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商品説明
人里離れた場所にすんでいるはずの鳥がビルの谷間を飛び交う。高層ビルが巨大な岩山になっている。都市にすがたを見せるようになったハヤブサにスポットをあて、ハヤブサにとって都市とは何か、その不思議な謎に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮崎 学
- 略歴
- 〈宮崎学〉1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、独学でプロ写真家となる。「自然と人間」をテーマに自然界の報道写真家として活動中。著書に「けもの道」「野生にいきる」他。
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紙の本
日本の都市にもハヤブサをすみつかせたい
2001/09/07 16:58
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投稿者:藤田千枝 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハヤブサは海沿いの切り立った崖に住むといわれます。美しい形をしていて、性質はたくましく、普段は海鳥やハトを食べ物にしています。
ところが最近では巣立っていくひなの数が目立って少なくなっているのです。このままでは絶滅の危険があります。アメリカでもハヤブサが減った時期があって、保護する計画が立てられました。高層ビルが建ち並ぶ都会でハヤブサのすみかを作ろうというのです。絶壁が多い大都会はハヤブサのすみかに向いていますし、大好物の餌のドバトもたくさんいます。実際に、ユニオン銀行のテラスには小石や砂をしいた木の箱をおいて巣を作りやすくする努力をしています。ほかにも何組かのハヤブサがニューヨークやロスアンジエルスで巣を作っているそうです。
アメリカのサンタクルーズにある猛禽類調査研究所では、野生のハヤブサの生態をじっくり研究しているので、その知識を応用して、都会でも生きられるように、ひなを育てます。
日本でもいくつかの大都市でハヤブサの姿を見たという報告があります。自然界から追われたハヤブサが大都会に住みつけるようになるといいと思いますし、そのための活動が始まることを願います。