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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2000/06/03
- 出版社: 福音館書店
- サイズ:26cm/40p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-8340-1679-X
紙の本
ダーウィンのミミズの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)
進化論を唱えた偉大な学者ダーウィンのライフワークはミミズの研究だった。研究のそもそもの始まりは? ミミズの観察と実験の一部始終をやさしく紹介する。【「TRC MARC」の...
ダーウィンのミミズの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)
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商品説明
進化論を唱えた偉大な学者ダーウィンのライフワークはミミズの研究だった。研究のそもそもの始まりは? ミミズの観察と実験の一部始終をやさしく紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
土の中に住むちっぽけな生き物、ミミズ。だれもが知っているのに、だれからも注目されることはありません。ところが、そのミミズの研究になんと40年、ほとんど生涯を賭けた人がいました。それは、進化論を説いてあまりにも有名なダーウィンです。 家の裏庭につづく牧草地の一角に白亜をばらまき、観察と実験を重ねること29年。そこを掘ってみると、ダーウィンの仮説どおり、ミミズは地面の表面を耕していたのでした。【商品解説】
著者紹介
新妻 昭夫
- 略歴
- 〈新妻〉1949年札幌市生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。専攻は動物学、科学史。現在、恵泉女学園大学教授。著書に「ゼニガタアザラシの生態と保護」など。
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紙の本
「ミミズが地層をつくる」? なが~い時間を考える科学の証明の面白さ、難しさが伝わってきます。
2010/10/13 16:19
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダーウィンには「進化論」だけでなく「ミミズと土」という著書もあります。「ミミズと土」は、ダーウィンが40年以上も研究し続けて書いたもので、彼の最後の著書でもあります。本書はその「ミミズと土」を子供向けに絵本仕立てにした・・・のともちょっと違います!
もちろん、ダーウィンがミミズのどんな観察をし、実験をし、考察をしたかも書いてあります。でも、「その後」があるのです。そこが素敵なのです。
動物研究者である著者の新妻さんが、「ミミズと土」にめぐり合い、興味を持つ。そして、「その後どうなったのか」をイギリスのダーウィンの住んでいたところを訪問してみたこと、考えたこと。そこまで書いてあるので、ダーウィンから現在まで、長い時間がつながっている。そして、「地層ができる」もっともっと長い時間がみえてくるのです。
ミミズが良い土をつくる、とは日本でも言われていることです。ダーウィンは「ミミズはどのぐらいの速さで土をつくるのか?」と研究をしました。何年かけたら変化かわかるのか、それもはっきりしない研究です。
ダーウィンは実験開始から29年でどうなっているかを調べました。そして著者は、150年近くたってその後どうなったかを確かめに行きます。どうなったでしょうか?それは本書を読んでください。
でも、実際の自然界では、もっともっと長い時間をかけて変化がおこっているはずです。どうやったらそんな長い時間のかかる変化を人間が証明することができるのでしょう?何百年も、何万年もかかる変化を実験して証明することはとても難しい。難しいけれど、それをしないで「そうだ」と断言できるでしょうか?ダーウィンの提唱した進化論はそういった典型の一つです。今でもまだ、論争は続いています。
ダーウィンが自分の中で進化論をどんな風に位置づけて考えていたのでしょうか。ダーウィンを「ビーグル号に乗ってガラパゴスに行き、進化論をまとめた」だけでなく、こんなこともして生き物について考えていたことを知ると、また違った見方ができるかもしれません。
とてもとても、いろんなことをやってみたくなる、考えさせる本でした。絵も、とても良い雰囲気ですし、新妻さんの文章も優しい。市営の図書館では、小学校の推選図書になっていました。ほんとに、それだけの内容がある絵本だと思います。
紙の本
ミミズってほんとにすごいっ!
