電子書籍
わたしの宝石
2016/09/03 06:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安穏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな小説家
の作品です。
紙の本
玉石混淆
2016/01/22 20:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
六作からなる短編集。主人公にとって、あるいは朱川しにとっての宝石がテーマといったところか。「ポこタン・ザ・グレート」は涙と笑いで読ませる。「彼女の宝石」はオチが良い。ただ、全体的にみると、直木賞作家にしては文章が…手を抜いたわけではなかろうが。☆4か3の境目。
投稿元:
レビューを見る
朱川さんらしいホラーちっくなものかと思ったら、不思議な話は最初の1つだけなのが意外。
2つめ以降は、ちょっとほろ苦い思い出話が多い。
お気に入りは「ポコタン・ザ・グレート」
途中まではそうでもなかったんだけど、ラストが最高!
投稿元:
レビューを見る
+++
さみしさが目に見えたら、世界はどう変わるだろうか。苦しいほどの感情が胸に迫る。名手が放つ、切なさと爽快感いっぱいの直球6編!
+++
ある年齢以上の人ならたいていが懐かしさとともに、そこはかとない寂しさを覚える風景が広がっている。自分の子ども時代と、あるいは青春時代と照らし合わせ、そのころ流れていた空気感まで甦ってくるようである。そんな中で、寂しさを抱えながら、現在のように気軽に声を上げられずにいる人たちがいる。そしてなんとなく事情を知りながら、深く入って行けない人たちもいる。この物語たちを読むと、寂しさというのは、隠そうとすればするほど、近しい人には見えてしまうものなのではないだろうかと思われてくる。そして、見えてしまっても手を差し伸べることができない寂しさもまたある。多くの人は、そんなどうにもできない寂しさを飼い慣らしながら日々を生きているのかもしれない。寂しくもなるが、胸の奥がほのかにあたたかくもなる一冊である。
投稿元:
レビューを見る
宝石は心の中にあるんですね。
恋の記憶がこんなに大切なものだなんて。
叶わなかった思い出だとしても色褪せることなく仕舞っているからいつでも取り出して眺めることができる本当の宝物です。
どのお話も素敵なんですけどやっぱりポコタン・ザ・グレートの笑顔になるストーリーは大好きです。
投稿元:
レビューを見る
短時間で読み終わったけど、実は味わい深かった。とりあえずおすすめです。さらっと読んで、じんわり余韻に浸って下さい。
投稿元:
レビューを見る
ほろ苦く切ない、でもとても大切な思い出や経験。そんな宝石たちを綴った6編の短編集。
どのお話も昭和時代の懐かしさが感じられ味わい深く、心地良い余韻が残る。
「マンマル荘の思い出」が一番印象的。「ポコタン・ザ・グレート」も。ポコタン、カッコいい。
投稿元:
レビューを見る
朱川的世界観満載の短編6編。「ポコタン・ザ・グレート」には大いに笑わされ、「想い出のセレナーデ」にはしんみりさせられ、一粒で何度も美味しい短編集です。
投稿元:
レビューを見る
恋愛小説短編集。少しだけ不思議要素もあって、ほんのりと切なかったり悲しかったりする印象。ハッピーエンドでないものも少なくはないのだけれど、後味は悪くありません。
お気に入りは「ポコタン・ザ・グレート」。ポコタン、なんとも愛すべきキャラクターなのです。たしかに女性としては不遇かもしれないけれど、それもはねのけてしまうような素晴らしさ。痛快な一作でした。
「さみしいマフラー」も好き。さみしさを口にできないことの切なさと、あっさり口にしてしまうことのあざとさの対比が見事です。なるほど、と深くうなずいてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
朱川湊人さんの「わたしの宝石」、2016.1発行。短編6話、朱川さんらしい、しみじみと心に沁みる物語です。私の「好き度」を6話に5段階で示しますとw、「さみしいマフラー」3、「ポコタン・ザ・グレート」4、「マンマル荘の思い出」5、「ボジョン、愛してる」1、「思い出のセレナーデ」2、「彼女の宝石」3 です。「マンマル荘の思い出」、秀逸でした(^-^) 昭和40年代、東京下町、木造2階建て、玄関一つ・6畳一間・共同台所のアパートに住む人々の切なくもひたむきな生き様が描かれています!
投稿元:
レビューを見る
女性の前で男性が「さみしい」と口にする時、きっとさみしさは、その瞬間に消えているのです。じんわりと心をえぐる、特別な愛のストーリー6編。
投稿元:
レビューを見る
朱川湊人著『わたしの宝石』読了。
背景は昭和の香でしみじみ感満載ですが、
人間関係の気まずさや親しみ感は、今も変わらないと思います。
超人的な感じや宇宙人を思わせる作品も良いですが、
この短編6作品すべて良かった。
それぞれの作品の最後がほっこりした感じになりました。
『ありがとう』って言いたいです。誰にだろ?
朱川さんはじめ。。。自分の周りの人たちにかなぁ。
そんな気分ですわ^^
投稿元:
レビューを見る
いつもながら 読後のしみじみ感がいいですね
人が人を想う気持ち
人が人を静かに想う気持ち
人が人を熱く想う気持ち
人が人をどうしようもなく想う気持ち
その辺りの一つ一つかを
じっくり読ませてもらえます
個人的には
「ポコタン・ザ・グレート」での切なさが
とてもいいな と 思いました
投稿元:
レビューを見る
さみしい人の首に見えるマフラー、容姿に恵まれなかったもののグレートすぎるポコタンの話、今とは違って認知さえされなかったDVのことや、名もない一般市民の戦死者が出てくる「マンマル荘」、韓流ブームにアイドルを追う気持ちがじっくり書かれた「ポジョン愛してる」、「思い出のセレナーデ」は義父による性暴力を受けた女性の幸せなその後が描かれ、実は互いの宝石に気づくまでの長すぎる時間を描いた「彼女の宝石」。
どれもほんのりあたたかい。がホントにほんのりな感じ。
投稿元:
レビューを見る
結婚したことについては、僕は後悔していない。けれど、僕が知らない間に、すでに事態はのっぴきならないところまで進んでいた…。じんわりと心をえぐる愛のストーリー全6編を収録。
梗概にある「じんわりと」に同意。「心をえぐる」かどうかはともかく、朱川湊人らしいそれぞれ印象的な短篇だった。これだけたくさん書いているとワンパターンになってもおかしくないけれど、朱川作品にはあまりそれを感じないのが不思議。
(B)