紙の本
大変実践的
2016/12/06 20:48
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投稿者:ルイージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
統計学を批判する論点に対する反論、逆に統計学の限界を知った上での活用法など、学問的な統計学のこだわらずビジネスマンにとって役立つように書かれていて大変参考になった。
電子書籍
単なる統計学の本ではない!
2016/09/27 22:38
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投稿者:なきぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
偉大なる先人達が研鑽してきた知識・知恵を、いかにしてビジネスに活かしていくか!!
をより実践的に語りかけてくる本であるように思います。
ビジネスの世界には、経営戦略をどうするかの悩み、採用や教育など人材のマネジメントに関する悩み、マーケティングなど戦術をどうするかの悩みなどたくさんの悩みや考える事があるが、
それらの問題にどのように科学的に(もっとも再現性高く、謙虚に)考えるかを教えてくれる本です。
読んだあとには、きっと今ある問題に対して、科学的に分析する方法が見えてくるように思います。
おすすめです。是非。
紙の本
ビジネスにおける役立て方
2021/07/31 07:30
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投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
特にビジネス判断の領域において、統計学的な知見をどのように用いることができるかについて論じる。単なる結果分析だけでなく、新規サービス設計といった前向きな局面における活用の可能性にも触れられており、統計学の応用可能性の広さを感じた
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経営戦略やHRM、マーケの基礎的な説明も多く、非MBAホルダーのビジネスマンが統計学をビジネスに応用するには有用。
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センスと事例で分析をするなとして、先人がどこまでのことを明らかにしていて、どこまでのことか分かっていないかを把握して、まだ分かっていない重要なことを減らすためにはどのようにデータを集めて分析するかを考える「リサーチデザイン」の紹介を導入に、経営戦略、人事、マーケティング、オペレーションとリサーチデザインのひな形を挙げて説明する。
それぞれに分かり易い事例などと合わせて陥り易い間違えなどにも言及されていて、理解が容易な構成になってます。
とにかく小さくでも分析を始めて、その結果を元に、実際に試してみる。そこから何をどう分析するかを増やし、更に試行を行う。その繰り返しで大きな分析と実践に繋げていくのが良さそうです。
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実際にデータ分析して、分析した結果を活用する際の
事例に近いものを載せてくれている本。
細かく書いてくれていることもあって、
新しい発見とか自分自身の経験からそうだなって思うところとか、
いろんなことを見つけることが出来て面白かった。
マーケティングは外部の人をターゲットに、
人材育成は内部の人をターゲットにといった観点で書いてて、
データ分析の行き着く先はパーソナライズなのかな。
【勉強になったこと】
・アウトカムの設定が不適切だと分析レポートはゴミ。
どういった顧客を重視するか?といった分析では、
「一度の購買単価ではなく、長期的・継続的に購買して
くれる顧客かつ粗利をもたらしてくれる顧客」
と設定してから分析に臨むのが本来正しい。
・企業の持つリソースが競争優位性を左右するかどうかを
チェックするフレームワークとして、VRIOがある。
Value(顧客にとっての経済価値)
Rarity(他社が手に入れにくい希少性)
Imitability(他社が模倣しにくいものであるか)
Organization(各資源を有効活用出来る組織か)
・分析変数として使うべきものが何かを
アイデア出しをするにしても、ただ単にやるだけだと
意外と知れているアイデアしか生まれない。
まずは先人たちが考えたことに目を通すこと。
例えば、学者たちの先行研究を参考にしたうえで、
改めて説明変数について考えるのがよい。
・競争相手の売り上げを知りたければ、
大手企業の場合は
公表されている過去数年分の総資本利益率の平均値
を使って、儲かっている度合いの指標とする。
中小企業の場合は
帝国データバンクから入手する
のがよい。
・重回帰分析では、分析対象数よりも説明変数の数は
少なくなければならない。
・より説明変数として採用したほうがよいものを選択する方法として、
ステップワイズ法がある。
SAS, SPSSだけでなく、R等でも普通に使える。
ただし、ステップワイズ法を行ったあと、
当たり前すぎる変数が選択されていないかをチェックするのは人。
・IQにしてもSPIにしても、一般認知能力が高いと
高いスコアが出る。そのため、上記指標が高いスコアの人は、
ある程度は優秀であるとみなすことは間違ってない。
・性格特性を見る軸としてあげられるのが以下のビッグファイブ
外向性(社交性)
調和性
誠実性
感情の安定性
経験への開放性(感性や想像力)
・リーダーの分類
指示型リーダー
支援型リーダー
参加型リーダー
達成志向型リーダー
どのタイプが優秀かという議論はなく、
どの環境だとどういったタイプがよいか?
