紙の本
最終巻だけど、これから読んでもいいかもしれない
2018/05/11 23:37
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投稿者:musubu - この投稿者のレビュー一覧を見る
一応、最終巻ということになっていますが、前の巻から話が続いているというわけではなく(世界観などは一緒ですが)、オムニバス形式になっているので、初めての人が読んでも大丈夫かと思われます。
それぞれの話が短く、とても面白いので、するすると読めます。
紙の本
大江戸妖怪かわら版7
2024/01/03 18:41
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投稿者:Qた - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼火の旦那や桜丸など、雀のまわりに居る者たちの普段の暮らしが描かれていて、他の巻と違う面白さが良かったです。これで最終巻なのは淋しい気もしますが、雀が元の世界に帰る日が来るのかな、なんて想像するのも楽しいかも。
紙の本
それぞれの視点から
2020/04/29 11:34
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投稿者:みずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで出てきたキャラクター達が、それぞれの視点から書かれていていた。
これまでのキャラクター象がさらにふくらんで、読んでいて楽しかった。
香月日輪さん、ありがとうございます。
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投稿者:somuko - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終巻なんて、寂しい、自分の努力次第で新しい道は何時でも開ける。
電子書籍
明日からも大江戸で
2020/03/16 23:29
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終巻だがすべての謎がスッキリ明かされての終わりではなかった
鬼火の旦那や桜丸などはまだまだ謎が多いし、竜宮城の帰りに襲われた時の老中を焚きつけただろう人物?だとか、色々なことがそこに在るままでそういう存在なのだということのようだ
想像や空想の余地が沢山あって、というか大江戸(と大浪花とか大○○とか)は私たちにとっては夢の世界だ
終わるのは残念だが、時空の彼方で明日も明後日も彼らが、美味しいものを食べて笑って楽しく一生懸命生きていると思うと自然と元気が出る
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痛快異界ファンタジー、これにて完結!
妖怪都市「大江戸」は、今日も一日天下泰平。人狼の同心・百雷の捕物帳や、魔人・桜丸に憧れる少女の恋物語など、妖怪たちの逸話も心が和む。唯一の人間・雀が、愉快な仲間に囲まれて成長を遂げる物語、遂に終幕。
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八丁堀同心百雷、定町廻りす/散れば咲き、散れば咲きして桜丸/風流大江戸雀/渡来人は自転車を駆る/虹の水面に映る夢にて 候/終章
短篇集 百雷、桜丸、雀、ポー、鬼火、みな気のいい仲間達。大江戸で心も育てて貰っている雀の未来は輝いているよきっと
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シリーズ完結巻。
あっさりとしたラストでした。
雀の回は、杉浦さんの風流江戸歌留多を参考にしたというか、下敷きにしたとういう感じでした。
江戸と大江戸なので世界観は違和感なく融合してました。
その両作者さんともいないのは、なんとも切ないですね。
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これで最終巻。短編集で、話ごとに語り手が違う。大江戸に生きる妖怪たちも、それぞれに悩みがあったり、人の役に立ったりして支えあって生きていて、単なる楽園じゃないから良いのだという幕引きになっている。もっと読みたい気もするけれど、良いころ合いなんだろう。
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短編集。妖怪が暮らす大江戸でも、それぞれの悩みや生活がある日常風景が書かれている。
色々あっても折り合いつけて生きていく登場人物たちに、元気をもらえる。
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美しいご飯・綺麗な景色・他者との団らん…
どこか人間味を濃く感じさせる妖怪の世界に落ちてきた「雀」の成長物語。
「地に足をつけ、生きていく」意味を考えさせられます。
映像学科1年
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続きが読みたくなる素晴らしい小説でした。
香月先生がお亡くなりになったこと、本当に残念でなりません。
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[1]最終巻は短編集。
