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電子書籍
形影相弔・歪んだ忌日(新潮文庫)
著者 西村賢太
僅かに虚名が上がり、アブク銭は得たものの内実が伴わぬ北町貫多は虚無の中にいた。折から、藤澤清造の自筆原稿が古書の大市で出品された。百四十一枚の入札額を思案するうち、ある実...
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形影相弔・歪んだ忌日 (新潮文庫)
商品説明
僅かに虚名が上がり、アブク銭は得たものの内実が伴わぬ北町貫多は虚無の中にいた。折から、藤澤清造の自筆原稿が古書の大市で出品された。百四十一枚の入札額を思案するうち、ある実感が天啓の如く湧き起こる(「形影相弔」)。二十数年振りに届いた母親からの手紙に、貫多の想念は激しく乱されるが……(「感傷凌轢」)。孤独な魂の咆哮を映し出す、私小説の傑作六編。『歪んだ忌日』改題。
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紙の本
芸人の定番ギャグを見るような
2016/03/22 07:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも通りの内容なのは判り切っている。判っていても読んでしまう。出色なのは「感傷凌轢」。珍しく主人公貫多の母親が主題の作品。母親から無記名の手紙が突然届き、それから貫多の「やたけた」行状が回想され・・・。逮捕された貫多の父親のその後もチラと出てくる。
紙の本
良くも悪くも変わらない
2016/04/10 13:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この短編集は、芥川賞受賞後の作品である。西村氏のこれらの作品は、いい意味でも悪い意味でも以前に作品とあまり変わらない。少しマンネリ気味だと感じることもある。ただ、これまではあまり明確に姿を現さなかった縁を絶った家族のことが姿を現してきている。今後の展開に期待したい。