電子書籍
思わず再読してしまう
2022/06/04 22:38
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投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
邪馬台国はどこですか?のシリーズということで読みました。みんながよく知る文学作品を全く別の視点で読み解いているのは、先のシリーズと同じですが、ことは文学作品なので、少し論点になじめない感じはします。それでも、鯨さんが、非常に丹念に調べて考えて書かれていることはよくわかります。確かに、文学作品をどのように読み解くかは自由なので、面白い試みだと思います。特に学生時代に読んだきり忘れていた内容の作品もあり、掲載作品を再読してしまいました。
紙の本
面白いですが
2021/07/09 19:58
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏目漱石「こころ」、太宰治「走れメロス」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」、芥川龍之介「藪の中」について、とあるバーで繰り広げられる文学談義。簡単にあらすじも出ているので、昔読んだ気がする程度でもついていけました。面白いことは面白いのですが、ちょっと強引な感じもして1回読めば充分かなと思いました。
紙の本
すっきり読めます。
2019/12/28 20:19
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投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
邪馬台国シリーズですが、もう一度、文豪の本を読み直したくなりました。
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いつものバーで議論されるのは有名な日本文学作品の本当の姿。漱石『こころ』は犯罪を描く百合小説,芥川「藪の中」の犯人は誰か,等。「そんなわけないだろ」とツッコミながら読んでいくが,細かいところを論拠に挙げられたりすると何だか信憑性がありそうで騙されそうになる。他に『走れメロス』『銀河鉄道の夜』。
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初めて鯨さんの作品を読んだのでまだよく作風がわからないのですが、面白かった。軽い読み物なんですが、文芸作品が題材になっていると俄然興味が湧きます。古典(もはや古典でしょう)が苦手でもさわりに触れられる満足感があるんじゃないかなと思う。実際また読もうかなって思えたし、これシリーズになっているといいんだけど。『藪の中』がとりあげられていたのでなぜかたかまりました。
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2022.11.19 再読
再読しました。
以前に読んでいるので、まあ、大体内容を把握したうえで読み返したところです。各編で導かれる結論については、このシリーズですし、それも一応聞いておきましょうか、アハハ、という感じで楽しいのは変わりありません。今回自分で驚いたのは、そこに至るための疑問(謎)の提示でした。なるほど、確かにこの点については古くから論じられているけれど、一定の読み方は提示されるに至っていないかも、ということを確認しました。改めて、名作と言われる作品の奥の深さを、ミサキさんの指摘により首肯したところです。
軽い本なので、再読、三読はあるのか、と思っていましたが、再読してもとても楽しめました。
2020.1.12 初読
まぁ、いつも通りの鯨統一郎さん、という感じで楽しく読み終わりました。トンデモ本として認知される場合も少なくないように思っていますが、展開の後ろには相応の知識があっての話。「そうだよね、そうだよね、それもありだよね」と思わせるところが、さすがです。
銀河鉄道の夜が一番面白く感じました。それもありだよね、と一番思いました。あとの3編は、どうかなあ、それもありだよね感はちょっと低いかなあ。
ミサキさんと話すのは楽しいだろうなあ、と思います。引き出し上手ですね。こんな人になれたらいいなあ、と思いました。話題にあった酒を選ぶのも素敵です。むしろ、酒によって話題を提供・深化するということでしょうか。
笑いながら少し賢くなったような気にさせてくれるお得な本、という感じでしょうか。
P.39に「精一杯の皮肉で対抗しするしかない」とあるのですが、「精一杯の皮肉で対抗するしかない」でよいのかなあ?あるいは「精一杯の皮肉で対抗し、するしかない」と読点を付けるのかなあ、ちょっと、読みづらい感じがしました。
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「邪馬台国はどこですか」のシリーズの文豪版。
あいかわらず、突拍子もないけどなんとなく全否定もできない感じの軽い読み物。
