紙の本
1巻につづき良書
2021/10/28 11:51
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投稿者:おーやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
安野光雅さんの、子どものための「すうがく」の入り口の絵本。数学と言っても難しく考える必要はなく、人が暮らしの中で普通に考えたり取り入れたりしている数学的なことを、美しい絵・平易な文・クイズのような構成で自然に教えてくれる本です。
この2巻では以下が取り上げられています。
ふしぎなきかい
決まりに従った変化、二つのものの関係性を考えます。関数の入り口ともいえる内容です。
くらべてかんがえる
似ているようで違うもの、同じ構成要素でも違う結果、などを、間違い探しの感覚で考えます
てんてん…
絵や印刷をドットの集まりとして考えます。デジタル化(離散化)の入り口でもあります
かずのだんご
物を数えるということ。10ごとにまとめて位をあげる10進法の考え方
みずをかぞえる
形のないものをどう数えるか
巻末には作者による各テーマの考え方の説明もついています。
紙の本
自然に数学の考え方が身につきます
2015/09/30 12:07
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投稿者:まっきー - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと安野光雅さんの絵が大好きだったので、年長の子供に購入しました。
すうがくの絵本1も気に入って何度も読んでいたので、今回2を購入しました。
今回も素晴らしかったので、読み込んだら3に進みたいと思います。
紙の本
空想のおもしろさ
2021/10/13 18:17
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学と聞くと引いてしまうが、この「すうがく」の絵本は、数字の概念や私たちの暮らしとの結びつきを、安野光雅さんらしい空想力で描いていて、見ているだけで楽しい。
1も良かったので、2も。
子どもから大人まで楽しめる「数学の本」でありながら、「芸術の本」でもあると思う。
紙の本
これを読んでから小学校に行きましょう
2002/03/06 06:37
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投稿者:さなえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学における基本的な考え方を、非常に分かりやすく絵本にした、3冊シリーズの2冊目。5章から成り立っていて、一見すると数学(算数)とは関係なさそうな内容だったりしますが、巻末についている大人向けの解説を読めば、「なるほど!」と思います。
たとえば、『ふしぎなきかい』の章では、二つの穴のあいた機械があり、片方の穴から物を入れると、他方の穴からは決まった規則にしたがって変化した物が出てきます。ある機械は、なんでも目玉マークがついて出てくるし、別の機械では「ニワトリ→ひよこ」「カエル→オタマジャクシ」のように変化します。3人の子供が6人になり、2匹のカブトムシが4匹になったりする機械もあります。…つまり、この機械は「+・−・×・÷」の役目を果たすのでしょう。
『くらべてかんがえる』では、2枚の絵の間違い探しが7種類のっています。どこが違うのか、どこが同じなのか、比較検討する、というのは数学の基本だということです。ほかにも、『てんてん…』『かずのだんご』『みずをかぞえる』の章があります。
まさしく、数学(算数)への導入本としては最適です。
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子どもに数学の基礎を身につけて欲しいなら、ワークよりまずこの本。数学の概念を遊びながら体得できる稀有な本。
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黒くてどしっとした意味ありげな機械が現れる。何だろうと興味津々でページをめくると、beforeとafterの絵の数々。お財布を機械に入れるとおめめがついたお財布になり、やかんはおめめがついたやかんになる。目をつけるきかいだ。じゃあ、うちのテレビを入れたら、、、? 次のページでは、にわとりがひよこになり、カエルがおたまじゃくしになる、、、ははぁ、赤ちゃんになるきかいだ。その次は、2匹のカブトムシが4匹になり、5つの豆が10になる。何をするきかい? じゃあ10つ入れると、、、? 子供はバカじゃない。パターン当てごっこは5さいでも食いつきがよかった。パパを入れてみよう、この家も入れてみよう。話がどんどん大きくなる一方、真っ当なロジックの真っ当な答えがポンポン出てくる。(途中で機械が壊れて物がへんてこになって出てくるというおちゃらけコーナーもいつも楽しみなページです。) 読んだ後、自分たちで機械を発明して、描いてみた。ママは材料を入れるだけで料理ができるやつ。じゃあ、このきかいにネジや木材を入れてみると、、、? 出てくるのは一通りだろうか。そんな疑問も浮かんでくる。
