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火の鳥2772 愛のコスモゾーン カラー完全版
超大作アニメ映画「火の鳥2772」の伝説的コミカライズに、カラーページや新規資料を加えた完全版。1980年に行われた手塚治虫と御厨さと美の対談や、ギャラリーなども収録する...
火の鳥2772 愛のコスモゾーン カラー完全版
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商品説明
超大作アニメ映画「火の鳥2772」の伝説的コミカライズに、カラーページや新規資料を加えた完全版。1980年に行われた手塚治虫と御厨さと美の対談や、ギャラリーなども収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
手塚治虫・原作×御厨さと美・作画の黄金コンビによる伝説のコミカライズが、新規インタビューや資料類も満載した、初の[カラー完全版]で復活!
◆1980年・全国東宝洋画系公開、手塚治虫原作・総監督による超大作アニメーション映画『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』。その唯一のコミカライズで、同映画のメインスタッフでもあった気鋭の漫画家・御厨さと美が熱筆をふるった本作品が、皆様の復刊リクエストに応えて、A5判・カラーページ完全再現にて、ここに復活!
◆雑誌連載時以来初、実に40年ぶりにカラーページ(4色・2色)を完全再現。しかも巻末に、対談や新規インタビューをダブル収録(1=本作品執筆当時の手塚×御厨対談・全文再録、2=御厨さと美・新規インタビュー「メイキング・オブ・火の鳥2772」 ほか資料類)。さらに!! 御厨先生からのオルガの描き下ろしイラストとメッセージも収録! まさにファン必携の完全版!
◆宇宙ハンター訓練生のゴドーは、権力者ロックの命令を受け、<未確認生物・認識No. 2772>を捕獲するために宇宙に出る。恐ろしい鳥にも見えながら、さまざまに姿を変える巨大エネルギー体=2772。美しい育児ロボットのオルガや、サルタ博士らのサポートを得て探索艦スペースシャーク号を駆るゴドーは、2772を捕らえることができるか…!? 大宇宙に繰り広げられる火の鳥ハンティングの意外な結末と、地球を襲う地殻変動の危機。壮大な物語を、緻密かつダイナミックに描きぬき、コミカライズの域をはるかに超えた傑作。
◆朝日ソノラマ「月刊マンガ少年」1980年2月号~4月号に短期集中連載。その後、雑誌タイプのムックや文庫になりましたが、連載時の2色カラー本文やカラー扉は、残念ながら再現されませんでした。今回は、迫力のA5判サイズに加えて、全カラーページと扉を初出時のスタイルのまま完全掲載。雑誌タイプ本の際の加筆ページも補完します。
◆初版完全限定/A5判/ソフトカバー/218P=本文:カラー40P+モノクロ158P+資料ほか約20P【商品解説】
手塚治虫×御厨さと美による伝説のコミカライズが、新規資料収録&初のカラー完全版で復刻。巻末には新規インタビューも予定。【本の内容】
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『火の鳥』のアニメーション映画のコミカライズという、ちょっと特殊なマンガとその成立事情を教えてくれる復刻版
2020/03/28 23:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『火の鳥』と言えば、手塚治虫。手塚治虫と言えば、『火の鳥』
というくらい、手塚治虫の代表作である『火の鳥』はまた、いくつかのメディアで発表されてきた。マンガはもちろんのこと、小説やアニメなどなど。実写とアニメを合成した映画は市川崑が監督だった。
そんな『火の鳥』で唯一のアニメーション映画が、手塚治虫自身が陣頭指揮をとって創った『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』である。
その映画をコミカライズしたものが、発表から40年を経て復刊されたのが本書である。しかも、発表当時のカラーページまで復刻された完全版である。
原作はもちろん手塚治虫だが、作画は手塚自身でなく、映画のスタッフでもあった御厨さと美というのが、他の『火の鳥』特にオリジナルのマンガとはかなり趣を異にしている。ストーリーは映画を踏襲しているが、細かなところは異なっている。そのあたりの事情は本書に収められている作者のインタビューで語られている。
映画自体が、手塚自身が陣頭指揮をとっていたにも関わらずいわゆる手塚マンガらしいタッチではなく、火の鳥の描かれ方もとてもオリジナルのようには見えなかったので、結局公開当時には観に行かなかった覚えがあるが、このコミカライズはそのタッチともまた異なる御厨マンガそのままになっているのが、今になればとても斬新に見えて面白かった。
作者の御厨さと美は、1970年代にアメコミ風のタッチのマンガをいくつか手がけた人だが、私はそれよりも小学館の学年雑誌『小学六年生』で読者コーナーのようなページを担当していたみくちゃんとしての覚えの方が強いので、その時とこのマンガとのギャップに驚きつつ楽しめた。映画ではメカニカルなどの設定を担当した御厨だということだが、そんな人にコミカライズを任せた手塚治虫は、どこまでいっても劇画と名づけられるようなマンガにコンプレックスというか対抗心を持っていたということではなかったのかと想像してしまう。手塚マンガでおなじみのロックや猿田、ブラックジャックが御厨タッチで登場するのは、なんだか妙な感じだったけれど。
まあ、ともかくこんな『火の鳥』もあったのだ。という資料的価値としてもこの1冊はいろいろと面白い。なんだかんだで楽しめたし、「火の鳥』にこだわらずに見れば御厨さと美の作品としても十分に楽しめたように思う。