と環境とセットで考える必要がある。
・一般的な分析の流れ
分析対象の設定
変数のアイデア出し
必���なデータの収集
得られたデータの分析
分析結果の解釈(考察)
・人の性格を分析するときは、アンケートを取って
データを収集するのが一般的である。
そのときにどんな質問項目を作るか悩んだときは、
検索キーワードに、知りたい概念と"質問紙尺度"と
入れれば、心理学者が作った心理測定尺度が見つかる。
・分析した結果、相関の強い説明変数が存在した場合、
縮約といった作業が必要になることがある。
・心理検査において相関が高いとは、
0.3〜0.4を超えたか否かを目安にすることが多い。
・人の分析をするときは、
非常に優秀な人材とそれ以外
普通以上の人材とダメな人材
を一緒に分析してはいけない。
なぜなら、判断する基準が変わるからだ。
・企業の人的資源管理において、
ハイ・パフォーマンス・ワーク・プラクティス
と呼ばれるやり方が注目されている。
・マーケティングでは分析作業を3ステップに分けて
行うことが一般的。
1回目:セグメンテーションとターゲティング
2回目:ポジショニング
3回目:4P分析
・マーケティングでは色んな分析情報を得ることが出来るが、
データの源泉は1箇所に絞ったほうがよい。
(シングルソースデータの分析)
・アンケートで情報を収集するときは1,000人程度、
最低でも400〜600人程度収集したい。
・決定木分析は、1回1回の分岐については最適な判断が
出来るが、組み合わせた条件による識別は保証されない。
これを解決する手段として、ランダムフォレストという
学習アルゴリズムがあるが、こちらはこちらで分析結果を
相手に理解してもらうことが難しいといった欠点がある。
・マネジメントの仕事とは、
バラツキの背後で何が影響しているかを考え、
その根本的な原因に対処する行為のことである。
・業務のオペレーションを改善するためのデータ分析で
扱うデータは、業務に関わる情報システムに存在する
データ。つまり、ノイズが多いというのが前提。
・予測分析よりも洞察のための分析のほうが、
業務分析では圧倒的に活用しやすい。
何故なら暗黙知の見える化であるから。
・何気に予測分析の精度は極めて低い。
実際、Googleのインフルエンザ患者数を予測する
計算式は実測値と大幅な乖離がある。
・業務分析の結果に対して、どうアプローチするかを
分析だけを生業とする担当に考えさせるのは難しい。
ここに業務担当者の経験からくる考察を加えると、
より分析結果を有効に活用出来る。
・自己回帰モデルで分析するときは、
月なら12ヶ月分、4半期なら8期分、というように、
周期性を1〜2周期捉えた状態で分析するのがよい。
・過学習を避けるためにも検証は必要。
クロスバリデーション法による検証がオススメ。
・どんな分析も100%の正解を出すものではない。
精度も重要���が、外れた場合にどんな問題・リスクが
生じるのかといったことと天秤にかけて精度を決めること。
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ビジネス編。
購買額の大きな客層にはクーポンを送ることが、結果として売上高を落とすことになる。
特に人的資源管理の話が良かったです。優秀な人材と統計学の関係。
もう一度、読み返したい一冊。
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「リサーチデザインとは、研究者がどのように良い研究課題を考え、またその課題に対してどのような調査や分析を行なうべきかを考えることである。(p.4)」「アウトカムとは分析のときに最も重要になる「最大化したい/最小化したい」値のことである。(p.14)」「みなさんが見つけなければならないのはあくまで「自社の多くの人間がわかっていない利益に繋がるアイディア」である。(p.18)」
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先行研究を徹底的に調べればより確実な選択が可能
「統計学が最強の学問である」という書籍の続編。この本では,企業が利益を出すうえで最もクリティカルな以下の2点の分野での統計学の活用方法を解説している。
1. 人事
2. マーケティング
読み物として面白かった。まず,重要な分野で上記の2点をあげていたのが良かった。統計というと顧客にDMを送るかどうかとか,WebサイトのデザインをどうするかどうかのA/Bテストなどこういう細かい話での話題が多い印象だった。しかし,クリティカルなのは会社全体に影響を与える人事やマーケティングでありこうした分野での検討を重ねるのは,たとえ少しの改善でも効果が大きいのでなるほどと思った。
