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紙の本 |
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商品説明
柿の木は、いったい何を言おうとしているのだろうか? 長野県伊那谷の丘の上に立つ1本の柿の木。その四季折々の懐かしい表情を詩と写真で描く。忙しい現代人が忘れている、大事なものを思い出させてくれる一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮崎 学
- 略歴
- 〈宮崎学〉1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、写真家として独立。自然と人間をテーマに社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として日本全国を舞台に活躍中。土門拳賞等受賞多数。
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紙の本
一本の木が黙って伝えてくる「時間」と「歴史」。
2016/03/27 21:19
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
見晴らしの良い場所に立っている一本の柿の木。季節の変化を二年間にわたり追いかけた写真集です。おなじ一本の木でも、季節ごと、時間ごとでとても違った姿を見せる。表紙では樹だけしか写っていないけれど、そこに動物が、人影が入るとまた違うメッセージがみえるよう。
裏表紙では腰の曲がった女性が長い棒を柿の実に伸ばしている。この人はどこに住んでいるのだろう。採った実は誰が食べるのだろうか。
見開きの左ページには同じ柿の木を季節や時間を変えて写した写真。右のページには著者のつぶやきのような、詩のような文章が書かれています。ページをめくりながら、季節を感じたり、通り過ぎた時間に想像を巡らせたり、と飽きることがありませんでした。
この木の説明として、持ち主や植えられてからの変遷が少し書かれています。そういったものを知らなくてもさまざまに心を刺激してくれた写真が、より一層深いものに感じられました。
人間が一緒に写っているものが少なかったのですが、きっと人との触れ合いが賑やかな時間もあったことと思います。そんな写真が一枚でもあったらよかったのにね。そんな風に語りかけてしまいました。