紙の本
確かに10分
2022/06/26 21:29
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投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでみたいけど大変そう。と悩む名著を10分足らずで理解できる一冊。
さらに興味を持ったら読んでみるのも良いのでは?という取っ掛りになる。
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大塚ひかりの対談に興味があって、読んでみた。実際に読んでみて面白いと思ったのは、東浩紀だった。この本をきっかけにルソーの「社会契約論」を読んでみる気にはならなかったけど、東浩紀の「一般意思2.0」は読んでみたいと思った。概要をつかむことで難しい本も読みやすくなるとの触れ込みだが、私の場合は本体を読むところまではたどり着けなかった。それでも対談相手の先生方の名著愛は読んでて楽しかった。
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古市憲寿さんの本は初。
ピックした理由は、「NHK100分de名著」が好きなので。タイトルから読んでみないわけにはいかなかった。
確かにタイトル通り、読むだけならば各章10分で消化できます。(自分の場合書き入れたりラインマーカーしたりするので20分ぐらい。)
ただ、全12章一挙に120分で読めるかというと、ダメでした。各章ごとにジャンルなどが多様なので、7章まで読み通したところで、頭がパンク。
以下、各章ごとに読んだ感想を、ネタバレしない形で。頭から順に各章読み終わった時点のもののため、振り返りや手直しはしていません。
はじめに
ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』を思い出した。
目次
このリスト(選択と並び順)に、ある程度のメッセージか何らかの配慮は込められている気はした。
第1回 神曲
この本(『10分で名著』)が非常に軽いノリなことが分かる(褒め。
第2回 源氏物語
古市さんと大塚さん気が合いそう。
第3回 失われた時を求めて
この章おもしろい。
第4回 相対性理論(アインシュタインの論文一式)
この章は特に感想なし。なんらかの機会に以前聞いたことある内容ばかりだったせいだろう。
第5回 社会契約論(ルソー)
東・ザ・ワールド。
第6回 ツァラトゥストラ
これまでの章で一番感動する内容。竹田さんの語りに感服。
第7回 わが闘争
「ポスト・トゥルースの時代」について、佐藤さんと某さんで闘論してみて頂きたい。
第8回 ペスト(カミュの方)
これまでの章で一番「文学」してると感じた。
第9回 古事記
教科書に載ってて名前は知ってるけど絶対読んだことのない本の代表。歴史ロマン。
第10回 風と共に去りぬ
2章源氏物語より、こっちの方に惹かれた。
第11回 国富論
全体的にコメントがとても率直でバランスが良いように感じた。
第12回 資本論
個人的にはサイコーの内容だった。範囲によるが、どこまで一般受けするかはどうなんでしょ。
補足として、この本は雑誌「FILT」の連載を書籍化したものとのことです。
面白い本ありがとうございました。
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よくある『古典名著解説本』ですが、彼ならではの視点を期待して購入。今一つ中途半端な印象。選出根拠も不明。
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雑誌の対談ということで、誌面の関係か、対談もエッセンスだけ残しているという感じで、冗長でなくそれぞれが短く確かに10分で一冊のエピソードを読み切れる。
対談している相手のチョイスがよく、さほど関心が無い分野の本でも飽きずに読める。
アインシュタインがなぜ天才的な理論を生み出せたかという問いに対して、大学の研究室に雇ってもらえずに暇だったから、という解答は、膝を打った。暇のない現代、特に日本では独創的な理論を作り出す暇はないかもしれない。
ルソーの「社会契約論」の理想とする社会の在り方が、今の中国の統治と合っているという東浩紀の解釈は、なんとなくルソーは近代民主主義の祖のように感じていたので、驚かされた。熟議民主主義なんて全く必要とせず、一般意志が反映される統治システムだったらなんでもいい、しかし、その一般意志も「みんなが黙って自分のことだけを考える。そうするとなぜかどこかにぼんやりと一般意志があらわれる」という「一般意志という概念自体が、自分で自分を統治するというフィクションをうまく回すための人工的な概念」なんて、そんなことでよいの⁉️と心配になった(笑)近代の世俗化に必要な概念として捻り出されたのだな。
ここまで書かれてなお魅力があるとは、確かに読んでみたくなる(笑)
読みたい順に読んだが、最後まで面白かった。古市憲寿は苦手だし、ニセモノ感がハンパないが、企画の勝利だといえる。
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興味がない本についても頑張って読んでみたけど、
やはり読んでみたいとは思えなかった。
12冊の本の紹介があり、一番、そして私にとって唯一興味を持てたのは、ニーチェの『ツァラトゥストラ』でした。
抜粋…
