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商品説明
フィクション論連作を予告した1956年発表の「法の解釈における制定法の意義」から、96年の「フィクションとしての社会契約」まで、著者の40年にわたるフィクション研究の成果を示す8論文を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
来栖 三郎
- 略歴
- 〈来栖三郎〉1912〜98年。台北生まれ。東京帝国大学法学部卒業。東京大学名誉教授。著書に「債権各論」「契約法」ほか。
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紙の本
未完のスケール
2019/12/31 14:26
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投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある程度法解釈に接近した問題意識から始まり、文学や神にまで議論を及ぼしたあと、社会契約を論じるに至る過程で少しずつフィクションの概念を形作っていこうとしていた。ものすごく引用、脚注が長い上に、文学、神といったあまり馴染みのないジャンルにまで話が及ぶのでなかなか読み進めるのには苦労したが、決して風呂敷を広げるだけ広げて門外漢のところにまでむやみやたらと手を出したわけではない印象を受けた。圧倒的な独自性を持つだけに、著者自身によるまとめが叶わなかったことはやはり残念。