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紙の本
老虎残夢 (講談社文庫)
著者 桃野 雑派 (著)
【江戸川乱歩賞(第67回)】碧い目をした武術の達人・梁泰隆。その弟子で決して癒えぬ傷をもつ蒼紫苑。料理上手な泰隆の養女・梁恋華。雪の降る夜、3人の平穏な暮らしは打ち破られ...
老虎残夢 (講談社文庫)
老虎残夢
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商品説明
【江戸川乱歩賞(第67回)】碧い目をした武術の達人・梁泰隆。その弟子で決して癒えぬ傷をもつ蒼紫苑。料理上手な泰隆の養女・梁恋華。雪の降る夜、3人の平穏な暮らしは打ち破られた。師が息絶えたのは、圧倒的な密室だった…。【「TRC MARC」の商品解説】
「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」!
孤絶した楼閣=密室で起きた「絶対不可能殺人」
最侠のヒロインは、最愛の師の「死の謎」を解くことができるのか!?
選考委員絶賛!
第67回江戸川乱歩賞受賞作
綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」
京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」
湖に浮かぶ孤島で、武術の達人・泰隆が遺体となって発見された。三人の武侠を招き、うち一人に「奥義」を授けるとしていた矢先のことだった。孤絶した楼閣は、特殊な武芸を身につけた彼らをもってしても侵入は不可能にみえる。泰隆の愛弟子・紫苑は、姉妹以上の絆で結ばれた恋華とともに、その謎に挑む!【商品解説】
著者紹介
桃野 雑派
- 略歴
- 1980年、京都府生まれ。帝塚山大学大学院法政策研究科世界経済法制専攻修了。2021年、南宋を舞台にした武侠小説『老虎残夢』で第67回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。他の著書に『星くずの殺人』。筆名は敬愛するアメリカの伝説的ギタリスト、フランク・ザッパからとった。
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書店員レビュー
武侠小説とミステリを楽しめる一冊
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
中国を舞台にした武侠小説をご存知だろうか。武術家たちがおのれの信念に則って義理を重んじ、とんでもない身体能力と驚きの技を繰りひろげる冒険譚。
本作はさらに孤絶の楼閣(館)で起きた事件の謎を解く密室ミステリでもある。
紫苑(しおん)は女武侠、武術の達人・泰隆(たいりゅう)に師事し長年修行を積んでいた。だが師匠の泰隆は奥義を弟子の紫苑ではなく名だたる武人を集めその中から選んだ一人に伝えるという。集められたのは師匠とかつて縁のあった三人、武侠小説ならではの強烈な個性の面々。
三人がそろったその翌朝、湖に浮かぶ孤島の楼閣で泰隆が遺体となって発見される。泰隆以外の人物が足を踏み入れた形跡のない状況はまさに密室ミステリ。紫苑は師匠の死の真相を追う。
武侠小説の世界で密室ミステリを紐解くとどうなるのか。その身体能力があれば、その武術の技があれば可能では、と武侠ならではの選択肢があるのがとてもおもしろい。
武侠小説には義理と人情があってほしいもの。本作の登場人物たちの背景や命を懸けた行いは信念と義理と人情があり胸があつくなる。読後タイトルに思いを馳せてしまう寂しさとあたたかさの余韻ある一冊。