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超デジタル世界 DX,メタバースのゆくえ
著者 西垣通(著)
誹謗中傷やフェイクニュースがあふれ,詐欺やサイバー犯罪で脅かされる場となりつつあるインターネット.DXやメタバースがこの傾向を助長することはないのか.AIは解決の切り札に...
超デジタル世界 DX,メタバースのゆくえ
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超デジタル世界 DX、メタバースのゆくえ (岩波新書 新赤版)
商品説明
誹謗中傷やフェイクニュースがあふれ,詐欺やサイバー犯罪で脅かされる場となりつつあるインターネット.DXやメタバースがこの傾向を助長することはないのか.AIは解決の切り札になるのか.日本がデジタル後進国となってしまった原因は? インターネットを健全な集合知のうまれる場とする道筋を考え,日本のとるべき道を探る.
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紙の本
情報学の権威が、デジタル化について持論を説いた1冊です。
2023/04/17 16:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は世界を代表する、情報学の権威。その著者が、今後日本はデジタル化に対してどう対処すればいいか、持論を説いた1冊です。
決して、むやみに社会がデジタル化すべきではない、という持論に納得がいく、そんな内容です。
紙の本
DXやメタバースの技術的なことのみに囚われることなく
2023/02/20 20:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、デジタルトランスフォーメーション(DX)やメタバースの技術的な解説書ではなく、極めて哲学的な展開をしたものである。誹謗中傷だけでなく、フェイクニュース、陰謀論があちこちにあり、詐欺や詐欺・強盗のメンバー集め、サイバー犯罪が渦巻くインターネットの世界。インターネットは軍事の世界から生まれたものといえ、性善説に立った自由な世界が構想されたと思うが、この世界でDXやメタバースがマイナスに働かないかという疑問は尽きない。AIはどうか。解決の手段となりうるのだろうか。日本がデジタル後進国となってしまったことは事実かもしれないが、その評価だけでいいのだろうか。インターネットを優れた集合知を生み出すことができるのだろうか。考えるべき点は多い。
目次で見ると、
はじめに
第1章 DXとはオープンネット化
第2章 メタバースの核心
第3章 ネット集合知をうむオートポイエーシス
第4章 分断深めるデジタル大国アメリカ
第5章 日本はデジタル化できるのか となる。
なぜ、日本はデジタル化に乗り遅れたのかという問いは多い。行政機関では、国を取り上げると各省庁別にシステムやそれを開発・維持する企業群が分かれ、ICTに精通した専門家が少ないため、縦割り状態が続いて、新型コロナ対策でも失敗が多かったのは事実であろう。しかし、デジタル庁が強制的にまとめれば大丈夫と言えるだろうか。AI技術が進んでいるので、これに任せればいいのだろうか。安易な方向に警鐘を鳴らす。
本書では、ハイデガーの話しがよく出てくる。それ以外も次々と出てくる。コンピューティング・パラダイム、サイバネティクス・パラダイム等々、勉強すべきことは山ほどあると迫ってくる。第4章ではQアノン等が出てくる。単に目の前の技術にのめり込むリスクを問う。
日本はデジタル化を推進するにあたり、かつ、成功するには。安心・安全なネット環境を確保すること(サブネットになるが)や、デジタルデバイドと言われる格差を解消する道が必要だが、哲学的なことを抜きに、小手先の技術では駄目だろう。現実とあるべき姿にある大きなギャップを埋めるという課題があるのではと思う。どちらにしろ、一読してほしい一冊である。