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商品説明
「日本書紀」に記された日本最古の天文記録「赤気」はオーロラだったのか? 鎌倉時代の「明月記」、江戸時代の「星解」、昭和の連続写真などから、日本オーロラ史をひもとく。NHKのラジオ番組の内容を補足し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
太陽黒点の爆発により磁気嵐に見舞われる地球.その様子を私たちはオーロラとして目にしているが,磁気嵐の規模が大きくなるほど,現代文明に深刻なダメージを与えかねない.歴史上,そんな巨大磁気嵐が実際に発生していたのだとしたら.京都でもオーロラが観測される規模の磁気嵐があったとしたら.1度ならず何度も…….鎌倉時代の歌人,藤原定家が『明月記』に記した「赤気」の記録に導かれ,江戸時代,昭和,飛鳥時代へと続く,時空を越えたオーロラ探索の旅が始まる.【商品解説】
目次
- 〈巻頭解説〉オーロラが光るための三要素
- 第一章 『明月記』の赤気の謎
- 藤原定家と『明月記』
- オーロラと磁気嵐
- オーロラ4Dプロジェクト
- ハロウィン・イベント
- コロナ質量放出と磁気嵐
- 巨大黒点
- 宇宙の歴史を知る樹木年輪
著者紹介
片岡 龍峰
- 略歴
- 〈片岡龍峰〉1976年仙台市生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。国立極地研究所准教授。専門は宇宙空間物理学。文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。著書に「宇宙災害」など。
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オーロラを巡る日本史記録の面白さ
2020/12/05 14:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
定家の「明月記」に建仁4年「赤気」が見えたと言うのはオーロラではないかと言われていたが、オーロラは太陽の黒点の活発化による地磁気の歪みが原因で、中国にその年月日の太陽黒点増加の記録がある事、地球の極北点は800年前は西に7度ほどズレていたため中緯度地域でもオーロラ観測が可能であったことから多分オーロラであろうと論じている。明和7年にも「赤気」の記録が日本全国にあり、また日本書紀にある推古28年の「雉の尾形の北天の光」もオーロラであり、その形に見える理由も地球物理学的に解説してしてくれている。大変楽しい文理融合の科学読物であり、日本史史料には意外な宝物が眠っていることを再確認させてくれる本。