紙の本
違和感に立ち向かう
2019/12/08 18:12
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
30年間抱き続けてきた違和感に退職警官と孫、協力者たちが立ち向かいます。
古巣や恩ある先輩や上司に仇なすことへの罪悪感、現役時代に追求できなかった後悔、冤罪だとしたら救いたい正義感など、
さまざまな気持ちといろんな人の願いが入り混じります。
経験豊富な大人たちと、SNSを使いこなす若者たちのタッグでスピード感ある展開です。
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年後の刑事が、当時携わった連続幼女殺害事件の死刑囚の獄死を機に、抱いた疑念を追うミステリー。長年の刑事の勘、メディアや孫の協力でSNSを駆使し事件に迫る様が非常に斬新かつ現代的で、臨場感を味わえた。テンポが良く纏まりがありオススメですが、残虐な描写がままある部分で星は4
紙の本
かなり久しぶりに
2024/03/21 21:24
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み返しましたがやっぱり面白かった!
発売から5年経ってるけど、
今。でも違和感が一切ないのがすごい。
本当にこんなことありそうなのが怖いところだな
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無実の死刑囚を救えるか?世論を動かせ!30年前に起きた幼女連続殺人事件。逮捕された二人組の男には死刑判決が下り、そのうち一人が獄死した。引退した元刑事は当時からの冤罪疑惑を晴らすため、孫とタッグを組みSNSで拡散することに成功。すると「虎」を名乗る男から真犯人しか知り得ない情報を含んだ小包が届き――。
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不愉快な本、と言ったらあれだけど、本当に櫛木理宇さんはギリギリを責めてくる。反吐が出そうなくらい不快が詰まっている一冊。なのに、追い打ちのようなエピローグがこの本の一番厭な箇所だと思う。読んでてすごく神経すり切れた。ロリコン大国。小児愛、変態、変質者、過度すぎる性癖。みんな死んでほしい。
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解決したはずの30年前の凄惨な事件。
シコリを持ち続けていた元刑事の再捜査が始まる。
それが、眠っていたはずの虎を揺り起こしてしまう。
一気に読まされた。
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冤罪事件物好きなので、面白かった!
爺ちゃんカッコいいし、脇を固める仲間も皆キャラが立ってて面白かった。
エピローグも良かったし、またこの仲間で追って欲しい。
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30年前に起きた「北簑辺郡連続幼女殺人事件」。無実を主張し、再審請求を続けている2人の確定死刑囚のうち一人が獄中で病死した。当時捜査1課の刑事として特捜本部にいた元刑事・星野誠二は「犯人は別にいるのでは」という当時の違和感をやり過ごすことが出来ず、事件を独自に調べなおすことにする。
個人で調べることの限界を感じる誠二は、今でも繋がりのある記者に協力を仰ぐとともに、孫の大学生・旭とその友人・哲の協力を得てSNSや動画投稿サイトを駆使し、新たな証拠・証言を見つけ発信していく。
祖父と孫とその友人、3人の「星野班」を中核に、記者・小野寺、小野寺と繋がりのあるTV局プロデューサー・福永を巻き込んで始まる、リアルタイム冤罪事件解明劇。
面白い~!実に面白い!
冤罪を晴らすということは警察に盾突くということで、それを元刑事の老人がなすという面白さ。案の定警察は星野班の動きをメンツにかけて妨害し、脅しまでかけてくるが、その状況まで隠し撮りしてネットに挙げるという痛快さ。
冤罪を暴くべく元刑事の爺さんがコツコツ調べる従来のタイプじゃなくて、孫の力を借りてネットでの「拡散」を利用したムーブメント形成の過程など、スピード感とワクワク感が半端ない。
ツイッターの漫画から始まり、動画投稿サイトでの事件概要動画、テレビの特番での8分間の扱い、新聞の3面記事、週刊誌のトピック、テレビの90分番組と、どんどん扱いが大きくなるにつれ増えるフォロワーとリプライ。
そんな中テレビ局に届く真犯人からの小包・・・
もう、読みだしたらノンストップの面白さ。
途中で挟まれる犯人のモノローグはグロテスクで目を背けたくなるが、その描写すら犯人への嫌悪感を煽り、「冤罪で事件を終わらせて真犯人を野放しにしてるんじゃないぞ!」という怒りに昇華していく。
古いDNA鑑定による冤罪、子供への性犯罪という病巣、警察の組織防衛など様々な社会問題も網羅しながら、真犯人探し、伏線の回収などミステリーとしての興味も失わせない。さらには孫たちの造形も魅力的で、事件に取り組む中で人生を再生していく過程も爽やかでいい。
そして、エピローグ・・・