特に印象的だったのは,p. 118からのGoogleでの人材採用方法について。Googleでは面接で「あなたの長所は何ですか?」といったどうでもいい質問はしないらしい。というのも,採用活動において優秀な人材であるかをより適切に評価する方法が過去の研究から明らかになっているから。
過去の研究を徹底的に調査すれば,どの方法が効果的かわかるので,無駄なことはしなくなる。実に理にかなっていると思った。
何か悩みごとや今後どうすればいいかわからなくなったら過去の研究を徹底的に調査すればよいと思った。
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最初にリサーチデザインの重要性を説いている。これについては類書が豊富なので、読者の関心の近い分野の方法論を学ぶとよい。ただ会社組織内で新規アイディアの発見・証明に基づく実践が、経営方針にマッチさせられるかどうかは、かなり知恵を絞りださないといけないだろう。実務的に当座の枝葉の剪定やパッチ当てに追われている立場も多いはず。本書の知見を適用できる組織は、比較的余裕があると思う。
紹介された解析手法は、クロス表、SWOT分析、散布図、分散成分分析、単純分析、重回帰分析、因子分析、ロジスティク回帰分析、クラスター分析、決定樹分析等であった。またこの他にマーケティング理論が織り込まれていた。さらに人、物、サービス、タスクに関連する数量化できそうなものを解析対象として挙げているところに本書の特色がみられた。ちなみに先行研究をつぶすことを「システマティックレビュー」と呼ぶそうだ。
特筆すべきは2章の調査設計の事例である。人事セクションがない組織はおそらくほとんどないが、従業員に質問紙調査する例が示されている。仮説を立て変数化できるようアンケートを設計するイメージが詳述されているが、もしこれができそうな環境にあればかなり効果がありそうだ。
余計なことだが第1作、前作と比べ感動がやや薄かった。基本的な統計手法は、前作を参照したほうがわかりやすいかもしれない。
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これはよかった!
「統計学が最強の学問である」のシリーズ第3作目。
1作目は途中から専門的過ぎて基礎知識もなかったこともありついていけなくなってしまいました。
なので、2作目の「実践編」を飛ばして3作目の「ビジネス編」を選んでみましたが、これは正解。
ビジネスでどのようにデータ分析していけばよいかのステップを具体的に解説してくれているので、そこそこついていくことができました。
本書では、4つの分野において、それぞれで分析の仕方を具体的にステップバイステップで解説してくれています。
・経営戦略のための統計学
・人事のための統計学
・マーケティングのための統計学
・オペレーションのための統計学
そして分析手法として出てくるのは主に2つ
アウトカム(最大化または最小化したいもの)が定量的な数字の大小を表す場合には重回帰分析。定性的なものの場合はロジスティック分析。
と分析手法を2つに絞ってくれています。
まず、筆者が一番に上げていることは、リサーチデザインの考え方。どこまでが明らかになっていて、どこが未知なのかを明確にした上で分析すること。そして、枝葉よりも幹となるところの改善を行うことが重要とといています。
そして、4つのテーマについてです。
経営戦略についてですが、リサーチデザインを踏まえて、いままでの経営戦略論についての復習があります。プロダクトポートフォリオ、SWOTや5フォースなどなど。
その上で統計学的な戦略決定の手順を
アウトカムを総資本利益率として以下のステップで分析していきます。
(1)競争する市場の範囲と分析対象企業の設定
(2)分析すべき変数の洗い出し
(3)必要なデータの収集
(4)分析および結果の解釈
アウトカムが総資本利益率なので、重回帰分析で分析を行う事例を紹介しています。
人事については、同様のステップで分析していきますが、アウトカムの設定が難しく、分析手法も定性的になるのでロジスティック回帰分析を用いる例を紹介しています。
マーケティングも、コトラーや4P分析が復習で述べられています。
マーケティングの分析では、先のデータ分析の4ステップを最低3週回す必要があると述べています。
また誰に売るかといったセグメンテーションを分析するにあたり、その分析手法は、重回帰分析でもロジスティック回帰でもなく、決定樹によるクラスター分析がお勧めとのこと。
ポジショニングを分析するには重回帰分析やロジスティック回帰分析を用いるということで、セグメンテーションとポジショニングで分析手法が異なります。
最後、オペレーションの改善に当たっては、バリューチェーンをベースにそれぞれの活動のアウトカムを明確にして、解析単位を決めていくことを述べています。そして業務分析をするにあたっては、まずは今あるデータから分析すること。とにかくできる範囲で分析していき、ある程度作業が見えてきた段階で分析基盤をつくるということ。
ここちょっと耳が痛い..
