電子書籍
女の一生
2021/10/09 05:39
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投稿者:Mononcle - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去に発表したものをもとにしているようだが、日本におけるジェンダーギャップの現状と対策また解決のための提言が自身の体験に基づいてまとまっている。私は寡聞にして著者の活躍を知らなかったのだが、大学時代に提起された問題を承けて記者時代には実際の現場を取材しながら解決を模索し、フリーに転じてからは啓発にも心血を注いでいる様子が、本書を通して見ることができる。大上段からではなく、八双の構えあたりから矛盾に斬り込み、ときには自己のバイアスを認めつつ、やさしくはないが、それぞれの立場を考慮しながら教え諭してくれる語り口は好きだ。
電子書籍
ジェンダーバイアス
2022/02/01 21:31
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投稿者:あ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジェンダーバイアス、アンコンシャスバイアスについて学ぶには最適。基本的なことから勉強できます。大学生のレポート課題にも適した参考文献です。
紙の本
無意識のジェンダー・バイアスを思い知る
2020/10/16 12:50
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「女性だから」「男性だから」という先入観でものを見る「ジェンダー・バイアス」という行為がを、無意識で我々は行ってしまっていることを思い知る内容です。
私は「決して男女差別はしていない」と思っていても、やはり無意識に「ジェンダー・バイアス」を行っている、と思い知り、改めて反省しました。
ぜひとも、多くの方々に読んでいただきたい1冊です。
紙の本
結局はわたしたち次第
2021/11/25 20:33
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
さまざまな媒体で著者が発表したものをまとめた一冊。
非常に分かりやすく書いてあるため、すでにジェンダーに関心がある人には物足りないかも。
最近関心を持ち始めた人、これから学びたい人向けだと思う。
それでも、そうだそうだと共感する部分も多く、楽しく読んだ。
うなずいたのは、
私は多くの人が「日本は男女格差が大きい」と実感せずに暮らしていることが一番大きな原因だと考えています。目の前にある問題を問題と捉えておらず、現状を変える必要を感じていなければ、変えるための取り組みはたとえあっても不十分になります
というところ。確かに女性リーダーの話になるとすぐ、女性が望んでいない、今のままでも十分などといった意見をよく聞く。
すでにそれ自体、認識にバイアスがかかっていることに私たちは気づく必要がある。
ジェンダーは女性の問題ではなく、男性の問題でもある。自分は差別しないから大丈夫だと言っている人にこそ読んでほしい一冊だ。
紙の本
こうやって
2022/06/19 12:45
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一冊の書物でまとめて読むと、いかに日本がジェンダーについて、世界から遅れているか、がよくわかりました。そもそも、学校教育から、男女差別が始まり、そのままーみたいな気はしていましたが……
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男性の方が向いている、男性の方がいい。
ありがたいことに、私はそんな言葉を直接かけられるような環境にはいなかった。
本当はそれが当たり前なのだと思う。
学生時代までは女性であることの不利益はほとんどなかった。
けれども、それは親や教員達が守ってくれていたからだった。
一歩外に出れば、性被害もあったし、卑猥な言葉や容姿を揶揄する言葉をかけられることもあった。
周りを見てみるとどうだろう。
女性幹部が少ない大手企業、女性政治家が少ない政治、実際の不利益を見ない司法。
〇〇女子の乱発に、「男はそんな格好や考え方好きじゃないよ」と言った余計なお世話。
はっきり言ってそれら全て恥だと思う。
男の方が冷遇されている、クォーター制の導入は男性差別、女性が優遇されるサービスも多いし、結局主婦は俺らの金を使ってるだけ…思う分にはいい。
だが、機械の均等を奪っていることに目が向いていない。
そこかしこに散らばる男女格差。サービスと制度の違いもわからず、ただただ感情のみで動く。
感情は大切なモチベーションだが、それによって他者を貶めることは許されない。
なぜこんなに格差が言われているのに我が国はかわれないのか。
理由の一つに他人に優しくする余裕がないことが挙げられる。
男は男らしく、その呪縛が男女を苦しめていないか?
