- 販売開始日: 2024/02/15
- 出版社: 小学館
- ISBN:978-4-09-386702-3
帝国妖人伝
著者 伊吹亜門
犯人は誰? 探偵こそ誰?時は明治、那珂川二坊は文学で名をなさんとす。尾崎紅葉に師事すれど執筆がかなうのは小説どころか三文記事ばかり。この日も簡易食堂に足を運び、ネタを探し...
帝国妖人伝
06/26まで通常1,683円
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商品説明
犯人は誰? 探偵こそ誰?
時は明治、那珂川二坊は文学で名をなさんとす。尾崎紅葉に師事すれど執筆がかなうのは小説どころか三文記事ばかり。この日も簡易食堂に足を運び、ネタを探して与太話に耳を傾けた。
どうやら昨晩、かの徳川公爵邸に盗人が入ったらしい。蓋を開ければ徳川公にも家人にもこれと云った被害はなく、盗人は逃走途中に塀から落ちて死んだという不思議な顛末。酔客らは推論を重ねるが、「そりゃ違いますやろ」という声の主、福田房次郎が語り始めたのは、あっと驚く“真相”だった(「長くなだらかな坂」)。
京都・奈良をつなぐ法螺吹峠、ナチス勃興前夜のポツダム、魔都・上海ほか、那珂川の赴く地に事件あり、妖人あり! “歴史・時代ミステリの星”伊吹亜門が放つ全5話の連作短編集――
絢爛たる謎解き秘話を通して、
〈あの人〉たちの妖人ぶりにあらためて瞠目した
――有栖川有栖(作家)
著者の本領発揮作と呼ぶに相応しい完成度
――千街晶之(ミステリ評論家)
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探偵はあの人!
2024/03/09 07:50
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
無名の作家がネタを求め出向いた先々で事件に巻き込まれ、それを通りすがりの謎の探偵が解いていく、明治から昭和を舞台にした一風変わった連作時代ミステリ。
人も時代も移ろう長期的な設定が魅力の全5話。各話すべてで事件の色も探偵役も違う所が斬新で面白かった。探偵役の歴史上の人物について知識があれば一層に楽しめる作品。
主人公から溢れる物書きの性が垣間見えるシーンが特に好かった。