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nekodanshakuさんのレビュー一覧

投稿者:nekodanshaku

1,085 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本母の最終講義

2024/05/10 13:16

子育ての時間は短いが、親の介護の時間はわからない

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両親の介護を通じて、心に去来した想いを綴ったエッセイ。親を介護する、看取るということは、それぞれの個人において、異なる大変さを持っていることになる。さらにヤングケアラーにとっては、自らの立場の脆弱さを抱え、親子兄弟の近さが、つらさを生む。超高齢化社会とは、見方を変えれば介護経験者が多い社会である。高齢者を、その子が介護する場は、親が子を教える最期の場と考えないと、つらさをしのいで、生きていけないのかもしれないと思う。

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紙の本

苦しくても生きていけるように

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同世代であり、永平寺のダースベイダーとも呼ばれた南直哉氏のエッセイ。禅僧であるので、仏教がらみ、話題が多い。人が生きていれば「一切関係」なのである。喜怒哀楽といい、楽しいことがあるとしても、すべて「苦」だと考える仏教を基にして、苦しさと切なさを共有してくれる存在がいるかもしれないと思うだけで、生きていけるのかもしれない。彼は、修行するために、予め決意や核顔が必要とは限らず、修行しているうちに、決意や覚悟が出てくるのかもしれないという。人生の最終コーナーを回り始めた自分の前に、まだ人生を進む両親に悩む今日。

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紙の本

紙の本気散じ北斎

2024/05/06 12:52

葛飾北斎とその娘お栄

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絵師葛飾北斎とその後妻の連れ子・お栄(葛飾応為)との数々のエピソードを描き、北斎の一代記となす。斬新な着想と、しっかりとした時代考証に基づいた記述により、物語が彩り豊かになっている。小布施の北斎美術館で見た絵が、脳裏に鮮明に思い起こされる。北斎とお栄は、互いに影響しあいながら成長したことがよくわかる。単なる父親と娘の関係に終わらなかったかrこそ、後世に北斎の偉業が残ることになった。

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紙の本

紙の本時ひらく

2024/05/05 20:52

三越デパートがテーマ

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すべての物語に三越デパートが関わる短編小説群。楽しい時、悲しい時、いつでも場を提供するデパートは、エンターテイメント性に溢れ、老舗という言葉に、時間の流れを超越するものを感じる。三越玄関前にあるライオン像のいわれについて、様々な解釈の仕方がるのが、興味深い。

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紙の本

紙の本薩摩燃ゆ

2024/05/05 12:47

幕末薩摩藩の礎を築く

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幕末維新期の薩摩藩の礎を築いたともいえる調所広郷の一生(とはいえ中年期以降ではあるが)を描いた歴史時代小説。莫大な負債を250年賦無利子返済とし、佐藤・薬用植物なdの専売性強化や琉球貿易を隠れ蓑にした抜け荷などで莫大な貯蓄を生み出し、藩の経済を生き返らせた超一流の政治家であった。歴史的な評価はいろいろあるだろうが、来るべき時代を見据えた、魂ある政治を生み出した人物であることは間違いない。

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紙の本

関係性を構築する親と子

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子育てというと、親が子供を守り、指導して、育てるという意味合いが強くなる。子供の成長に驚きながら、親が成長というか、変わるという印象もある。親と子は、基本的に別人格であるが、幼いうちは、同じものだと考えがちだ。寄り添う余地をつくるために、すこし距離をとる、という著者の感覚は重要なのだろう。娘世代の子育てを見守る立場だが、口出しをするつもりはない。ただ、もし相談されたならば、アドバイスできればよいと思う。孫とは、楽しく過ごしたいからね。

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紙の本

紙の本グレイラットの殺人

2024/05/01 10:26

複雑な背景を持つ殺人事件を追う

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ワシントン・ポーを主人公としたシリーズ4作目。イングランドの地形、文化、歴史、そして統治システムをうまく物語の中に組み入れながら、いくつもの謎を組み入れ、読者をぐいぐいと引き込んでいく。とんでもない長編なのに、読むことを中断できない。中東に広がる古代文化の遺物が、採掘され密輸されていくシステムの存在意義、戦争における欺瞞と国家による隠ぺい工作など、興味が尽きない内容が、殺人事件の背景に広がる。法は、社会や国家の安寧のために存在し、個人の安全を必ずしも保障しない。ならば、目的は手段を正当化するのか。