息子にランドセルを購入する時、彼は赤がいい、と言った。
私は赤でもいいと思った。
でも、もし、いじめられたら。私は紺色を薦めた。息子は妥協してくれた。
だから、小物類は好きなものを選ばせた。絵の具セットはハートがたくさんついたピンク色。縄跳びの紐もピンク。
誰かに言われたら、胸を張っていい、好きなものは好きでいい、みんなにいえばわかってくれるから、と伝えた。
事実、学校では、可愛いものが好きな〇〇ちゃん(学校ではさん、と呼ぶのが正式だが、子供同士仲良くなるとそう呼ぶ)と認識され、みんなと仲良くしていた。おかしい、と言い始めるのはもっと先だ。(219頁参照)
誰かに言われて、自分はおかしいんだ、と思う必要なんてないのだ。
それから、できることは男女の別なく自分で。できないものは適切なヘルプを。
男だから、女だから、ではなく、一緒に過ごす「人」として相手を尊重したい。
私にもジェンダーバイアスはあるけれど、あることを前提にして、歩み寄っていけたら思う。
「男らしい」「女らしい」ではなく、「あなたらしい」を尊重したい。
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勉強になった。
子供にはジェンダーバイアスを持たずに育ってほしい。日々の会話など、気をつけていきたい。
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「私達が何を当たり前と思って暮らしているか次第で、問題や格差は見えたり見えなかったりするのです。」(p19)
このフレーズが心に残った。これはジェンダー問題だけではなく、他のことにも言えると思う。
全てのものごとに対してわかった気にならず、様々な可能性を考えて、検討していくべきなのだと感じた。
ジェンダーの問題についてこの本を読んで知ったことは3つ
①自分が思っているよりも男女格差を無くすような取り組みがされていること
生活している中でジェンダーギャップを改善しようとする取り組みというものをあまり見かけなかった。そのため日本にも女性管理職を増やす取り組みがされていて実際に効果を出している企業があるということに驚き、嬉しく思った。
②北欧諸国の社会サービスが充実していること
高い税金を払う北欧諸国では、介護や育児のサービスを税金で賄っている。そのため、誰でもそのサービスを利用する権利があり、使用することで多くの女性の社会進出がしやすくなっている。
このように社会のために税金を使ってくれるなら税金が高くても構わないと思う。
一方、東南アジアなどの国では貧富の差が激しく、議員や女性管理職を担う人々は、貧しい女性を家政婦のような役割で雇っている。それだと貧しい女性達はいつまでも社会的に責任のある役職につくことはできない。
日本では、あまり家事・育児を他人に任せるということは一般的でないように思えるからこのどちらにも当てはまらないのではないかと思うが、前者のように誰でも平等に介護や、家事・育児のサービスを受けることができるようになってほしい。
③メンバーシップ型、ジョブ型の一長一短
和菓子店、洋菓子店と例に出しているところがとてもわかりやすかった。安定的な日本企業、特技を活かせる外資系企業、上司が仕事をしないと言う話をたまに聞くがこれが安定的な日本企業で起こる理由がわかった気がする。
この本を読んで、ジェンダー後進国の危険性について改めて理解することができた。日本の根強いジェンダー観を徐々に変えていきたいと感じさせる内容であった。
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(私は違うけど)高学歴女性×仕事で悩める大人女子に是非とも読んで頂きたいです。
【関連投稿】
ジェンダー問題に関心がなくても読んでもらいたい本|【プロ会社員】寧華 #note #自己紹介 https://note.com/ruly_yasuka/n/n923de7d784f0
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政府や経済界が女性活躍を最優先課題として本気で取り組めば、わずか3年間で女性リーダーを増やすことは可能。多くの人が「日本は男女格差が大きい」と実感せずに暮らしていることが、日本が変わっていかない一番大きな要因(第1章より)
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ジェンダーのことを考えると、女性だけではなく、いろんな人が生きやすい世の中になっていくのではないかな。
「あなたの生き方は尊重されるべきであり、同時に、あなたと違う選択をする人も尊重されるべきなのです」
さまざまな事例から、現在のがっかりとともに希望も、ていねいに提示してくれる。自分の中のバイアス、次の人たちに譲り渡すことのないよう、邪魔をしないよう、心に留めなければ。
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「男女格差後進国」の衝撃: 無意識のジェンダー・バイアスを克服する。治部 れんげ先生の著書。日本で男女格差が縮まらない理由がよくわかる良書です。日本人が持つ無意識のジェンダー・バイアスを克服しないといつまでたっても日本は男女格差後進国。男女格差後進国から男女格差先進国になるには大人も子供も無意識のジェンダー・バイアスを克服しないと。
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・日本にはまだまだ女性取締役が少なく、海外に遅れをとっている。これを解決するために、社会が、会社が意図的に増加させる取り組みが必要だと思った。
・ダイバーシティーを促進することで、社会は豊かになる。
・女性差別もあるが、男性差別もある。
物語の中の、「男性と女性が会議室に入ってきた時、男性が上司だと感じてしまう」とあったが、私もそうだと思う。自分自身も、知らず知らずのうちにジェンダーバイアスを持っていないか意識する必要がある。
・女性だから、と海外転勤を諦めたりする必要はない。男女平等は私たちが実現していく。
・ジョブ型雇用とマーケット型雇用
今のことは、ジョブ型雇用が自分に向いていると思う。なぜなら、地方支社への転勤は自分にとっては厳しいから。会社が雇用を守ってくれると、自由なキャリアを描きたくても描けないと思う。
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ジェンダー関連本は多く読んでいる方だと思うけど、この本はヒステリックにも攻撃的にもならず、フラットな立ち位置から丁寧に書かれていて好感が持てた。特に日本の問題の根っこがキチンと捉えられていて⭕️
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ジェンダーギャップ指数は毎年発表されていて順位は気になっていたものの、恥ずかしながらどういう基準で評価されているかなど全く知らなかった。
そういう観点を加味してみると、発展途上国で案外順位が高いのは富裕層の女性は貧困層の女性を家事育児の担い手として低賃金で雇い、社会進出しているなど、ジェンダーギャップ以外の問題も浮き彫りになってくることを知った。
そのほかにも、パワハラ・セクハラをしないためにどういう基準が良いのか?という質問に対して、下記コメントがとてもしっくりきたので、ハラスメント教育で伝えていきたい。
"もし「部下にこれを言っても大丈夫か」と迷ったら一呼吸おいて「それを上司の配偶者や子どもにも言うか」と考えてみて下さい。上司の耳に入ったら、自分の人間性が疑われて不利益を被りそう、と思うなら、それは言わない方がいいでしょう。"