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紙の本
茶聖 Sen no Rikyu 下 (幻冬舎時代小説文庫)
著者 伊東 潤 (著)
秀吉配下の錚々たる武将が弟子となり、ついには「内々の儀は利休に」とまで秀吉に言わしめた千利休。だが、ある出来事を契機に2人の関係に綻びが生じ始める。革命的な価値創造者の執...
茶聖 Sen no Rikyu 下 (幻冬舎時代小説文庫)
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商品説明
秀吉配下の錚々たる武将が弟子となり、ついには「内々の儀は利休に」とまで秀吉に言わしめた千利休。だが、ある出来事を契機に2人の関係に綻びが生じ始める。革命的な価値創造者の執念と矜持、その切腹の真相に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
秀吉配下の錚々たる武将が弟子となり、ついには「内々の儀は利休に」とまで秀吉に言わしめた千利休。だが、ある出来事を契機に二人の関係に綻びが生じ始める。利休を戦慄させた秀吉の〝侘び〟とは何だったのか?欲望の渦に吞み込まれた天下人を制御する術はあるのか?革命的な価値創造者の執念と矜持、その切腹の真相に迫る戦国大河ロマン!【商品解説】
著者紹介
伊東 潤
- 略歴
- 一九六〇年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海──加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第一回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』(講談社)で「第三十四回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第四回山田風太郎賞」と「第一回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第二十回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋天狗党西へ』(新潮社)で「第二回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を受賞。著書に『歴史作家の城めぐり〈増補改訂版〉』(幻冬舎新書)、『修羅の都』『夜叉の都』(ともに文藝春秋)などがある。
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紙の本
対話の時代を探る
2022/06/27 17:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治を操るフィクサーとなる茶人。千利休の、秀吉と心理戦はすさまじい。茶室という密室の中で、心の中を垣間見せながらの駆け引きは、張りつめた空気感が読む者をおののかせる。一方で、侘茶を完成させ、それおを引き継ぐ者を見出す物語の流れも捨てがたい。形式を真似るだけではかえって本質から遠ざかるのであるから、弟子としては難しいのであろう。その先に、古田織部の織部焼が出てくるので、腑に落ちる。領地を奪い合う時代から、平和の中での繁栄を志す時代を生きた利休を想いながら、ウクライナの地での戦乱を哀しく思う。
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利休VS秀吉
2022/06/30 22:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦乱を終わらせ、世の中に静謐をもたらそうとする利休に対し、秀吉は明を攻めようとするなど、暴走していく。天下統一の過程で、秀吉にとっても茶の湯は有益なものだったが、利休の持つ影響力を恐れ、茶の湯と利休を排除しようとする。利休も秀吉の見せた侘びに衝撃を受け、己の領分に秀吉が踏み込んでくること、その先の破局を予感した。
そんな両者のやり取りから緊迫感が伝わってくる。死を覚悟した後の利休の何かを超越したような姿が印象的。
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表題がいまいち
2023/08/04 09:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊臣秀吉の様々な施策の裏に、千利休が絡んでいたという ユニークな解釈をした作品である。そしてその「裏方」としての存在そのものが千利休の命取りになった というストーリー展開には、本当に無理がなく納得させられた。ただ「日本国に静謐を」という意図を追うあまり、伊達政宗にページを費やしたのはあまり感銘を受けなかった。それよりも茶の湯に関わりの深い古田織部や丿貫との芸術論を聴きたかった。以前に古田織部を主人公とした「へうげもの」を読んだことがあるので、そこに描かれた利休像との対比が面白い。ただ、表題の「茶聖」がどうもしっくりこない。