さらに一番大変な作業はETL���いうことで、これについては腹落ちします。
ということで、4つのテーマについて、何をアウトカムにして、何を説明変数として捕らえ、どのようにデータを集めて、どの分析手法で分析するかを具体的に説明してくれるので、理解が進みます。
今まで読んできた本は、あくまで統計学の説明や基礎でしかありませんでしたが、本書ではビジネスの現場でどのように統計学が利用されるかがイメージできるのがよいです。
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オーディオブックで読了。
正直オーディオブックだけで理解するのは難しいタイプの本。
経営戦略、マーケティング、人的資源管理、オペレーションなどの様々な場面で、統計学を活かすための基本動作がまとめられています。
因子分析のやり方や、どういう時に過学習になるか、とりあえずまずは重回帰分析かロジスティック回帰やろうぜ的な感じで「あー、こういう事教えて欲しかったなぁ」というナイスな教科書です。
コレ一冊で統計分析やデータ分析の全てがわかるものではないので、このシリーズを入り口にして、参考文献なんかにあたっていくのが良さそう。
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具体的な統計の使い方が書いてあるので、すぐにでも実行できそうなものもあった。特に人事とマーケティングに関しては簡単にできそうだという感触を受けた。
予測よりも洞察のための統計が重要視されているのは前著、前々著の精神を受け継いでいる。
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本書の結論は、企業の収益性を向上させるためには先人が積み重ねた理論を自社に適用できるようにカスタマイズする必要があり、そのために統計リテラシーを身につけようということである。本書では抜本的な幹となる活動の改善を最終目的とし、経営戦略、人的資源、マーケティング、オペレーションの4つの領域について理論と具体的な分析手順が詳しく解説されている。本感想では、なぜ先人の理論に加えて統計解析が必要となるのか、どのように統計解析をするのかという2点について述べる。
1. なぜ先人の理論に加えて統計解析が必要となるのか
どのような状況にも適用できる万能な理論は発見されていないからである。例えば、経営戦略を考える際に有名なフレームワークとして外部環境に着目するSCP理論、内部環境に着目するRBVがあるが、これらはどちらかが間違っているのではなく、「状況次第」で使い分ける必要がある。そしてそのヒントは企業のデータを用いた統計解析によって得られるのである。
2.どのように統計解析をするのか
統計解析の手順は、分析対象の設定→説明変数とアウトカムの決定→データ収集→データ分析→分析結果の解釈とアクションである。各手順の詳細は本書に任せるが、最も重要なポイントは最終目的に沿ったアクションを起こせるように解析を行うことである。
企業の収益性を高めることはすべてのビジネスマンに求められる課題である。経営学の理論、データ分析の両方に精通することで、ビジネスマンとしての市場価値をより高めることができると感じた。
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ビジネスにおいてデータドリブンで分析することの重要性はわかったが、
内容が分析ツールを契約しないと出来ないようなことで、
実践するには個人の力ではできないように感じた。