いておいても二人の関係の深まりは秀逸
色々とオマージュされていますが、
これはロバートとサイモンの二人の物語です。

ロバートのあり方が良い
自立心旺盛で困窮していても(経済的にも立場的にも)
「守られる乙女ではない」と言うだけの強い精神を持っている。
そして、その言葉とおり第8章ではサイモンのために身を挺するのだ。
そして、正真正銘の二人で一人の状態になる。
ここまでのそしてそれからの流れも作品としてとても良い。
笑う事すら苦手の寡黙で不器用なサイモンが二十三年目に言った言葉に涙する
(その場所にいなければならない理不尽さを含めて)
もちろん行動の端々では語っていたのですけどね。
まだ同性愛が犯罪として処罰される時代に二人が
長い間二人としていられたことをとても嬉しく思います。
そして、海辺のコテージを読者も夢見るラストです。

とりたててその必要がないほど完成された作品ではありますが
マニアックに楽しむならば色々とオマージュされた作品を読むのも
楽しいとは思います。
私はM・R・ジェイムズの「人を呪わば」は読んでみたいなぁって
思っています。

今後も作者さんの他作品(特に19世紀英国!)の翻訳を
心の底から希望します。

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紙の本

物語のはじまり

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

絵がとても綺麗で気になったので
電子で試し読みして、迷わず買いです。
やっぱり紙ベースで舐めるように読むのが好みです。

綺麗な絵と世界観、ストーリーにぐいぐい引き込まれる。
掴まれる感が半端ないとても
魅力的な作品だと思います。

黒い海の秘密と
アルトの存在の謎
そして二人の関係
物語ははじまったばかりですが、
目が離せないです。

これがデビューコミックスとのこと
出会えたことに感謝です。

続刊を座して待ちます。

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電子書籍

電子書籍夜明けの唄 第1話 覡様

2021/08/17 06:56

圧倒的な引き

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

綺麗な絵とストーリーにぐいぐい引き込まれる。
読者が掴まれる感が半端なく
魅力的な作品だと思います。

子犬が大型犬になって続くになりました
話はこれからって感じです。
圧倒的な引きがある作品です。

単行本化されたので、
そちらで続きを読みたいと思います

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紙の本

腰を据えて読む作品

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

購入までにかなり悩んだ作品。
人気も評価も高かったのですが、
気になるけど、ぴんとこない感じがしたのです。
でも気にならなくなることもなく
だったら読んでしまえーって感じです。

腰を据えて読むのが良しな作品ですね。
丁寧に丁寧に書かれた日常
ルーティンの中で抱える負の部分は
年を経ていくということで
億劫になっていくことや倦むこととか
実感としてわかるという感じ。
それが本当に丁寧に描かれているなぁと。
そこに10歳年下の部下が絡んでくる。
新たな何かを得て
日々をすごしていく。

日常の全てが恋ではないけれど、
日常を変えたり、満たしたりしてくれる力ではある。
そんな風に思える作品でした。

☆4.5評価
なぜか満点にならない感が残るのはどうしてだろか
自分でもわからない。
そんな作品
でも、続編は読みます。

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紙の本

紙の本夜啼鶯は愛を紡ぐ

2021/06/24 06:36

「まったく君たちは、面倒臭い連中だな」

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレあり

これは買ってから読むまでかなり放置してしまってました。
(積読本になってました)
「鏡よ鏡」を読んでからひっぱりだして読みました。

「鏡よ鏡」は始終切ない気分で読み進めてのですが
こちらは切ないというより痛い。
痛いといっても激痛というよりも、紙で切ったときのような痛さ
それが何度も何度も・・・最初っから起承転結の起承転までずっと。
傷は浅いけど傷だらけ血みどろみたいな読み心地です。
これ・・・なんとかなるのかって感じでしたが。
凜がかなり壊れている感じ
エリアスしか見えなくて、
歌もエリアスのために(というかエリアスに愛されるために)歌っている
視野の狭さと依存度がどんどん自分自身を追い詰めて落していっている。
そして、どんどん壊れていく様が本当に痛い。
まあ原因はエリアスの不実さでもあるのですが。
エリアスの不実さ(自分ではそうは思ってもいないのでしょうが)はちょっと辛い。
なんで作者さんの年上男はこんな感じなの???
10年にも渡るそんな関係は少し変化を見せた時点で
凜が壊れてしまって砕け散ってしまう。

そこからは痛みよりも切なさがやってくる。
そして、ラストへ
ラストの1行にたどりつくためにこの年月があったのだろうって
思いますが・・・
イーサン同様
「まったく君たちは、面倒臭い連中だな」って思ってしまった。
とはいえ、凜の恋はエリアスで始まってずっとエリアスなのですから
このラストにたどりついて何よりです。
エリアスが掴まったと言えなくもないですが。
まあそれも良しです。

