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nekodanshakuさんのレビュー一覧

投稿者:nekodanshaku

49 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

言ってはいけない 残酷すぎる真実

不愉快なことに真実があるのかも

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

誰も不快にしない表現の自由は自由とは言わない。不愉快なものこそ語るべき価値があると著者はいう。努力は遺伝に勝てない。「見た目」で人生は決まる。子育てや教育は子どもの成長に関係ない。なんという残酷な事実だろう。最終章で、ハリスの集団社会化論を紹介しているが、子供の人格は、遺伝的な要素を土台にして、友達関係の中で作られていく。子どもはなぜ親の言うことを聞かないかといえば、ヒトは社会的な動物で、集団から排除されれば一人で生きていけず、アイデンティティというのは集団・共同体への帰属意識のことだから。親は無力だというのではなく、親が与える環境(友達関係)が子供の人生に決定的な影響を及ぼす。幾度が驚きながら、しかし納得した。

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紙の本

流浪の月

紙の本流浪の月

2020/02/08 17:29

一緒にいたい人がいる

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

言葉にできない想いを、文字にして伝えようとした物語。切ないような、哀しいような、そして結末は、心を優しく包む。人は、一人の方がずっと楽に生きられる。それでも、やっぱりひとりは怖い。恋でも愛でも性愛でもなく、二人でいると心安らぐ主人公たちの生き方は、自分の住む街にもあるかもしれないなあ。新しいかもしれないこんな人間関係を、言葉を尽くして書いた素晴らしい小説でした。

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紙の本

Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

自分を見つめなおす

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

礼儀正しさ、すなわち礼節を弁えることが、仕事を遂行する上で、重要であると訴える。礼節は人間関係の基礎となる。他人に対する態度、ふるまいに常に敬意があれば、自分自身を前進させることにつながるし、キャリアにも影響を与える。一方、無礼な人間、無礼な言動は、組織に大きな損害をもたらす。礼儀正しくあるために、「与える人になる」「成果を共有する」「褒め上手な人になる」「フィードバック上手になる」「意義を共有する」が必要である。自分の残す功績は、自分が他人に与えるものの事である。自分を見つめなおす、良い機会をくれました。

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紙の本

通い猫アルフィーの奇跡

紙の本通い猫アルフィーの奇跡

2016/08/19 12:54

ほっこり猫物語

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

物事がうまく進まないように思うことが多いこの世界、それが人に喜怒哀楽をもたらす一因なのだが、哀しみの気持ちを抱いたときに、なにかそれを和らげてくれればと思う。猫好きの私は、そのなにかを猫の存在だと思いたい。「通い猫アルフィー」のような猫がいればいうことはないのだが。物語を読み進めるうちに、こころはゆったり温かくなり、膝の上に猫が眠っているような気がする。誰ともつながっていないと思う時、この物語は、愛ある通い猫アルフィーを呼び寄せてくれる。

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紙の本

下り坂をそろそろと下る

紙の本下り坂をそろそろと下る

2016/05/04 09:47

寂しさを受け入れること

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「まことに小さな国が、衰退期を迎えようとしている。」の前文で始まる本書は、日本人の感じたくない気持ちを波立てる。ゆっくりと衰退していく自分の地域の姿を受け入れることは、とても寂しい。自分たちが標準と考えるものが、必ずしも世界の標準とはならないという認識を持ち、下り坂を「寂しさ」をかみしめながら、ゆっくりと転ばないように降りていく心の持ちようが大切。「寛容と包摂の社会へ」。労働集約型の産業構造や成長戦略は、もはや未来を約束する鍵にはならない。

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紙の本

自分では気づかない、ココロの盲点 本当の自分を知る練習問題80 完全版

物事を決めつけないことを肝に

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

無意識のうちに、勘違い・判断間違いを引き起こす認知バイアス。その存在は知っているが、こんなに多岐にわたるとは思わなかった。日常でも非常時でも、決めつけた言動をとる際は、認知バイアスが働いていないか、一息おいて行いたいものだ。正しい間違っているというのは、人にとっての心地良さや快適さの度合いでしかなく、「好きか嫌いか」の問題に帰着するということを強く意識したいと思う。

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紙の本

脳が認める勉強法 「学習の科学」が明かす驚きの真実!

なにかを学ぶ効率的な方法

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なにかを学ぶということに関して、遺伝的な要因や家庭環境が関わっていると思うけれど、やはり効率的な学習方法は存在すると考える。集中的に学ぶこと、同じことを反復学習することに根強い信頼がある。しかし、本書によれば、「一定の場所、静かな環境で勉強することは非効率」「一度に学ぶよりは分散した方が効率的」「別のことを差し挟むインターリーブの威力」などが示される。考えないで学び、眠りながら学ぶ、そういえば、孫娘は、そんな風にしてどんどん、知識を蓄えているようだ。

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紙の本

人は、なぜ他人を許せないのか?

