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商品説明
【河合隼雄学芸賞(第10回)】計算は、生命の可能性を拡張していくのか。機械と生命の対立を越え、計算との新たな関係が形作る未来とは−。先人たちが築いた壮大な計算の成立史に吹き込まれた生命の本質に迫る画期的論考。『新潮』連載をベースに書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
壮大な計算史に吹き込まれた生命の本質に迫る、若き独立研究者の画期的論考! 「人間が機械を模倣する」計算が加速し続ける現代にあっても、人は、記号を操って結果を生み出すだけの機械ではない。思考し、意味を考え、現実を新たに編み直し続ける「計算する生命」なのだ。小林秀雄賞受賞作『数学する身体』から5年。若き独立研究者が迫る、機械と生命の対立を越え、計算との新たな関係が形作る未来とは。【商品解説】
著者紹介
森田 真生
- 略歴
- 〈森田真生〉1985年東京都生まれ。独立研究者。研究・執筆の傍ら、国内外で「数学の演奏会」などライブ活動を行う。「数学する身体」で小林秀雄賞受賞。
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紙の本
計算という思考の歴史を辿る壮大な人類史
2021/05/07 17:31
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
養老孟司さんが本書を評して「読後すっかり考え込んでしまった」と言っているが、それだけの力のある力作評論である。さすが小林秀雄賞を受賞した著者だけのことはある。著者は計算するという人間の思考を数学史とデカルト、カント以来の西洋哲学史の流れの中にたどり、直感ではなく純粋に論理の展開だけに基づく人間知性の探究が現代のコンピュータ社会と未来予測を生み出したことを跡づける。しかし地球環境問題、生命の問題はじめ本当に計算知性だけで人類の未来は拓けるのだろうか?そもそも知性は身体性と切り離せるものなのか、人間とは何か、真理とは何なのか、という深い思念に読者を誘う。良書である。