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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/06/29
- 出版社: 徳間書店
- サイズ:20cm/270p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-19-865478-8
読割 50
紙の本
CF
著者 吉村萬壱 (著)
罪を犯しても責任を取る必要がない“無化”を行う企業・Central Factory(CF)。加害者と被害者の苦しみを取り除き、世を平穏へと導く企業に疑問を持つ男が現れて…...
CF
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商品説明
罪を犯しても責任を取る必要がない“無化”を行う企業・Central Factory(CF)。加害者と被害者の苦しみを取り除き、世を平穏へと導く企業に疑問を持つ男が現れて…。罪とは何か。責任の取り方を問う群像劇。【「TRC MARC」の商品解説】
卑俗にして至聖、極微にして極大、さらには極北。この小説家はほんとうに恐ろしい。
花村萬月
せっかく読んでいた物語が、CFのせいでグチャグチャになる。それは全部CFのせいなんだけど、そもそも何の為にこれを読んでいるのかとCFは思わせてくる。そこからはもう、CFにまるごと委ねれば楽になる。CFが全部やってくれる。CFが知っている。CFに行きたい。
尾崎世界観 クリープハイプ
罪の責任を取る必要がない「無化」を行ってくれる超巨大企業・Central Factory。
加害者のみならず被害者の苦しみも取り除いてくれる夢のような技術を持ち、世を平穏へと導いている。
が、それに疑問を持つ男がひとり。男はCFへのテロを計画していた。
人生に上手く馴染めないキャバクラ嬢、能面のような夫の表情に悩む主婦、少女へ恋する中学生、自由を持て余すホームレス、CFの布教に勤しむ老婆、CFでの労働によって犯罪の清算をする中年、社長の著作代筆作業に行き詰まるCF広報室長。そして、CFの欺瞞を暴こうとテロを計画する男。
CFCFCF。
CFをめぐり、人々は交錯する。
罪とは何か。
責任のとり方を問う群像劇。【商品解説】
著者紹介
吉村萬壱
- 略歴
- 〈吉村萬壱〉1961年愛媛県生まれ。京都教育大学卒業。高校、支援学校教諭を経て専業作家に。「クチュクチュバーン」で文學界新人賞、「ハリガネムシ」で芥川賞、「臣女」で島清恋愛文学賞を受賞。
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紙の本
あらゆる責任を無化する
2022/08/07 17:37
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらゆる責任を無化する処理をしていると噂される大企業。
処理されてる責任は犯罪であり、金次第で処理してくれる、らしい。
作業工員は罪人なのか、そこは刑務所なのか、新しい罪の償い方なのか。
加害者からは罪の意識を、被害者からは恨みを取り除く。双方いいことのようだけど、人の本質は変わらないって事実が垣間見える。