知らないうちに正義中毒

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

我こそは正義と思ってしまうと、他人に正義の制裁を加える。そして脳の快楽中枢が刺激され、ドーパミンが放出されると、正義に溺水しまった中毒状態に陥るという。それが他人を許せなくなる脳のしぐさなのだ。正義中毒は、彼に伴う脳の保守化が関与するのかもしれない。正義中毒から自分を解放するためには、自分をいつも見つめ直し、そして自分にも他人にも、一貫性はないということを認識しなくてはいけない。明確な解決方法はないかもしれないが、答えがないからこそ考え続けなくてはいけない。

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紙の本

木曜日の子ども

紙の本木曜日の子ども

2019/04/15 09:02

理不尽な世界は終わらせることはできるのか

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

理不尽な世界に生きる私たちには、理不尽さに翻弄されながら生きるしかないのか。それが嫌であれば、そんな世界を終わらせる方法がある。その方法の強い魅力を、人を引き寄せる魔力を、思い知らされる物語である。そして家族とは、どのような想いを抱きあって、つかず離れず、理不尽で正しくない世界を、渡り歩くのか、そんな問いを、心に投げかける。家庭という場に集うことだけが、家族ではなく、もっと互いに寄りかかりながら、肩透かしをしながら、倒れこみそうで倒れない者たちなのかもしれない。。

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紙の本

「ユマニチュード」という革命 なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

認知症のケア

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

認知症高齢者をケアする場合の哲学であり技術であるユマニチュードの入門書。ケアをする人がいること自体が、ケアを受ける人の健康を損なう可能性が、現在の高齢者ケアにある。ケアをする時、優しさというのは心がこもっていればいいというものではなく、物理的なものである。人は、それぞれ自分に尊厳があると感じてるのだろう。しかし、ケアする場面で相手を人として認めているつもりでそうではないため、自己犠牲してケアをしている気持ちが生じ、自分の仕事の楽しくない。そこに問題の本質があり、介護の現場での燃え尽き症候群の病因がある。

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紙の本

ヒポクラテスの誓い

紙の本ヒポクラテスの誓い

2016/08/09 08:30

法医学が好きかも

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

遺体からひも解かれる謎をつなぐ法医学ミステリー。医学部学生時代、ミステリー好きは法医学講義にのめりこんだものですが、一見事件性のない遺体から、声なき声を聞き取り、追及していくストーリーに、引き込まれました。

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紙の本

田舎の紳士服店のモデルの妻

紙の本田舎の紳士服店のモデルの妻

2016/06/09 07:41

都会でないところに住むということ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

多くは左遷のように語られる田舎への移住を通して、折り合い、ゆるやかさ、現実肯定、居場所を見つける、でもない、都会から離れざることで見つける普通の「私」が描かれる。田舎に暮らすということは、その場所の地図を心と体にしみこませていくことだ。そして、家族や地域のつながりが言われるけれど、「私はひとり」であり、皆が一緒・同じではないので、時に一緒に集まり行動することが、必要となり、そんな生活習慣を残していかなくては、地域で暮らすことはできない。地域再生をかたるのであれば、そんなことを心にとめたほうがいい。

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紙の本

学びとは何か 〈探究人〉になるために

小さな子供を持つ親に勧めたい書

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小さな子供を持つ親に勧めたい書です。人が学ぶということを行う際に、何をしているのか、そして、どのように学ぶと、人それぞれの熟達した、独創的な、仕事をなすことができるのか、という示唆深い書。「人と一緒に、人を頼らず」探求人として生きていけるように、子供を育てたいと思うようになる。そのためには、enduranceとresilienceを合わせた「粘り強さ」を育てる必要がある。その粘り強さを育むのが「遊び」だが、その遊びに5原則があり、目から鱗が落ちる思いだった。

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紙の本

満つる月の如し 仏師・定朝

紙の本満つる月の如し 仏師・定朝

2016/04/17 07:31

仏像は人を救えるのか

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

平安時代後期、末法思想が広まる時代に、一人の仏師と天台僧侶との友情を軸に、多くの登場人物が、仏師が彫る仏像が、苦悩する人々を救うのだろうかという一人の主人公の悩みは、ある面、重い。

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紙の本

蘇生科学があなたの死に方を変える

蘇生術にかかわるモラルハザード

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

蘇生術という医療行為は、ごく当たり前のことであり、その存在意義そして科学的根拠について、あまり考えてみなかった。しかし、蘇生術の進歩そのものが、医療の侵襲性に対する医師のモラルハザードを崩していることには気づいていなかった。蘇生術は、人によっては、救命というよりは、その死に方を変えているのに過ぎないのかもしれな。救命救急にかかわる人は一読すべき。

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