「櫛木理宇にハズレなし」どころか、今回は今まで読んだ中で一番面白い作品になって、まだまだ進化していく櫛木さんからこれからも目を離せません。
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30年前に起こった連続幼女誘拐強姦殺人事件を、元捜査一課の引退爺さんと孫とその友人が、ネットを駆使して事件を解決という、ちょっと珍しいミステリー小説なんですが、犯人が、かなり異常なので気分が悪くなる。それに登場人物の関係性もかなり複雑でわかりにくい。でも、後半、急に事件解決の加速度が増してきて、どんどん面白くなっていく。賢そうに見える犯人だが、自己顕示欲の塊ですぐにボロを出すのですが、細部まで計算されていて、最後に伏線をサラッと回収です。エピローグは必要ない気がしました。
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10月-20。3.5点。
30年前の幼女連続誘拐殺人。犯人二人は死刑、主犯の一人が獄中病死。当時捜査した元刑事が違和感を感じ、孫のちからを借りて差異調査に。
面白い。丁寧な捜査と、新事実がほどよく明らかになっていく。スピード感もあり。
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30年前の連続幼女殺人事件。死刑判決を受けた二人が実は冤罪だった⁈引退した元刑事が孫とその友人らと、事件の再捜査に乗り出す。
探偵役がおじいちゃんと大学生の孫というのが斬新で面白い。元刑事の人脈や現場で培った経験を活かす祖父の誠司と、今時の若者らしくSNSを駆使してネットで世論を動かしていく孫の旭。それぞれが得意分野で力を発揮し、お互い補い合っていて、結構いいコンビになっている。
各章の最後に挟まれる真犯人のエピソードが、彼の歪んだ性癖や執拗な残虐性を際立たせる。
元々暴力的なシーンの多い作家さんというイメージはあったけど、さすがに小さい子どもが標的だと読むのが辛い。
櫛木さんにしては爽やかに終わったなと思っていたら、やっぱりそのままでは終わらない。
最後のエピローグがホラー的というか、後を引く怖さというか。
現状に不満を持っている者の中には、殺人犯を英雄視するような、影響を受けて第二、第三の殺人犯になってしまう人間もいるのだろうな、と思ってしまう。
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死刑判決で獄死した男は犯人ではなかった⁈
引退した刑事が、引っかかっていた事件を再調査し始める。
時々挿入される、真犯人の姿はおぞましく、幼い少女の陵辱場面は目を覆いたくなる。しかし、次々と明らかになる事実が真犯人を追い詰めていく。
30年もの年月の中を、スピード感を持って進んでいくストーリーに引き込まれました。
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冤罪をテーマにした物語。私はこの小説を読むまでは恥ずかしながら、三浦和義のロス疑惑を冤罪だとは知らなかった。私以外にもそうい人はいると思う。一度捕まった人は世間からは犯人だと思われてしまう。それが冤罪だったとしても。
冤罪は絶対あってはいけない。捕まっている時の大切な時間は返ってこないし、その間、その人も家族も世間からは犯人と思われ、酷い扱いを受ける。また、冤罪とわかり、釈放された後も疑惑が残り、周りからはグレーの烙印を押され、辛い人生を送ることになるだろう。
さて、30年前に起こった連続幼女殺人事件。この事件に疑問を持った男がいる。当時、この事件に携わった元刑事の星野だ。
犯人とされ、死刑判決を受けた2人の男たち。主犯である男は勾留中に病死。もう1人は死刑執行を待つばかり。
星野は警察を退職した後、どうしてもこの事件が気にかかり、知り合いの記者や孫の手を借り、事件の真相を追う。もし、冤罪だったならば、やってもいない人を死刑にさせるわけにはいかない。死刑執行前に証拠を集め、無罪にすることはできるのか。
ネットや週刊誌を駆使し、犯人に迫る中、犯人だと思われる人物から当時の事件の証拠品が届く。また、彼らを嘲笑うかのように、幼女誘拐事件が起こる。
読み応えのある物語だった。犯人とされ、病死した男の人生はあまりに切ない。また、ラストには新たな予備軍が。こうした犯罪はなかなか無くならないんだろうな。
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元刑事のおじいちゃんと孫が冤罪事件について調べる話ですが、とても面白かったです。
読み始めから気になって一気に読みました!
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面白かった。
400ページ越えの長編だけど、スピード感があって読み易くて、この最低最悪な卑劣な犯人はどこのどいつだっと怒りで体に力が入り、ページをめくる手が止まらなかった。
幼女の殺害シーンは、気分が悪くなるくらい残虐だけど、だからこそ犯人への憎悪が膨れて老刑事と若者2人と一緒に捜査し犯人を追い詰めている気分だった。
ただ最後のエピローグは、う〜んいるかな?って感想。