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紙の本
脱・下流老人 年金、生きがい、つながりを立て直す (NHK出版新書)
著者 藤田 孝典 (著)
日本経済の衰退と物価高騰が進むなかで、年金は減らされ高齢者の貧困は厳しさを増している。この問題に、どんな解決策があるのか。高齢者が安心し、希望をもって生きるための新たな道...
脱・下流老人 年金、生きがい、つながりを立て直す (NHK出版新書)
脱・下流老人 年金、生きがい、つながりを立て直す
05/16まで通常968円
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商品説明
日本経済の衰退と物価高騰が進むなかで、年金は減らされ高齢者の貧困は厳しさを増している。この問題に、どんな解決策があるのか。高齢者が安心し、希望をもって生きるための新たな道筋を提言する。【「TRC MARC」の商品解説】
物価高騰、年金削減、賃金低迷…厳しい状況を逆手にとって、将来不安にうち克つ道筋!
『下流老人』から7年、日本経済の衰退と物価高騰が進むなかで、年金は減らされ高齢者の貧困は厳しさを増している。この問題に、どんな解決策があるのか。
生活保護への偏見解消、最低限の生活保障を行う年金制度の創設、地域やコミュニティへの貢献、シェアリング経済への移行など、高齢者が安心して生きるための新たな方途を提言する。
【本書の構成】はじめに 「下流老人」7年目の真実/第1章 シニアワーカーのリアル/第2章 この年金額では暮らせない/第3章 「死ぬまで働く」を強いられる団塊ジュニア、氷河期世代/第4章 賃労働だけが労働か/第5章 地域やコミュニティに貢献して生きる/第6章 社会保障の未来を考える【商品解説】
今や誰もが直面しうる危機、老後の貧困——公助、自助、共助の立て直しを訴え、誰も取り残さない社会を実現する具体策を提言する。【本の内容】
著者紹介
藤田 孝典
- 略歴
- 〈藤田孝典〉ルーテル学院大学大学院総合人間学研究科博士前期課程修了。社会福祉士。NPO法人ほっとプラス理事。反貧困ネットワーク埼玉代表。聖学院大学客員准教授。著書に「コロナ貧困」など。
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紙の本
物価は上がるのに年金は減額が続き、下流老人が次々と
2023/02/01 17:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年後も働く人が多いというのは昔からという話はよく聞く。仕事人間で地域になじめないとかだったと思う。しかし、現在はずいぶん高齢の人が年金では生活費がまったく足らないので働かざるを得ないというのが多い。例えば、シルバー人材センターでは、65歳から75歳が少なく、超高齢化しているという。生活費が稼げるところに流れている実態がある。65歳以上の就業率を見ると、韓国と共に日本は世界の中でも突出している。何故だろうか。まず、公的年金の制度を守ることが中心になり、年金支給額を減らしてきたことがある。長生きは悪と言いたいのだろうか。特に第二次安倍政権で6.5%引き下げという。長期政権の結果だろうか。次に、年金制度は2世代、3世代同居を前提に設計されたので、高齢者単身、2人世帯を考えていなかったと言える。三番目に、医療、介護、住宅等の生活基盤が市場にゆだねてしまっていることがあげられるという。日本型福祉社会とか意味不明の想定で国策を推進してきたツケが回ってきたと言えるだろう。生活保護でも高齢者が過半数と指摘する。この制度ができた頃は、若年層の割合が高かったが、高度成長期を経て、若年層が減り、今や無年金、低年金の高齢者の受給者が多い。特に高齢女性が多い。国連の社会権規約委員会の日本に対する勧告まで取り上げる。今後、就職氷河期で非正規という生き方を強いられてきた人たちが高齢者になっていく。どうなるのだろうか。本書の目次を見ると、
はじめに 「下流老人」7年目の真実
第1章 シニアワーカーのリアル
第2章 この年金額では暮らせない
第3章 「死ぬまで働く」を強いられる団塊ジュニア、氷河期世代
第4章 賃労働だけが労働か
第5章 地域やコミュニティに貢献して生きる(特別対談 ニッポンの共助)
第6章 社会保障の未来を考える
おわりに 歴史的な日本経済の衰退と物価高が加速するなかで となる。
下流老人は年寄りだけの話だろうか。その年金にぶら下がっている引きこもりの子ども(といっても40、50代を含む)も多い。一億総中流は幻影だったと言える。政府が華々しく打ち上げた就職氷河期世代支援プログラムもごく一部を救済しただけ、その人たちも遅れに遅れ、年金額の反映は多くないのが事実である。
本書は、あくせく働くという発想を転換し、賃労働社会を見直すと共に、最低保障年金等の整備を訴える。おそらく財源問題はでると思うが、最近の防衛費の財源論議の無責任さと比べたくなってくる。また、そもそも労働の価値を問うている。そこから高齢者の働き方にも及ぶ。ゆえに「脱」である。一読し、考えてみる価値がある。