ぼくが戦争に行くとき 反時代的な即興論文
著者 寺山修司 著
「君の魂のゴミタメのなかにしか荒野は見いだされないことを、君は知っているのか?」ぼくの内なる戦場、ロマン・ロラン論、関西学院大学での演説、ロビンソン宣言、石井輝男やゴダー...
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商品説明
「君の魂のゴミタメのなかにしか荒野は見いだされないことを、君は知っているのか?」ぼくの内なる戦場、ロマン・ロラン論、関西
学院大学での演説、ロビンソン宣言、石井輝男やゴダールなどの映画論。また演劇論から賭博論まで、時代を抉り対峙した批評やエッセイを収録。反時代的な著作の初文庫化。〈解説〉宇野亞喜良
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寺山修司氏による混沌とする日本社会と対峙した批評集です!
2020/12/10 09:50
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、昭和期に、歌人として、劇作家として、また演劇実験室「天井桟敷」主宰されるなど広範囲に活躍された寺山修司氏の作品です。寺山氏といえば、『書を捨てよ町へ出よう』、『田園に死す』、『ボクサー』、『草迷宮』などの作品が非常に知られていますが、同書もなかなかの名作といってよい作品です。同書は、「この東京の真ん中にいて『ロビンソン・クルーソー漂流記』のように生きてみたいと思うのはバカげたことだ、という人もいるかもしれない。しかし、ビルの乱立と人口の増加というのは、ただの統計学的な問題であって、私たちは百年前と比べて百倍もの「隣人」を持っているくせに、友情などというものに、ロマンチシズムを感じないようになってしまっている。だれも心の中に無人島を持っているからである」といった出だしで始まります。混とんとする日本社会と対峙した作者による批評集であり、現代社会にも警笛を鳴らす作者の叫びでもあるのです。ぜひ、一度、お読みください。