2020/11/11 14:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミミズの研究は、かの進化論ダーウィンのライフワークだったって?!と聞いて、それを詳しく知るための本などないかなぁ...と思って探したらぴったりの一冊がありました。
子供向きの本のたたずまいをして、読めば、ミミズのその素晴らしき役割について、かなり多くが学べます。
紙の本
この本は絵本です。
2007/05/15 15:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:緑龍館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダーウィンが『種の起源』を出版した後、数十年かけて打ち込んだのがミミズの研究であり、彼は進化論を産み出したあと、生物が地質学的な時間をかけて進化するように、ミミズは膨大な時間をかけてこの地球の山野を覆う肥沃な「土」を作り出し、地形さえ変えてしまう大きな地質学的な力を持つ生き物であることを発見した、というのは昔、スティーヴン・グールドのエッセイを読んで知っていたのですが、著者の新妻さんも同じエッセイを読んで本書のテーマとなっている探求を思い立ったみたいですね。
ダーウィンは裏庭の牧草地にチョークの粉を撒き、 ミミズの土を作る働きを証明しようとしました。29年後に同じ場所をスコップで掘り返したところ(29年間、その場所にミミズ以外に土を撒いたり持ってきたりした生き物や人間がいない、ということを毎日確認しながら)、黒いしっとりした肥沃土 17.5cm下の地層から白いチョークの層が出てきました。1年に約6㎜の土をミミズは作っていたわけです。生物学者である新妻教授は、この話を知ったとき、それでは150年後の現在、同じ場所を掘ったら約1m下の地層からこのときのチョークの層が出てくるのではないか?確かめてみたい!と思い立ちます。というわけで実際イギリスまで行って、ダーウィンの家の裏庭をスコップで掘って確かめてみるわけですが、残念ながらその場所を発見することは出来ませんでした。しかし、その代わりに見つけたその当時の地層は、地表からわずか13〜17cm下の位置にありました。なぜなんだろう?この本は、はてな?で終わっているので、いまだにそれは生物学上の謎のひとつなのかな。
ミミズが土を作り出すといっても無から有を産み出すわけではないから、土地を均すことはできても、一方的に隆起させることはできないわけですよね。ミミズの活動範囲もあるでしょうし(ミミズは地下何10センチくらいまで生息するのか分からないけど)、いったん肥沃土を形成するとそのあとはミミズはそのリサイクルしかやらないために、土壌の厚みは変化しないんじゃないだろうか?よく分からないけど。
ところでイギリスのミミズはみんな、巣穴に落ち葉の葉っぱを引っ張り込む習性を持っているみたいですね。日本のミミズはそんなことないのに。面白いですね。
それと、この本は絵本です。杉田比呂美さんの絵がかわいい。Bk1でよく確かめないで買ってしまった。いくら福音館とはいえ、こんな題名の本が、まさか絵本だとは思わなかった。小学校の高学年向けですな。久しぶりに絵本を読んだぞ。
→緑龍館 Book of Days
紙の本
進化論で有名なあのダーウィンがミミズの研究?
2000/09/22 18:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Miyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
5年にわたる航海から帰国して、航海記を書き上げたダーウィンは、なんと28歳のときから、40年以上もミミズの観察や実験をくりかえしたんだって。
ミミズのどんなことを調べたのかって?
ミミズが土を作ることを照明するために牧草地の上に白亜をまいて、ミミズのフンで埋もれていくのを自分の目で確かめ、一年間にミミズが耕す土の量を計算して、本にまとめたのだ!
ダーウィンはある婦人にたのんで、一年間、毎日ミミズの糞を集めてもらい、ミミズが一年間に地表に運びあげる量を調べたんだって。
このミミズの本を読んだ著者はダーウィンのミミズが見たくなり、ダーウィンが実験したロンドンの牧草地を訪ねて掘ってみると、新たなる疑問が…。
肥沃土のどれくらいの深さまでミミズはいるのだろう?
読んでみると身近なモモズについてもっと知りたい、もっと掘って調べてみたいという気になる。
ユーモラスでとぼけた味のあるイラストは、わかりやすくてたのしい。
自由研究の考え方のヒントになるし、併せて『ミミズの生活を調べよう』(さ・え・ら書房)も読んでみたら?
著者は動物学や進化学の歴史の専門家。著書に、『種の起源を求めて』『動物の行動』(共著)などがある。
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