この「ふしぎなきかい」は、本の最初の一部分。なんだか言葉の習得のメカニズムを思わせるものがある。 アイディアを入れたら、勝手に組み立てて言いたいこと文にしてくれる機械。 現在形を入れたら過去形に変えてくれる機械。 beforeとafterを比べて規則性を理解することは、知らない言葉に浸かった環境にいる時や、小さい子が母国語を学ぶ時、聞いた例文の数々から文法ルールを割り出してしくみを覚えていく過程に似ている。言葉に限らず、仕事などでも過去の失敗や成功例から有効なフォーミュラを探し当て、問題解決に取り組むこともあるだろう。学生や社会人になってもつきまとう類の問題も、この本に出てくるような基本的なアナロジーが大切な土台になっているのだと思う。
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実際に読んだのは、1972年刊の、「くらべてかんがえる」と題された旧版です。http://dearbooks.cafe.coocan.jp/anno-01a.html
二つの絵の違いを見つける「まちがいさがし」。3歳の息子も楽しく読めたようです。
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4月生まれの小学一年生になったばかりの娘に導入的に読ませてみてます。幼稚園時代にはチンプンカンプンな感じだったけど、説明して誘導してあげればなんとな~く理解出来て求める答えにたどり着けてました。「みずをかぞえる」はまだちょっと頭に???が浮かんでましたが。。。理解が進めばよく分かるんじゃないかなーと思います。
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「関数」というより「函数」として理解した方が分かりやすい!
・「関数」→xとyの2つの数字の関係を示す
・「函数」→xを何かの「函(箱)」にほおりこんだらyになる
本書は対象年齢が、4歳以上の絵本です。
「関数」と「函数」は、「ふしぎなきかい」と表現されてます。
・アゲハチョウ→→「?」→→イモムシ
・にわとり→→→→「?」→→ひよこ
・かえる→→→→→「?」→→おたまじゃくし
「?」で表された「ふしぎなきかい」は、
「じかんをぎゃくにするきかい」と言えます。
http://a-e-dkmemo.blogspot.com/2013/02/2.html
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図書館ではじめてであう数学の本(1)を借りてとても内容が良かったため、(1)、(2)を購入しました。
内容はもちろん素晴らしいの一言です。
2年ほど読んでいますが、いまでもたまに「読んで~」と持ってきます。
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この中の『てんてん…』を読む。素晴らしい本なのに1974年発行と古いからかアマゾンにすらないなと思ったら、調べた結果、再編集版である本書に含まれていることを知った。
安野氏自身による前書き「画家達は今更のように戸外写生をはじめ…原色の点を直接キャンバスの上に並べ…みる人の網膜の中で混ぜる」点描派が印象派から誕生、のくだりにひきこまれる。
素粒子にも触れ「およそ宇宙のあらゆる物質を構成しているのは点だったのです」と。本文ではタイプライターによるアルファベットを敷き詰めることで描く絵が印象的。そして原画を方眼にしきり、その1つ1つを点とみなして写すことで誤差が少なく描写できるという分析的事例の解説で結ばれる。
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553
3y4-5m
最高に好き
難しいのに好き
5y6m
久しぶりに本屋さんで見つけると、文字通りもう夢中になって立ち読みしまくっていた。好感が持てます。
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1が気に入った年中娘へ2も購入。またまた食いつき2周目突入。優しく繊細な絵が美しい。なんでだろーね?と一緒に考える時間が楽しい。2021/1月1周目読了。
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1989年第14刷(高校生の時に買ったらしい)
5 ふしぎなきかい(ブラックボックス、あるいは関数)
双方向に出し入れ可能なものと不可逆なものがあるというところまでふれている
6 くらべてかんがえる(間違い探し的なものから相似のようなものまで)
7 てんてん…(ビーズやクロスステッチ、印象派、スクリーンの画像…)
8 かずのだんご(抽象化)
9 みずをかぞえる(連続量と単位)
ふとっちょとのっぽ(安野さんと森毅というのはたぶん深読みのしすぎなのだろう)の小人コンビを狂言回しにすうがくの考え方に親しめる絵本。扉の導入のような三コマ漫画から本文を通じて、「できるかな」ののっぽさんのように小人たちやにセリフはなく、あれこれ想像しながら数学の世界を楽しめる。