紙の本
このリアリティさはさすがです。
2015/11/12 21:01
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
特殊詐欺 いわゆる「オレオレ詐欺」を題材にした作品です。
作者の黒川氏が大阪在住で小説の舞台も大阪にしたものが多いせいか、
私にとって黒川氏の作品はいつもリアリティが感じられて
お気に入りの作家の一人です。
いつものことながら丹念な取材を窺わせる面白い作品でした。
紙の本
勁草の意味は?
2015/08/25 18:44
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投稿者:ほっかいじんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンボの速い展開、関西弁の小気味好い話し方。
黒川ワールドに、どっぷりと頭まで浸かっください。
とにかく、おもしろい。一気によみました。
紙の本
タイトルの意味は?
2021/05/17 14:47
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
このタイトルにした意味は結局分からなかったけど、内容は面白かったです。
やっぱり、大阪弁のやりとりが秀逸。
大阪府警ものだったら、最後はちょと違った終わり方だったかな。
紙の本
詐欺は勁草のように強いのか。
2015/08/25 14:13
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投稿者:seahorse - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒川さんの本は、ほとんどすべて読んでいるぐらい好きです。べたな大阪弁のやり取りはいつも楽しみにしています。今回は少しばかし、暗さを感じたのは私だけでしょうか。
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オレオレ詐欺のグループとその捜査する刑事逹。
詐欺グループと刑事逹のテンポのいいやり取りは期待通りです。
詐欺グループが、機能別に役割分担している事は想像はしていましたが、想像した以上にはっきりとした役割分担がされているようです。
騙されないように気を付けなくちゃ。
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最後が残念!それはあまりにも呆気なさすぎる。もう少し想像の翼が広がるラストシーンもしくは、納得のいく最後を迎えさせてほしかった。
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黒川版「ナオミとカナコ」か?(笑)
「ナオミとカナコ」ほどハラハラ感もない上にずさんな逃避行にすれ違う警察の行動が笑える。
疫病神シリーズにも通じるユーモアは黒川氏らしいなあ(笑)
オレオレ詐欺の手口公開されてるのに騙される人が後を断たないのは騙すほうが巧妙なのでしょうが、騙される方はこういう手口だということすら知らないのだろうなあ(¯―¯٥)
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大阪が舞台のおれおれ詐欺。黒川さんらしくテンポがあって、面白い。矢代、橋岡の大阪弁の会話が楽しい。ドラマ化できそう。
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オレオレ詐欺の手口が詳しく書かれている。
が、警察の動きがすばらしい。好感もてます。
悪徳警官が出てくる作品も好きだけどね。
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橋岡は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とはオレオレ詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の手配も任されていた。騙し取った金の大半は高城に入る仕組みで、銀行口座には金がうなっているのだ。賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。一方で大阪府警特殊詐欺班の刑事たちも捜査に動き出していた。最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!直木賞作家、迫真の犯罪サスペンス。
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オレオレ詐欺を題材にした物語である。人はどうやってオレオレ詐欺の掛け子(ターゲットに電話をする役)や受け子(お金を受け取る役)になり、ずぶずぶと深みにはまっていくのかが、目の前で見ているようによく判って恐ろしい。そして、ターゲットが、どんな風にはまり込んで被害者になっていくのかも手に取るようにわかって空恐ろしくなる。もう誰に何を聞かれても、何も答えたくない。さらには、尻尾を掴まれないようにどんどん巧みになる手口から、大元の逮捕を目指して地道に歩き回り、可能性をつぶしていく警察の捜査の苦労もよく判る。そんなドキュメンタリーのような出来事のなかで、登場人物たちのキャラクタがいい。詐欺を働く側も、それを追いつめる側も、どちらも人間であり、それぞれに人生があるのが見て取れて、興味深い。ラストはそれまでのハラハラ感からすると、えっ?と思うような展開ではあるが、それ故読者が橋岡の行く末を想像する余地もある。興味深い一冊だった。
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オレオレ詐欺の裏側が描かれています。
標的をだますために、さまざまな役割があり、分業されています。
用意周到に仕組まれた犯罪は、なかなか暴くのが難しく、役割の違いもあり、本丸にたどり着くのが難しいのがわかりました。
詐欺の裏側と警察の捜査が絡み合い、詐欺の黒幕の影もうごめく、先が読めないストーリーです。
文句なく面白いです。
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#読了。大阪府警特殊詐欺班の刑事らが目を付けた、オレオレ詐欺のグループ。リーダーと目されていた高城の姿が突如消える。刑事らは一網打尽を狙い捜査を進めると。オレオレ詐欺の役割分担などがよく分かる。生活保護者の食い物にしたビジネスも登場するが、こちらはこちらでもう1作品別にしても面白かったのでは。
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俺詐欺チームがクズ過ぎて、めちゃくちゃ橋やんを応援しまくってしまう。か ら の あ の ラ ス ト 。
まんまと作者の掌の上でコロコロされてしまった。くそっ。
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「綺麗な表紙だなぁ…。」
荒波打ち寄せる月明りの岸壁に
はらはらと零れる可憐な花と舞うアゲハ蝶にうっとり見入る。
>でも、黒川氏の小説や。
この風光明媚な絵の裏にきっと何か隠してるやろ…。
(読後、しばらく抜けない大阪弁。(^^;)
案の定だった。
読む以前とその後では
軽く貧血起こしてしまうそうになる程の衝撃が…!
発端はオレオレ詐欺で
善良な市民から騙し取った金、だった。
そんな黒い金が
手にした輩どもを幸せに導くはずもなく…
(いつか地獄に突き落としてやるからね。)
虎視眈々とその背中を狙っていた様な印象。
ところで
救いようもない犯罪しでかした、この虫けらのごとき2人なのだが…
黒川氏にかかると、何故こうも憎めない悪人になってしまうのだろう。
追う刑事の2人組みの味方につきたいのは山々だが、
シーンが切り替わり、この二人の登場になると
(おっ♪)と思ってしまう自分もいる。
ドロドロした物語だったかも知れないが、
世の中を潔く舐めくさった感じがかなり好き。
読み終えるのが本当に惜しくて
逸る心と葛藤させつつも読了。
はぁ~…♪
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褒めちゃいけないんだろうけど、オレオレ詐欺の手口って良く考えられてるんだねぇ。口は上手いし、詐欺グループって意外と役者揃いなのね・・・。
行き当たりばったりで自分じゃ何もできないクセに、やけにデカイ口を叩く矢代。何なの、その態度っ!腹立つわぁ。そのとばっちりを受けて、尻ぬぐいばかりしている橋岡が気の毒で・・・。相棒のデキが悪すぎだなぁ。橋岡は慎重だし頭の回転も早いから、犯罪しなくたって、普通に社会生活やっていけそうなのに、あぁもったいない。
それにしても、あっけない結末だった。