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紙の本

紙の本北緯43度のコールドケース

2024/04/30 09:37

異色女性警察官の活躍

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社会科学系の博士号を持つ異色の女性警察官が、事件を追い、警察組織の持つ闇に翻弄される物語。未解決少女誘拐事件の被害者が5年後に、少女死体遺棄という形で発見することから、始まる。組織の中で守られる伝手はないのに、女性警察官であることに悩みながら、娘を失くした親の思いをどのように整えるかに奔走する姿に感動する。誘拐未解決事件の真相は、ある意味、悲しいものだった。

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紙の本

紙の本琉球警察

2024/04/29 18:29

理不尽がまかり通る米国統治下の沖縄

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波乱万丈の熱い男たちの物語だ。戦後の沖縄、復帰前の琉球を舞台に、沖縄警察の公安警察官となった一人の男の心の葛藤と勇気が描かれる。理不尽な社会の流れが当たり前とみなされる当時の沖縄の地を、のし歩く米国統治体制に、憤りを覚えつつ、主人公たちの活躍を心から応援する。

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紙の本

紙の本老虎残夢

2024/04/29 10:08

老いた虎の夢は、家族愛により昇華した

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中国・宋の時代を舞台にした歴史時代小説であり、ミステリーである。また武侠小説でもあるから、奇想天外な設定やアクションもあり、中国のその時代が持つ華やかさもあり、読み進めることが楽しかった。蒙古が統一され帝国化し、宋と金国が互いにけん制しあう時代背景が、うまく物語に生かされていると思う。中国史に関心があるものとして、とても興味深いミステリ小説だった。

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紙の本

コロナ三部作の三作目

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コロナシリーズの三作目。三部作といわれているので、これが最終章か。バチスタシリーズのの舞台、メンバーにより物語は展開していく。コロナ禍後半の時期に、日本社会で起きた事件、コロナ新薬の承認疑惑、元首相の暗殺事件、オリンピック利権疑惑、大阪万博利権などが、物語をぐいぐいと引っ張て行く。この3年ほどの日本社会のおかしな構造を変だと思わないのは変なことだよと考えさせる意図があるのだろう。看過できないの本の社会の構造と骨格を変だと指摘出る視点を持ち続けたいものだ。責任は感じるものではなく取るもの。

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紙の本

紙の本不疑 葉室麟短編傑作選

2024/04/27 17:38

リアリティある時代小説群

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この短編集は面白い。特に表題作の「不疑」は、古代中国を舞台に江戸時代であれば町奉行に当たる役職に就く主人公が、大きな陰謀を暴くミステリーだ。史実があり、それをリアリティを以て描くから、読み手をのめり込ませる。やはり時代小説の名手だ。

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紙の本

よく逝く

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一人ひとりが最後まで、寿命が尽きるまで、幸せに生きるために、どのような物質的なそして心の準備が必要なのだろうか。生産性がないと言葉でひとくくりにされる人たちへの、医療や介護が負の遺産へとつながると喧伝する時代の空気に流されないようにするために、しっかりと考えるべきだろう。老化に伴う様々な心身の機能低下は自然の摂理であり、認知症や寝たきりを「なってはならないもの」と扱うべきではない。社会全体として、しっかりと受け止めていくべきだろう。そして個人は、死への心準備を怠らないようにすべきだ。

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紙の本

お金に向き合う

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お金に対する向き合い方を考える書。お金を稼ぐ、お金を貯める、お金を使うことを、この人生の中でしている訳だが、いつもお金が持つ不思議な力に振り回されている気がする。今まで生きてきた中で、お金に持ったいろいろな感情を思い起こして、嫌な感情をどのような状況で持ったかを思い、そして手放すことで、とらわれる心が楽になるのかもしれない。これからどのような金融不安が訪れるのかわからないが、有形資産にこだわらず、無形資産に助けられるよう、もう少し生きるとしよう。

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紙の本

歴史の中で現在を相対的にとらえる

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発明やイノベーションという言葉を目にすると、ワクワクしてしまう。しかし、これまでの発明やイノベーションには、輝かしい成功を収めたものもあれば、多くの失敗例、人類への不幸な結果をもたらしたものも、あることを忘れてはいけない。ブレイクスルーとか指数関数的成長とかのメディアに出現する言葉に踊らされることになってもいけないのだと。新たなテクノロジーの登場に目を奪われ、最先端のものに惑わされるのではなく、過去から未来への歴史的事実を忘れず、長い歴史の中で現在を相対的に眺めることが重要と、著者は伝える。

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