「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:幼児
- 発行年月:2011.5
- 出版社: 福音館書店
- サイズ:22×28cm/24p
- 利用対象:幼児
- ISBN:978-4-8340-2576-7
紙の本
みんなでせんたく (世界傑作絵本シリーズ フランスの絵本)
著者 フレデリック・ステール (さく),たなか みえ (やく)
エレナが川辺で遊んでいると、ねずみやかえる、ビーバー、あらいぐまの親子が次々と現れて、洗濯を始めました。それを見ていたエレナは自分の服を洗おうとするのですが、なかなかうま...
みんなでせんたく (世界傑作絵本シリーズ フランスの絵本)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:19,360円(176pt)
- 発送可能日:購入できません
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
エレナが川辺で遊んでいると、ねずみやかえる、ビーバー、あらいぐまの親子が次々と現れて、洗濯を始めました。それを見ていたエレナは自分の服を洗おうとするのですが、なかなかうまく洗えず…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
フレデリック・ステール
- 略歴
- 〈フレデリック・ステール〉1956年パリ生まれ。動物を主人公にした絵本を多数発表。フランスで人気の絵本作家の一人。作品に「ねずみ先生、ちゅうしゃはやめて!」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
可愛い
2018/11/19 21:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
川で洗濯をする動物たちに遭遇した女の子。
「せんたくび」という言い方がとても可愛くて、わくわくしました。
楽しいお話です。
紙の本
【コレクション向】【読みきかせ・幼児~小低】せんたく板を使って川でおせんたく。それが終わると、みんなで体にせっけんを泡立てて水浴び。のどかな片田舎を舞台にしたフランスの絵本。澄んだ水と、温かな陽ざしと、さわやかな風と……。そういう恵みに気づいた人が思いついた幸せな物語なのでしょう。
2011/06/13 17:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何て楽しげで幸せそうな光景だろうと表紙に惹きつけられ、ジャケット買いをしました。
幸せといっても、いろいろな種類のどうぶつたちがこのように並び、体をこすり合うことなど実際にはありえません。けれども、どういうお話が展開した先に、このような場面になったのかを想像しながら、ついでに「出会い」と「成り行き」というものについて考えてみれば、自分の身の回りレベルでも、ありえないことではないと思えます。
女の子、あらいぐまの親子、ビーバー、ねずみ、かえる……どのキャラクターもデフォルメされず、自然な色合いで描かれています。
この画風は、日本の絵描きんたちで言うと林明子さんや垂石眞子さん、鈴木永子さんらを彷彿とさせます。デッサン力があり、心地よい線が愛情をもって、生きものたちや道具たちの形を紙から浮かび上がらせます。
表紙の体をこすり合う絵も、最初は女の子やどうぶつたちに注目していたのですが、あぷくや石けんだれに注目し出したら、絵に幸せ味を加えることの秘密に少し近づけた気がしました。
作家は、フランスで人気の絵本作家の一人だということです。邦訳作品が今まで何冊か出ていたようですが、そう話題にならなかったのか、すでに在庫切れで流通から消えてしまっている絵本ばかりです。
表紙をめくると、見返しの左右を横切る形で、川がさらさらと流れています。両岸は木立や植え込みで、向こうの方に家の屋根が見え、川の岸辺には柵のようなものが大小4つ見えます。人けはありません。お芝居の始まる前の舞台のような感じです。
前扉で、ゴムぞうりをつっかけて走っていく女の子が登場します。
いよいよ本文。岸辺に腹ばいになった女の子が手首から先を水につけ、かたわらのねずみを眺めています。ねずみは、せんたく板を川に差しかけ、せんたくおけに入れた布をいじっています。見返しで柵のように見えたものは、どうやら物干し台で、せんたくばさみがいくつか止められています。
女の子の名はエレナ。エレナがねずみにあいさつすると、「あなた、はじめて? ずいぶん はやかったんだねぇ」と声をかけられます。何のことかと思っていると、ねずみの仲間らしいビーバーやあらいぐま親子、かえるたちがやってきて、いっせいに歌いながらせんたくを始めます。
歌の文句には、「せんたくものも ああ いいにおい」とあるのですが、エレナは自分のシャツがいいにおいではないことに気づき、洗ってみようかという気になります。ズボンも泥だらけ、ついでに下ばきもぬいでしまって、ごしごしこすっていると、すでにせんたく物を干し始めたどうぶつたちが、せっけんやせんたく板を貸してくれます。そして、「こっちに まだ せんたくものほせるよ。せんたくばさみも まだ あるよ」と声がけもしてくれます。
体の大きさの違うどうぶつたちが並んでいたので、てっきり「繰り返し話」のパターンかと思っていました。良い意味で予想が裏切られました。
せんたく仕事のあとの楽しみが、おふろでした。大きな川の浴槽に入る前に、皆で体のこすり合いっこをします。体についた泡を洗い流すために、川のおふろに入り、乾いたせんたく物を取り込んで、どうぶつたちは「またね」と引き上げていくのです。
皆が去って行ったあと、再び後ろ見返しで、人けのない川の景色が登場します。
さわやかですがすがしい後味の残る絵本です。
本文に使われたオフホワイトの用紙も、内容にとてもよく合っていて品が良いです。洗い立ての綿タオルのようです。