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紙の本
1968年 (朝日新書)
著者 中川右介 (著)
「昭和の青春」真っただ中の1968年の日本は、新世代が旧世代に挑み、混沌の様相を呈した。あしたのジョー、少年ジャンプ、黒部の太陽、花の首飾り…。大衆娯楽に焦点を当て、新世...
1968年 (朝日新書)
1968年
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商品説明
「昭和の青春」真っただ中の1968年の日本は、新世代が旧世代に挑み、混沌の様相を呈した。あしたのジョー、少年ジャンプ、黒部の太陽、花の首飾り…。大衆娯楽に焦点を当て、新世代のエネルギーの奔流を濃密に描く。【「TRC MARC」の商品解説】
50年前、1968年の日本は「昭和の青春」の真っただ中にいた。世界のそして日本の新世代が、旧世代に「異議申し立て」をして、そのエネルギーが噴出した年である。漫画、映画、音楽など、大衆が愛した「文化」にもエポックメーキングの事象が続出する。日本人の情念が作り変えられた「日本がいちばん熱い」1年だったのだ。
例えば、ごく一部を挙げるとーー。あしたのジョー、巨人の星、高倉健、石原裕次郎、黒部の太陽、帰ってきたヨッパライ、江夏豊。また、3億円事件という、いまだ謎に包まれた出来事もあった――。
1968年第1号(前年末発売)の「少年マガジン」で「あしたのジョー」の連載がスタート。矢吹ジョーが疾走し始める。テレビでは「巨人の星」のアニメ(当時はテレビマンがと称した)が開始、星飛雄馬の根性物語が熱視線を浴びる。東映では高倉健の任侠映画が人気のピークに達していた。石原裕次郎と三船敏郎が「五社協定」をぶち破り、大作「黒部の太陽」を完成させ公開にこぎつけた。
ザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」は前年末にリリースされるや、またたくまにミリオンセラーに駆け上った。
「巨人の星」の中で同時進行のかたちでも登場した阪神タイガースの江夏豊は、実際の対巨人戦で王選手から三振を奪い、劇的な記録を達成した。
以上の事例だけではない。大衆が愛してやまなかった「文化」を詳細に、濃密に描き切る。熱い1年からちょうど半世紀。私たちの「成熟」と「喪失」をも描き切っているのである。【本の内容】
東大闘争、三億円事件、恋の季節、あしたのジョー、任侠映画。1968年の日本の特異な出来事と新世代のエネルギーの奔流を描く。【本の内容】
著者紹介
中川右介
- 略歴
- 〈中川右介〉1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社アルファベータ代表取締役編集長として『クラシックジャーナル』や音楽家の評伝などを編集発行。作家。著書に「山口百恵」など。
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紙の本
この年、私は13歳でした。
2019/01/11 07:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単にある年をタイトルにしただけの本はそっけない。
副題ぐらいがあってもよさそうだが、あえて年だけをタイトルにしたのは読者に先入観を持たさないためだろうか。
「はじめに」で著者の中川右介(ゆうすけ)氏はこう書く。
「歴史から、ある一年だけを取り出すことにどういう意味があるのか、正直わからない」と。
実際ここに書かれている出来事にはそこに至る「前史」があるし、その後には「後日譚」がある。
だから、一年で完結することはない。
もしかした、この本で描かれたことは今にも続いているかもしれない。
まして、この「1968年」を生きた人にとっては、外せないことばかりだ。
この本に書かれている内容は、まずザ・タイガースのこと。グループサウンズである。ここにはフォーククルセダーズも加藤登紀子も登場する。
次は、「少年マガジン」のこと。ここでは1967年の終りに新連載となった名作漫画「あしたのジョー」を描きつつ、手塚治虫も梶原一騎も、そしてあの「ビッグコミック」創刊裏話も書かれている。
続く3つめは、プロ野球。天才江夏豊の活躍だけでなく、巨人軍に入団し「大リーグボール1号」を生み出した星飛雄馬の姿も追う。もちろん、漫画「巨人の星」の話だ。
そして、最後は映画「黒部の太陽」が作られる過程を、石原裕次郎と三船敏郎を中心に描く。
こうしてみると、この本がとっても偏っていると感じるだろう。
でも、私はとっても面白かった。なぜなら、これらこそ、昭和30年生まれの私には外せないことばかりなのだから。
電子書籍
興味深いが、やや単調
2020/03/08 11:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MK - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽界・漫画界・野球界・映画界の動向を、1968年という年で切り取った一冊。政治史からでは見えてこない高度経済成長期の世相がうかがえて興味深いが、事実を淡々と述べただけの部分が多く、単調であるのが難。せっかくの切り口なのだから、筆者独自の見解をもっと語って欲しかった。