○ニーチェの思想は、不遇な人間、苦しみを生きる人間に対する深い智恵、として読まないと値打ちはないと思います。
○ニーチェは、どうやってニヒリズムに対抗するかということを誰より真剣に考えた哲学者です。
○現代では、何かが喪失したニヒリズムではなく初めから何もないメランコリー状態です。
ルサンチマン(怨みや嫉妬に根ざす復讐心)や生きる意味を見失うニヒリズムに陥らずに、自己変革を続けなければいけない。というのがこの本でニーチェが一番伝えたかった事らしいです。
日々にうんざりして、ルサンチマン、ニヒリズム、見事に陥ってるなぁ…と思い当たり、こんな昔の人が既に、そうなりがちだが、ダメだぞ!と言っているとは、びっくりでした。
他の本についてはあまり面白く感じなかったのですが、古市さんが、無知なふりをして研究者に質問するけれど、実はしっかり読んで勉強しているのがよくわかり、なんだかその健気さが可愛らしく感じました。
カミュの『ペスト』に関しての章だけ、何故に内容よりカミュ自身に固執した質問が多いのだろう?と気になりました。
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名著だから難解なのか、難解でないと名著足り得ないのか?とにかく題材自体が理解しにくい。後書で書かれていた「前提知識と目的さえあればさほど難しくない」には納得できた。
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この本の最大の魅力は、世界に名著を読み込んだ第一人者との対談であるが、本当に「10分」以内で読める案内となっていることだ。
そしてこの本の最大の欠点は、この本を読んでもこれらの「名著」の何もわからないことである。
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教養を深めるには、名著、古典にあたれ、ということはよく目にするフレーズだが、実際読み始めても難解で挫折すること必至である。それならば、要約してあるこの本を読めばわかった気になる、と思って読み始めた。12冊の本が紹介されていて、概要は書いてあるが、それでも難しいし、そもそも内容に興味を持てなかった。修行が足りない私が悪いのかもしれないが…
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ここに載ってる中で読んだことがあるのって『源氏物語』だけ…
『神曲』『失われた時を求めて』『ツァラトゥストラ』『わが闘争』は読んでみたくなった。
結果的に読んでみようとは思わなかった本でも、この対談を読む分にはおもしろかった。
アインシュタインの『相対性理論』もこの名著に含まれててビックリ。
宇宙系の本は好きなのでたまに読むけど、論文自体を読もうとは思わなかったな…
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名著の要約ではなく著者と研究者の対談。よって、一応解説っぽくはなっているものの、時事評論的な話も多いし、名著の内容が把握できるものではない。また、研究者の中には人選に疑問がある人もいる。とはいえ、読み物としては面白いので、名著に関する雑学的な知識やヒントを身につけるという点では有益であるし、原典を読む上での参考にはなる。
以下、印象に残った点
・『源氏物語』:かけがいのない人なんていない
・『風と共に去りぬ』:原作者は映画に失望していた(原作と映画は正反対)
・『社会契約論』は熟議民主主義と折り合いが悪い
・国家社会主義(スターリン)と国民社会主義(ヒトラー)は違う
・マルクスは自分で「私はマルクス主義者ではない」と言っていた
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12の有名な著作について対談しながら、その本質や魅力について紹介している。どれも読むのが大変なものばかりだが、古市さんのコメントの通り、事前に読む目的を決めておけば少しは読めるかと思いました。
また「(原典を)読んで挫折してもいい」、海外旅行もガイドブックの写真を見るのと、実際に行って周りの雰囲気を体感するのは全く違うという点はとても腑に落ちました。
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有名ではあるが一般人にはとっつきにくいであろう本について、内容のダイジェストや著者の背景、現代における応用やおすすめの読み方などがわかりやすく説明されている。自分では読む機会のなさそうな本や、仮に読み始めても挫折しそうな本を知ることができるので学びは大きかった。また、読書に対する考え方や読書のハードルを下げるようなアドバイスが随所にある点も心強い。
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NHKの『100分de名著』の類かと思った。
確かに、10分ほどで内容が分かり面白い。 興味がわいた本も多いが、なんせ長編がほとんどなので、実際に読むかどうか・・
この本を読んで、紹介された全ての本を読んだ気になってしまう。
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本好きのつもりだったが、本作で取り上げられた名著は一冊も読んでなかった。人生100年時代だそうだからまたいつか読めばいいかな。わかりやすい解説書だった。