ただ、今回の説得力は今一つかな。
また、今回は既読のものばかりだったけど、文豪版は読んでいないとネタバレになってしまったり、理解できなかったりすると思うのでやはり歴史ものの方が好み。
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「歴史はバーで作られる」の続篇なのかな。結局、村木老人ってなんだったんだ。
本作は趣向を変えて、日本文学の謎。まあ、どうしたって重箱の隅を突いて、無理矢理解釈だろうと思ったけど、読んでいる最中は、成程ねえと思わせるんだから、技だよね。
「藪の中」が一番、無理かな。真実がそうなら、作品の文学的価値はドッと下がるぞ。芥川がそんなこと意図すると僅かでも思えない。自殺のきっかけが云いたかったことなのかな。でも、やっぱり説得力がないなあ。
各編にはこころもよう、なぜかメロス、銀河鉄道の世界から、藪の中へ、と副題がついている。
井上陽水に寄せているんだと思うけど、僕はもうすぐ還暦だからピンと来るけど、若い読者には分からないんじゃないかな。
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読み始めたときは「こころ」も「走れメロス」も読んだことがないから、読んでみようかなと思っていたけど、読み終わる頃には読まなくていいやという結論に…w
ミサキさんが絡んでくるミステリーが読みたいな。
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最後の「藪の中」は良いんだけど(推理小説的な論証のルールに従っていて)、他のネタはちょっと論証が苦しくないか?
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『邪馬台国はどこですか?』のスピンオフという感じ。
240ページほどなので、気軽にさくっと読めるお手頃な本。
独特な解釈は健在で、読書を翻弄させてくれる。
一度作者の手を離れた作品は、作者の思いもよらぬ解釈を読者にされるのもよしと本文中でも語っている通り。
それぞれの解釈を、否定しないで許容する読み方って大事だな。
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名著の珍妙な新解釈を語るお話
夏目漱石「こころ」は百合小説
太宰治「走れメロス」はセリヌンティウスの夢
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」と父親の関係が投影されている
芥川龍之介「藪の中」の真犯人は誰か?
「こころ」の百合小説という解釈は「ねーよ」と思うけど、他のに関しては「確かに」と頷ける部分もある
ってか、「こころ」の「遺書分厚すぎ問題」は僕も思ってたし
先生と外国人の関係は腐った方々が喜びそうだなぁとか思った記憶があるけど、さらに百合まで妄想するのはやりすぎっしょ
ってか、女性の登場人物なんてお嬢さんとそのお母さんくらいしか思い浮かばなかったけど、「そんな人いたなぁ」ってキャラを絡みに入れるのは無理筋じゃね?ww
Kは本当に自殺なのか?遺書は本当に先生が書いたのか?という疑問に関しては疑う余地はないと思うよ?
「走れメロス」はとある自由研究で、ほとんど歩いているのでむしろ「走れよメロス」というツッコミもあったなぁ
あと短剣を何故持っていたのかとか、盗賊の云々の下りとかを物語の要請と割り切るのも個人的にはできないかな
「政治がわからぬ」を伏線として取り扱うというのも面白い発想ではあるよね
宮沢賢治の父親との不仲は結構有名なので、別に意外なものでもないよね?
「藪の中」は考えようによってはミステリだし、この説もある程度の説得力はあるものの
推測による部分が多すぎてやはり断定できるだけの証拠もない
ただ、誰が誰に告白しているのかという着眼点は盲点だったな
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中高校時の国語の授業、大学時の講義等を懐かしく思い出しながら楽しく読みました。面白かったです。ただ、曽根原先生は好きになれません。
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夏目漱石の「こころ」、太宰治の「走れメロス」、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」、芥川龍之介の「藪の中」が題材。 討論会の帰り道、ふと立ち寄ったバー『スリーバレー』で出会ったバーテンダーミサキと途中からやってきた宮田そして文学教授の曽根原の議論バトル!? 題材になっている本を読んでいればもう少し楽しかったのかな?と思います。
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邪馬台国はどこですか?の著者の日本文学の珍解釈版。ちょっと無理があるかな、という解釈もありますが、なかなか面白い本でした。