紙の本
がんばれおっさん!
2017/05/16 08:54
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
田舎が舞台のマイルドな警察小説。主人公のクルフティンガー警部は事件に対して真剣に取り組んでいるけど、歳のせいかうっかりミスが多いです。特に、張り込みのシーンでのやらかしは、無駄のない流れで、芸術的ですらあります。また、容疑者を追ってやってきた空港のトイレの前で「ワー!」って叫ぶところで噴出した。
紙の本
クルフティンガー警部、LOVE
2016/09/14 10:26
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投稿者:ヨンデリーヌ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャーマンミステリって硬いイメージだったけど、
ぶきっちょで、チーズが大好きで、妻には頭が上がらなくて、音楽隊では大太鼓担当で、中年太りのクルフティンガー警部を味わい尽くすオイシイ一冊でした。
その部分の方がメインで、ミステリとしての筋はオマケみたいなもんですが。
カバーイラストと日本語タイトルが、内容と絶妙にマッチしていますので、この通りの雰囲気の作品と思って間違いないです。
電子書籍
日本でいうなら昭和男性
2023/02/26 00:29
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投稿者:sakuraんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
英国以外のヨーロッパ圏ミステリは、どうにもブルーなイメージがあったのだが、本作はまるで英国のカントリーミステリ。地方色満点で、ドイツやオーストリアに旅行して、雰囲気を知っているとますます面白い。
ドラマ化されるのも納得の中年男性主人公で、ポリコレ的にどうなんだというセリフもちらほら、いるわこういう人、と納得できないと時々つらいかも?それでも楽しく読み通した。どんどんこうした翻訳が増えるといいな。
紙の本
確かに、ドラマ化しそう。
2019/08/11 00:03
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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドイツで人気のシリーズで、そちらでドラマ化もされたそうです。
読んでみて納得。キャラクターが個性的で、推理パートも二転三転してハラハラさせられ、ドラマにはもってこいの内容だった気がします。しかも、「地元密着型物語」なので、モデルの地の人はみんな見てしまうことでしょう。
小説としても、面白かったです。
主人公が、おっちょこちょいなのに頭がキレるという、ギャップのあるところも素敵でした。おっちょこちょいの度がいささか過ぎた気もしますが。
ドイツのお話は読んだことがなかったのですが、この本は、ドイツ料理なども出てきて、その辺も興味深かったです。チーズが美味しそう。
推理パートは、何度も予測をひっくり返されて、ドキドキしながら読めました。今度こそ!と思っていても、残りのページ数が結構あって「あれ?」となり、案の定ひっくり返される。。。久々に振り回されました。
しかし、個人的問題ですが、ドイツの人名が覚えにくく、登場人物が時々こんがらがり、少し苦労しました。
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翻訳モノもそれなりに読んできたつもりだったけど、やっぱりアメリカ、イギリスの作品に相当偏っていたのだなあ。
人名、地名、食べ物などなど馴染みのない言葉のオンパレードが新鮮で楽しかった!
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非常に読みやすい。
重厚と言うドイツミステリのイメージを覆すクルフティンガー警部の冴えない中年ぶりがなんとも良い。
食いしん坊で保守的で面倒くさがり。いるいる、こういう親父。
以前マライメントさんがドイツにはその特色を生かした地方独自のミステリがあると仰っていたけど、これはそういう類のものなのかな。
何はともあれこの軽さ、結構好み。
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ドイツミステリー。中年警部クルフィンガー第一作。
あらすじ
アルゴイ地方の片田舎で珍しく殺人事件が起きる。被害者はチーズ工場の食品デザイナー。かつては有名だったが、訳があって田舎の中小企業で働いているらしい。警察は、昔の親友を疑うが…。
殺人なんてない田舎の刑事なので、死体を見るのは苦手。中年太りしているが、食べ物の誘惑には弱い。ドイツ人の気質?なのか節約好き、公費でも。不器用で要領が悪い、と背表紙に書いてあったが、それよりも部下の方がゆるいと思う。ストーリーは適度に軽く、合間合間にアルゴイネタやドイツネタが出てて楽しめた。
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図書館で。
読んでいてなんとなくこの警部は60代か上だろうな、と思っていたのに50代だった… 書かれた年がいつだかはわからないのですがドイツ人男性ってこんな保守的なの?とちょっとびっくりしました。まあでも…全人類がイタリアン好きって訳でもないものな~ イカに15ユーロって言うと…1500円ぐらい?それぐらい良いじゃんねぇ、と日本人だからか思ってしまう(笑)
パルメザンを粉チーズと認識しているのはわかるわ~ 日本だってちょっと前は粉チーズしかなかったし。レッジャーノ?なんだそりゃって感じだったし。
