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紙の本
戦中派不戦日記 (角川文庫 山田風太郎ベストコレクション)
著者 山田 風太郎 (著)
23歳の山田青年が過ごした激動の1年を克明に記した日記文学の最高峰。山風作品に通底する人間観が垣間見える貴重な一作。昭和20年の記録。【「BOOK」データベースの商品解説...
戦中派不戦日記 (角川文庫 山田風太郎ベストコレクション)
戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション
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商品説明
23歳の山田青年が過ごした激動の1年を克明に記した日記文学の最高峰。山風作品に通底する人間観が垣間見える貴重な一作。昭和20年の記録。【「BOOK」データベースの商品解説】
激動の昭和20年を、当時満23歳だった医学生・山田誠也(風太郎)がありのままに記録した日記文学の最高峰。いかにして「戦中派」の思想は生まれたのか? 作品に通底する人間観の形成がうかがえる貴重な一作。【商品解説】
著者紹介
山田 風太郎
- 略歴
- 1922年兵庫県生まれ。47年『達磨峠の事件』で作家デビュ-。49年に『眼中の悪魔』『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。
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紙の本
あの当時の学生の赤裸々で正直な気持ちが綴られていると思う
2022/07/02 22:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「魔界転生」や忍法帖シリーズといった比類なき作品の作家である山田風太郎氏が昭和20年にどんな学生時代を過ごしていたかということは、とても興味がある。根っからの国粋主義者でもなく、かといって天皇制に反対するような学生でももちろんない、東条が米軍に捕まる前に腹を切らなかったのは許せないと憤るが、東条を嘲る風潮にも「軍人だけに責任を押し付けるな」とも憤る。これからは何でもいえる世の中が来たと文化人の人たちは言う、「私たちは好きで大日本帝国に媚びへつらっていたわけじゃないんだ」、とも言う、何でも言える世の中が来たというのなら、欧米に向かって、「あなた達がやっている植民地政策と日本がやろうとしていたことはどこが違うのか」と誰か意見してほしい、どうせ誰もそんなこと言わないだろうが、と嘲笑する
紙の本
戦前と戦後が二つに割れてしまったような歴史観を正す
2021/01/01 15:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇想の小説家、山田風太郎が戦時中に書いた日記。当時医学生だった作者は、本来は“自分も戦争に行っているはずの立場”と意識していた様子。だから“不戦”というタイトルには、屈折した意味が込められている。
B29による爆撃が日毎にひどくなる東京都下で、それでも日常を過ごすとはどういうことか、ぜひ読んでみて欲しい。当時を知らない我々は、戦前と戦後が、何か真っ二つに割れてしまったような歴史観を持ちがちだが、そんなことはない。人々の日常も意識もつながっている。もちろん、事情に応じて変化して行くのだが…。
そういう事が具体的に分かり、実感できただけでも、おおいに価値があった本。