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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/11/29
- 出版社: 書肆侃侃房
- サイズ:19cm/239p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86385-433-8
紙の本
オビー (Woman’s Best 韓国女性文学シリーズ)
著者 キム ヘジン (著),カン バンファ (訳),ユン ブンミ (訳)
物流倉庫の職場で、自分本位で他人と関わろうとしないオビーと出会った「私」。同調することばかりを考える自分との違いに心乱され…。表題作ほか、今を生きる不安定な若者たちの仕事...
オビー (Woman’s Best 韓国女性文学シリーズ)
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商品説明
物流倉庫の職場で、自分本位で他人と関わろうとしないオビーと出会った「私」。同調することばかりを考える自分との違いに心乱され…。表題作ほか、今を生きる不安定な若者たちの仕事や社会との関わりを描いた全9編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
この本には、社会への扉がある。
仕事をし、金を稼ぎ、かすかな繋がりの中で会話を交わす。
それは、あなたかもしれないし、私かもしれない。
文学は、社会活動だ。
――山崎ナオコーラ(小説家)
『中央駅』『娘について』のキム・ヘジン、待望の短編集。
巨大な物流倉庫の職場で出会った、自分本位で他人と関わろうとしないオビーと、同調することばかりを考える自分との違いに心乱される「オビー」、チキン配達で出会った自殺願望のある男とのやりとりを滑稽に描いたデビュー作「チキン・ラン」、彼女にふられ、あてもなく訪れた公園で老人に誘われ始めたなわとびで、別れた彼女との気持ちを少しずつ整理する「なわとび」、スランプを抱えて筆が進まない語り手と、英語教室で出会った異国の人ワワとの心の触れ合いが行き着く先を描いた「ドア・オブ・ワワ」など、今を生きる不安定な若者たちの仕事や社会との関わりを描いた9編を収録。
『オビー』は、デビュー後の4年間に発表された9つの短編を一冊にまとめた、キム・ヘジン初の短編集である。デビュー作である「チキン・ラン」をはじめ、2016年に「今年の問題小説」の一つにも選ばれた「オビー」、ハンギョレ出版社の文学ウェブマガジンで連載されていた「真夜中の山道」、ハンギョレ新聞で連載されていた「ドア・オブ・ワワ」などが収録されている。
そこに登場するのは、フライドチキンの配達人や日雇い労働者、露天商や大学生など、もしかしたらどこかで偶然すれ違ったことがあるかもしれない、私たちの周りにごく普通に暮らしていそうな人物たちだ。彼らは、それぞれが常に「何か」をしている。彼らにとってはそれが世界の中心であり全てであるのに、ことあるごとに他人から「何をしているのか?」と訊かれ、「何をしてるんだろう」と自問自答する。彼らは答えを見つけ出そうと、また、自分の置かれた状況から抜け出そうともがき苦しむが、他者からすれば、それは目の端にも留まらないちっぽけな人生に過ぎず、読み手の心をもどかしくさせる。
(訳者あとがきより)【商品解説】
目次
- オビー
- アウトフォーカス
- 真夜中の山道
- チキン・ラン
- カンフー・ファイティング
- 広場近く
- なわとび
- ドア・オブ・ワワ
- シャボン玉吹き
- 著者あとがき
収録作品一覧
オビー | カンバンファ 訳 | 5−29 |
---|---|---|
アウトフォーカス | ユンブンミ 訳 | 31−56 |
真夜中の山道 | ユンブンミ 訳 | 57−84 |
著者紹介
キム ヘジン
- 略歴
- 〈キムヘジン〉1983年大邱生まれ。「中央駅」で中央長編文学賞を受賞。
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韓国のお墓事情がわからないと
2021/07/11 13:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
アウトフォーカスの祖母のお墓の件は理解不可能です。
祖母のお墓に墓標がないという事?
一般人が、大多数を占める国民の経済事情では、墓標もないお墓が普通のこと?
とても疑問でした。
そのあたりの補足が、本の中にあると良いと思いました。
真夜中の山道もよくわかりませんでした。
現実を羅列した作品なのでしょうか?
自分の周囲では、起こり得ない現実を突きつけられていると思えば良いのでしょうか?
解雇される母親の行動は、理解できなくもありませんが、
日本に置き換えて考えて読める作品なのでしょうか?
実際に、割と近くに住む方々であっても、実際に出会いがなければ、
その方の現実を知ることはできないという事実を突きつけられたこともあります。
日本でも、近くでも、同じことが現実に起こっていても、気づけない現実があることを改めて思いました。
読んでハッピーになれる本ではなく、再読したいと思えるかどうか?
翻訳者が2名いて、その違いも感じる作品です。
翻訳者のバックグランドが、日本で育った方より、韓国で育った方の方が、題材を身近に感じて訳せるのかもなど感じました。