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冬の灯台が語るとき
エーランド島の岬の古い屋敷に移り住んだ一家を不幸が襲う。そして、屋敷にも異変が起きて……「ガラスの鍵」賞ほか、三冠に輝いた北欧ミステリの傑作!
冬の灯台が語るとき
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冬の灯台が語るとき (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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紙の本
仕掛けた爆弾が爆発するようにストーリーはクライマックスへ
2017/07/22 21:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
エーランド島が舞台の小説第二弾。ウナギ岬に建てられた屋敷には幽霊が出るという。そこに引っ越してきた一家の奥さんが、ある日家の近くで溺死してしまう。その一家と、過去にウナギ岬で亡くなった人々の話と、新任警官のティルダ、窃盗グループのストーリーが交互に繰り返されながら、クリスマスの夜に、雪渦と呼ばれる猛吹雪の中で物語はクライマックスに達する。だんだんとのめり込んで行って最後にドーンとくるような話でかなり好きです。
紙の本
幻想文学テイストが似合う『冬』
2017/06/08 04:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
スウェーデン南東部に、海岸線に沿うようにして浮かぶエーランド島が舞台。
最も近い都市はカルマルで、ストックホルムとマルメのちょうど中間地点ぐらいにある。
島はバルト海に面していて、冬は海が凍るしブリザードもやってくる。 スウェーデンといっても、広い。
なんかもう、このシチュエーションだけで心惹かれる。
ストックホルムを離れて、近くに灯台のあるこの島の家に越してきたヨアキム一家。
この家族には悲しい過去があったが、それを振り切るために新しい生活を出発させたのに、またしても悲劇が・・・。
この古い屋敷には幽霊伝説があり、それがキワモノとしてではなく物語にうまく入り込んでいるというか、不思議な抒情性を全編に漂わせる効果をもたらしていて素敵です。
ほんとは『黄昏に眠る秋』から続くエーランド島四部作らしいのですが、主要人物が違うので(探偵役になる人だけが同じっぽい)どこから読んでも大丈夫らしい。
実際、この話の中では『黄昏に眠る秋』に関しての言及はなかった。
雰囲気だけで十分に読ませる作品なんだけど、最後にはしっかりミステリとしての解決が提示されていて・・・なんだかいきなり現実的になってちょっとびっくりした。
幻想文学的にまとめてもよかったのかもしれない。
もうひとつの主役は時の流れと、過去の死者たちだから。