作者さんの「鏡よ鏡」とこちらを続けて読んだのですが
(「鏡よ鏡」の方が後出ですけど)
同じ土壌から咲いた花って感じはします。
花は違うけれど。
どちらの花も私の嗜好にはあっています。
(年の差は嗜好にあうのですが)
余談ですけど
積読本にしておいたのがもったいなかったなぁって思うとともに
このタイミングで読むのが良かったのかもとも思ったりしました。

☆4.5評価の5

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紙の本

紙の本おやすみなさい、また明日

2020/10/23 07:12

愛する人へ一生かけて愛を証し続けた二人の物語

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレあり
この作品は何も先入観なしに読んでほしいのですが、
レビュー書かずにはいられないです。

これ最初の1ページめから心がえぐられた。
これは伸仁の言い分に。
特に「気持ちの話じゃない」って言うのに
怒りが沸点に達しがりがりと心がえぐられる。
その反面文章やストーリー自体は静かにながれていく。
あくまでもたゆたう川のように流れていくのだが
私はところどころにつまずいてなかなかついていけない。
つぐみの心の流れにも。
それでも、川は流れていくのだというような話。

途中で朔太郎が言う「健康って大事だよ」の言葉が後から
ボディブローのように効いてきたりと
もう流れとか文章とかが派手ではないのにじわじわとくる。
こちらの心が侵食される感じです。
散らされた伏線が思わぬところで回収されたりすると
ぐわって感じになる。(薄荷とか)

小嶺先生が伸仁を罵倒するシーンがあるのですが
まさに伸仁が登場するたびに私が心の中で叫んでいた台詞です。
(まあ、ゲイだから起こることでなくて男女でも同じことがあるけど
ゲイはそもそもなところがあるのでさらにですよね)

SSは賛否あるみたいですが、私はこれがあって良かったなぁって思いました。
いやここまで書いてこそのこの作品かと。
BLらしくない終わり方、
現実的なのは嫌だと感じる方もいるでしょうが
現実的だからこそこにたどり着くことができて良かったと思えました。
担当さんがここで終わらせたらと言ったという桃のシーンの後からの会話の変化に
ざわっと心が騒ぐ。
からの数ページ、涙があふれてしまいました。
本を読んで涙を流すのは久しぶりです。
それくらい心に来ました。
この涙は悲しさではなく切なさです。
人を見送るときの涙です。
これはとても幸せな一生の話だと思います。
つぐみさんにとっても朔太郎さんにとっても。
だから涙が出て止まりません。
「泣くのはストレス発散になるんだって」
朔太郎さんの声が聞こえそうでした。

「絶対につぐみさんより長生きする」、「俺も朔太郎さんを幸せにするよ」という約束
作者さんが『愛する人へ一生かけて愛を証し続けた二人の物語』と
書いていてまさにそれが書かれていた作品でした。
タイトルまで含めて作品だったと思います。

☆4.5評価の5です。

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紙の本

愛は純度100%

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

玖木さんの悪意ある行動への返しの
保坂さんがかっこよいです。
保坂さんの表情がとても良くて
ああ、三好くん愛されてるなぁ
(純度100%で!)
盗撮の件もしっかり回収されて、
クローゼットから出てきた三好くんの成長が見られます。
まさに、「俺の方が溺れてない?」って保坂さんが言う通りですね。

表紙のポップさが読み終わって
なんかきゅんと胸に落ちてきました。

おめでとうって言ってしまうような読み終わりでした。

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紙の本

二人の周囲

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「高嶺の花は散らされたい」の続編
シリーズなので散らされたいから読んでください。
相変わらずカラーページの肌色色が華やかです。

ハナちゃんの親は思っていた以上に駄目だった
特に母親酷すぎる…
いっそ、放置しておいてって感じ
あ、でも父親もクズだけど。
あの蒼葉を可哀想に思うくらい…
ハナちゃんが不安定になっているのが切ない
そこに連雀さんの優しさというかスパダリαぶりが身に染みるという感じです
(スーツに花束。そして「礼儀として報告に来ただけ」という台詞なんて良すぎです)
ただ連雀さんの家側もごたごた出てきそうですね。

そうそう「散らされたい」のレビュー時に
正社員ネタはどこいった?」って書いたのですが
忘れ去られていなかったです。
(続くとは思ってなかったので)

家族関係でがっつりシリアスで重い流れの中
「パンツネタ」はちょっとオアシスです。
相変わらず、番になっても「パンツ、パンツ」なんですね。
ハナちゃんのパンツ執着ぶりが健在で何より。
パンツ執着系オメガって…(笑)
(連雀さんのパンツ代はかなりかさんでますね)

続刊を座して待ちます

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