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商品説明
食にまつわるあれこれを経て、「食べること」の向こう側へ−。向田邦子のセンスと観察眼が冴えるエッセイ全26篇を収録する。1975年に放送されたホームドラマ「寺内貫太郎一家2」第3話のシナリオも掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
向田 邦子
- 略歴
- 〈向田邦子〉1929〜81年。実践女子専門学校国語科卒業。第83回直木賞を受賞。著書に「父の詫び状」「眠る盃」「あ・うん」など。
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紙の本
昭和のおいしさ、届きました
2023/05/12 06:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
向田邦子さんが生まれたのは、昭和4年(1929年)4月で、
台湾での飛行機事故で亡くなったのが昭和56年(1981年)8月だから、
まさに昭和の人であったといえる。
それに向田さんが活躍したテレビもまた
昭和になって生まれた産物でもあった。
だからだろうか、
向田さんのたくさんのエッセイには昭和の匂いがする。
この「食いしん坊エッセイ傑作選」と付けられた
『メロンと寸劇』に収められたエッセイのどれひとつをとっても
あの昭和という時代の、今では不思議な明るさを感じることができる。
例えば、最近値上がりがニュースとなっている卵だが、
この本に収録されている「卵とわたし」というエッセイを読むと、
なんだかホッとさせられる。
そんな中の一節。
「卵はそのときどきの暮しの、小さな喜怒哀楽の隣りに、
いつもひっそりと脇役をつとめていたような気がする。」
この本には代表作ともいえる「父の詫び状」や「眠る盃」など
何度読んでも、うまいと感心するエッセイが収められている。
また向田さんの代表作ともいえる「寺内貫太郎」シリーズの二作目から
第3回めのシナリオも入っていて、
そういう組み合わせがうれしい一冊になっている。