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万葉集に出会う
著者 大谷雅夫
約一二〇〇年前に編まれ,古典として親しまれてきた万葉集.しかし実は,ひとつの解釈を拒む歌,よく分からない歌,顧みられなかった歌は数多い.のちの世の評価や解釈にとらわれず,...
万葉集に出会う
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万葉集に出会う (岩波新書 新赤版)
商品説明
約一二〇〇年前に編まれ,古典として親しまれてきた万葉集.しかし実は,ひとつの解釈を拒む歌,よく分からない歌,顧みられなかった歌は数多い.のちの世の評価や解釈にとらわれず,先入観なく歌そのものと向き合えば,古代の人びとの心が見えてくる.万葉集に出会うことで,私たちはほんとうの心に出会うのかもしれない.
目次
- はじめに
- 第一章 さわらびの歌
- 1 「石(いは)ばしる」と「石(いは)そそく」 漢字で記された歌集
- 2 賀茂真淵の「石激(いはばしる)」
- 3 原文の「激」をどう読むか
- 4 「そそく」の語感のうつりかわり
- 5 「さわらび」の季節
- 第二章 「心なきものに心あらすること」 擬人の表現
- 1 万葉集の文学史
- 2 「近江荒都歌」の長歌
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紙の本
『万葉集』の有名な歌、解釈の歴史を辿った新書。博覧強記の素晴しさ。
2022/12/09 18:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなに魅力的な「はじめに」を初めて読んだ気がする、あっという間に引き込まれてしまった。高校の授業で知っていたあの歌、改めて出会う万葉集の世界は、暖かく奥深く心が欲しがる栄養素。やっぱ文学っていいものですね。解釈の本質を味わわせてくれる上質な時間が流れていく。のちの世の評価や解釈にとらわれず、先入観なく歌そのものと向き合えば、古代の人びとの心が見えてくる。万葉集に出会うことで、私たちはほんとうの心に出会うのかもしれない。
紙の本
国文学者魂が伝わる1冊
2021/09/14 13:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
万葉集の現代語訳の様々な説について追及した1冊です。
ある現代語訳の説をこういう理屈で間違い、などと容赦なく示し、著者の国文学者としての魂がヒシヒシと伝わる、そんな1冊です。
古文でおなじみ、文法解釈もしています。高校の古文が得意な方々には、当書は大変楽しめる1冊でしょう。