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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/10/05
- 出版社: 集英社
- サイズ:19cm/151p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-08-771623-8
紙の本
人生の道しるべ
人間関係のヒント、創作の作法、家族と結婚、健康、死生観…。人間の「生」を力強く肯定する作品を書き続けるふたりの作家の思索が詰まった、珠玉の対話集。『集英社WEB文芸レンザ...
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商品説明
人間関係のヒント、創作の作法、家族と結婚、健康、死生観…。人間の「生」を力強く肯定する作品を書き続けるふたりの作家の思索が詰まった、珠玉の対話集。『集英社WEB文芸レンザブロー』連載を加筆修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
宮本輝と吉本ばなな。世代も作風も異なるふたりの作家の共通点は、「誰かの人生の救いになる小説」を第一義に作品を書き続けていること。創作・家族・人間関係・生と死──思索が詰まった珠玉の対談集。【商品解説】
困難な時代を生き抜く、知恵の対話。
創作、家族、人間関係、健康、死生観…
小説が問いかける「幸せ」のかたちとは。
二人の作家の思索が詰まった珠玉の対話集。
「現実は理不尽だから、せめて小説では心根のきれいな人々を書きたい」(宮本輝)
「人が救われるための小商いがやれれば幸せ」(吉本ばなな)
人間の「生」を力強く肯定する作品を書き続けるふたりの作家が、20年ぶりに出会い、そして語った。文芸WEBサイト「RENZABURO」での3年の対話をまとめた一冊。【本の内容】
著者紹介
宮本 輝
- 略歴
- 〈宮本輝〉1947年兵庫県生まれ。広告代理店勤務を経て、執筆活動へ。「泥の河」で太宰治賞受賞。
〈吉本ばなな〉1964年東京都生まれ。「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞し、デビュー。
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紙の本
生きる姿勢
2015/11/03 07:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本輝。1947年生まれ。1977年に『泥の河』でデビュー。
吉本ばなな。1964年生まれ。1987年に『キッチン』でデビュー。
吉本さんがデビューをした時には宮本さんはすでに作家として10年の経歴を持つ中堅作家だったことになる。その後から現在に至るまで二人ともに旺盛な執筆活動を続けて、その人気は手堅いものがある。今や二人とも大御所といえる。
それでも、人生の先輩として、作家の先輩として、宮本さんを尊敬する吉本さんの心持ちは美しい。若い人には時にそういうことを乱暴に扱う人も多いが、吉本さんはそうではない。もちろん、宮本さんにそういう資質なりがあるのだろうが。
そんな二人の、これは対談集である。
語られているのは、「作家の資質」や「生きること、書くこと」といった小説家としての事柄や「父として、母として」といった家族との関係、「人間の成長とは」や「「死」はいつも身近にある」といった人生そのものである。
それぞれが独立しているというより、人生の中には家族もあるし、「死」もある。家族の「死」もあるし、病気もある。それらが作品として結晶していくこともある。
7つの対談がまとめられているが、全体がひとつの対談である。
宮本さん吉本さんそれぞれが互いを鏡にして、時に宮本さんの、時に吉本さんの思いが立居振舞が浮かび上がってくる。
宮本さんにしろ吉本さんにしろ、その作品の中に「死」は濃厚である。
吉本さんはそのことについて、こう発言している。
「死ぬということを生活の中で当たり前に意識する、いや意識さえせずに、しかし当然に抱いている」。
この言葉で、吉本さんの作品の意味がぐっとせばまるような気がする。
また、作家から見ての読書ということについても興味深い発言がある。これは宮本さん。
「自分の実人生と、自分が読んださまざまな小説が、あるとき歯車のようにガチャッとはまるときが必ず来ます。それが大人になるということかもしれない」。
そのことに関して、「あとがき」の中で吉本さんは「みんなが本を読まなくなって、日々はやたらに忙しく早い回転ばかりを求められ、ゆっくりものを眺める時間もなく、短時間のひまつぶしには満ち溢れているこの時代の中で」「それは違うんだ」、と宮本さんは言っていると。
やはり波長のあう人同士の対談はいいものだ。
紙の本
涙が流れ落ちる寸前、の読後感。
2015/10/10 22:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ダリア - この投稿者のレビュー一覧を見る
お二人の人生の深さに、敬服しました。
紙の本
世代を超えて、、
2017/10/20 17:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mon oncle - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学と云う専門性に生きながら、世代を超えて話し合えることに羨望を憶えました。世代が違うからこそみえてくること、おなじ道だから共感しあえること、第一線で書き続けることでわかりあえること・・。私も二人のように語り合える同業者を持ちたいとおもいます。