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紙の本
これを<愛蔵版>と呼んでいいのか・・・
2017/05/29 04:19
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと、吉野朔実の『少年は荒野をめざす』の愛蔵版BOXセットが発売とな!
なんかお値段がやたら高いんだけど、<愛蔵版>と銘打つからにはカラーページ全部再現してくれているんだろう!、と期待してしまったのです(吉野朔実のカラーページはとにかく美しい)。
全3巻(コミックスは全6巻だったから2冊を一冊にしたということか)。 確かにつるつるした手触りの箱入り。 サイズは大判、当時の『ぶ~け』のサイズ感にも似ている。 大きいページで読めるのはうれしいですね。
が、しかし! 表紙と箱にはカラーイラストがあるものの・・・3分冊の本文には1ページもカラー原稿がない!
巻頭のおまけピンナップ的なものもない。
解説もなけりゃ、コミックスには収録されていたエッセイ的なものも一切ない!
・・・なに、これ?!
<愛蔵版>って言葉の意味、間違って受け取ったの?!
せめて、これが3000円(税抜)だというならまだわかりますよ。 でも、6000円(税抜)ですよ!
これだけの値段払わせといて(しかもBOX梱包だから買う前に中が見られない)、カラーページなしって本気か?!
本の雑誌社よ、ふざけるな!
モノクロで、物語だけのほうが文学性が高まるとでも?
吉野作品は十分文学的じゃ! 芥川賞獲っても十分納得のレベル作品ばかりじゃないか。
カラーページがあることで、よりその世界の美しさや残酷さが強調されるというのに・・・。
こんなことなら、集英社版の電子書籍を買った方がよかったよ・・・お値段半分以下だし、エッセイマンガも収録されているはずだもの。
あぁ、がっかり。 なんで集英社、許可したんだよ。 集英社で吉野朔美全集を出してくれれば全然問題なかったのに。
自分の本棚に<本の雑誌社>の本がほとんどない理由がわかった気がした。
注)作品は★5つですが、この商法に対しては★を1つもつけたくない・・・。