[2]各章では雀、ポー、百雷、桜丸、鬼火の旦那たちが主役となり、初花、蘭秋、雪消、キュー太らも少しずつ顔を出してめでたく終わる。
[3]元の世界に(帰りたくはないが)帰ることになる可能性も意識からは捨てていない雀にタフになったなあと思う。
ゆうべから熱が出て涙目&ボーッとしてるアタマでもあっさり読めてしまうラクさでした。
■簡単なメモ
【八丁堀同心百雷、定町廻りす】百雷の日常。
【散れば咲き、散れば咲きして桜丸】大店の娘祐衣は桜丸に恋をして絵を描かせた。
【風流大江戸雀】川柳と雀の大江戸ぐらし。
【渡来人は自転車を駆る】ポーと大家の多津屋さん一家と猫の福太郎。
【虹の水面に映る夢にて候】鬼火の旦那は偶然出会った「若様」の愚痴を聞き雀(幻)を案内人に江戸見物(幻)させる。
【終章/えぴろおぐ】雀と鬼火の旦那。
■大江戸についての簡単な単語集(データ消滅により欠落多し)
【炎蛇】怪しの火による火事のことのようだ。水だけでは消えない。
【うさ屋】雀たち行きつけのメシ屋。大首のかわら版屋の向かいにある。たまごかけご飯はおいしそうです。
【王春座】大江戸三座のひとつ。演目としては尻がこそばゆくなるようなラブロマンスが得意。
【大江戸】妖怪たちが気楽に暮らしている都市。人間の世界で言えば江戸時代の雰囲気。
【大江戸流行通信】ライバルで最大手の出版物だが、江戸で暮らすための必須情報誌。
【大河屋】蘭秋のパトロンというのではないが重要なファン。谷町って感じでしょうか。
【大首】かわら版屋を営んでいる。しぶちんで、働いている連中は文句たらたら。
【お小枝/おさえ】人間界から落ちてきた少女。箱入り娘で、ほとんど家から出たことがなかったらしい。彼女が人間界に帰るのかどうかが上巻のメインストーリー。
【お泉】松葉茶屋の看板娘。鬼火の旦那に気があるらしい。
【お多福面】鬼火の旦那のとこにいる。
【鬼火】大江戸に落ちてきた雀を拾った魔人でこちらの世界での雀の父親のような存在。いつもグラサンをかけている。それはどうやら強すぎる魔力を抑えるためのようだ。もののわかった渋い男。いつもフラフラしている。将軍の懐刀という噂もある。
【怨念もの】怪談のことらしい。妖怪たちも怨念は怖いらしい。
【和葉】多津屋の娘。青鬼。
【華節】藤十郎の師匠。京に住まう。泥鰌すくいを踊っても神舞いに見えるという名人。
【喜助】百雷の手下。犬男。
【キュー太】大首のかわら版屋の腕のいい絵師。煮玉子に手脚が生えたようなのっぺらぼうだが、雀がいたずらで顔を書いたらしゃべれるようになった(言葉を書いた紙を口から吐き出せるようになった)。
【京】文化、流行の発信地。大妖怪伏見の妖狐一族の本拠地。
【桜丸】雀の友人で魔人。「風の桜丸」の異名を持ち、空を飛べる。
【修繕屋】鬼火のもうひとつの存在。大浪花にちょこちょこ来る。
【将軍の使い魔】東はがしゃどくろ。西は大猫又。北は龍。南は大犬神。
【水鏡の間】大���花城の、各地に連絡するためのホットラインがある部屋。
【末蔵】腕のいい刷り師。大蜘蛛。留吉と兄弟。
【雀】主人公。大首のかわら版屋で記者をしている少年。人間の世界の、われわれの「現代」から大江戸に落ちてきたようだ。おそらく大江戸唯一の人間。
【忠義/ただよし】百雷の父。
【多津屋】紙問屋。主は青鬼。ポーの大家さん。
【長至/ちょうし】伏見の妖狐の現当主。美しい白狐。
【土御門】伏見の妖狐の大御所。美形。隠居しているもと元締め。
【天泉】大江戸の家老。
【留吉】腕のいい彫り師。大蜘蛛。末蔵と兄弟。
【鳴雷/なるかみ】西方の護衛。狼面の侍。
【西方/にしかた】大浪花の将軍。小さい。キャッチボールで「燃える魔休」を投げて襖を燃やした。
【初花/はつはな】百雷の妹。身体が弱く最近まで小田原の親戚のところで養生していた。
【東方】大江戸の将軍。偉そうなので西方は苦手にしている。
【美形】人々が多様な姿をしている「大江戸」では美の基準は姿形というよりはそのものが発する「波動」のようなものらしい。要するに「美しいオーラ」を出しているものという感じか。
【百雷】八丁堀の同心。狼男でカッコイイらしい。魔人。妹は初花。
【日吉座】大江戸三座のひとつ。これといって特徴がなく、三座の中では見劣りがしていたが、もともと俳優と脚本の質は良かったが蘭秋を入れてから王春座、焔座のいいとこを取り入れることができるようになり、今では一番人気。
【深川】昼は派手な若者の町。夜は粋な通人の町。
【ポー】大首のかわら版屋で文芸担当の猫又。妖力はさほど強くないので逆にけっこう自由できる。大倫敦出身で一度日本に行きたいと思っていたが実際に来てみたら気に入ってずっと暮らすこととなった。エドガーという従兄弟がおり大倫敦流行通信社に勤めている。
【焔座】大江戸三座のひとつ。演目は荒事が得意。アクション系でスカッしたいならここ。でもカップル向きではない。
【魔人】魔法使いのようなものらしい。形は人型が多く、大きな力を持っており、この世界では一目置かれる存在。名前を持って生まれ、特徴的な入れ墨を持ち、生まれた瞬間から妖術を使える。
【雪消】日吉座の脚本家。座敷牢に閉じ込められている。というか閉じこもっている。怖いので。
【雷馬】巨大なからだに雷雲をまとっている。なんでも大浪花の夏の風物詩らしい。ただし沖を通るときのみ。陸を通るときは災害。だいたいゴジラ。
【蘭秋】本名は蘭。日吉座の売れっこ女形。お狐さま(白狐)で由緒正しい伏見の一族らしいが本人は魔力をほとんど持っておらず故郷を出た。百雷のことを気に入っているらしい。
【李角】日吉座の売れっ子役者。雀の目からはいかつい感じだが美形らしい。
【令月】大浪花の家老。いつも冷静。