短気でドジで仕事熱心な旦那様、子供は成人して家を出てる…なんて状況だったら日本の奥さまはダンナを見捨てて自分一人で習い事や趣味を楽しんでいそうな気がしますが流石その辺りは腐っても欧州。あんな話の合わなさそうな二人で海外旅行ねぇ…バカンスでも楽しめるんだろうか?とか考えちゃいますが… まあそう言うものなのでしょうか。
普段大した事件の無い田舎町での殺人、という設定のハズなのにいきなり連続殺人になり血で血を洗うような凄惨な事件に発展する…(結構海外ミステリにありがちな展開)にはならず、終始なんとなくおっとりしたペースでお話が進みました。とは言え、警部以外にモノを考える刑事は居ないのか?とか上司に向かって言うセリフじゃないなぁ…なんて思いながら読み終えました。
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ドイツのミステリ。
中年警部クルフティンガー1作目。
酪農が盛んな田舎町の警部が、困りながらも活躍します。
殺人事件など起きたこともないような町。
クルフティンガーは、ドイツのこってりした伝統料理が大好きな食いしん坊で、ドジで面倒くさがり。
しかも?恐妻家で、まだ若く見える奥さんに頭が上がらない。
地元の楽団のリハーサルに出かけようと民族衣装の半ズボンを着たら、事件発生で呼び出され、その格好で現場に行く羽目に。
といった調子で、やることなすこと、ほとんど喜劇。
単純ですが、思わず笑ってしまいます。
ドイツでもアルゴイ地方というのはかなりド田舎らしく、訛りが強いらしい。
ドイツの人には、会話もたまらないおかしさなのかも。
牛の声が聞こえるような、のんびりした雰囲気は、何となく伝わってきます。
世界にいないもの4つ、というジョークで、確か「ドイツ人のコメディアン」というのがあったように思いますが。
そんなに真面目で堅物なのかな、と思いきや、こんな笑いを楽しむ世界もあるんですね。
そりゃ、そうかしら。
むしろ、オシャレっぽい皮肉なジョークなどがあまり出ないのかな?などと思ったりして☆
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ほのぼの系、と言っていいのかな。
フロスト警部を思わせるような、中年ダメオヤジ警部が、田舎ののんびりした町での珍しい殺人事件に奮闘する。
フロストを思い出したのは、クルフティンガー警部が妻に頭が上がらなかったり、テンパって失敗したりと、いろんなことをやらかしながらも、実は頭の冴えた人であることをきちんと証明していくところ、かな。
でもフロストほど中身が濃くはなく、コージィ系として楽しめた。
ドラマ化されたそうだけど、さもあらん。
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ドイツののどかな田舎で起こった殺人事件を、頑固な警部が解決していくお話。
推理ものと言うよりは、登場人物人物のキャラクターが良くドタバタしたエンターテイメントな感じかな?
日本で言えば、「赤かぶ検事」みたいな親しみやすさがあるし、ドラマにしやすそう。
と思ったら、実際にちゃんと方言でドラマ化されているそうです。ドイツ語は全然わからないけど、見てみたい。
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独り者・恐妻家という境遇の違いはあれど「ドイツ版フロスト警部」との印象を持ちました。シリアスな一面も見せるフロスト警部のほうが作品の深みがあると思いますが、クルフティンガー警部のほうはドイツの習慣や耳慣れない地名・人名などこれはこれで違うところで楽しめました。
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2作目を先に読んだので順が逆になったドイツ超ローカル刑事もの。
クルフティンガー警部56歳、郷土料理を愛し、音楽隊で大太鼓を叩く。仕事熱心なあまり休暇旅行を渋った為、妻は女友達とマヨルカ島に行ってしまい臨時男やもめ状態。
乳製品工場の重役が殺される。過去の因縁に動機があるらしい。葬儀を台無しにする大奮闘虚しく、逃げ去った被疑者もまた殺害される。
地元の酪農家の事情、警部のチーズ愛、そしておいしそうなケーゼシュペッツレ(シュペッツェルというのが主流か?)地方ごとの対抗意識など盛りだくさんなのだが、やっぱりなんか長いよね全体的に。
そして、2作目もそうだが、犯人が気の毒で後味が悪い。チーズ工場はこのあとどうなるのだろう?
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中年警部が可愛いおじさんに思えるか、ただのおじさんに思えるかで評価が分かれると思う。残念ながら、私は後者であった。
ドイツではローカルがウケて、とのこと。
ローカルネタやおやじギャグ?もイマイチで、ストーリーもだいたい想像がついてしまった。
期待した分、ちょっとがっかり……
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題名と言い、装丁と言い、およそドイツとは程遠いイメージ。私的にはフロイトさんより笑えて面白かった。
テレビ化されて大人気というのも見てみたい。
しかも4作続いているとあるが調べるともう一作邦訳されている・・読んでみようかな。
ミステリー事態の展開より、なんともクルフティンガー氏の客ターと日常生活に笑えてしまう・・私も同じようなドジばかりなんで。
捜査陣の一人の台詞に濁点が有ったのを最初は誤植と思ってしまった・・なまっているんだね。
ストーリー、捜査の本筋はいたって生真面目なビジネスネタ。こういう軋轢でも殺人が起きるんだと正直、不思議な気がした。