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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2016/11/22
- 出版社: 笠間書院
- サイズ:21cm/252p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-305-70823-6
紙の本
文学の歴史をどう書き直すのか 二〇世紀日本の小説・空間・メディア
著者 日比 嘉高 (著)
文学の歴史を書き直すために、何に出会い、どう書くか−。既存の思考の呪縛のうちにある、「文学研究」を取り囲む〈枠〉と格闘し、もがいてきた軌跡。「空間」「文学史」「メディア」...
文学の歴史をどう書き直すのか 二〇世紀日本の小説・空間・メディア
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商品説明
文学の歴史を書き直すために、何に出会い、どう書くか−。既存の思考の呪縛のうちにある、「文学研究」を取り囲む〈枠〉と格闘し、もがいてきた軌跡。「空間」「文学史」「メディア」をテーマに考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
文学の歴史を書き直すために、何に出会い、どう書くか。
さまざまな切り口がいざなう、近代日本文学研究の可能性。
既存の思考の呪縛のうちにある、「文学研究」を取り囲む〈枠〉と格闘し、どうもがいたか。「空間」「文学史」「メディア」をテーマに、全11章で考えていく書。
【 小説は何をどのように書いてもよいと、鷗外が言ったとき、彼は「夜の思想を以て」と付していた。ここまで私は、文学研究は何をどのように書いてもよいといい、文学研究と隣接領域との交通の重要さを主張したわけだが、しかしそもそも「文学(研究)」の内/外という物言い自体が、既存の思考の呪縛のうちにある。「文学」と「研究」がその姿を変えないまま「外」といくら交渉を重ねても、一時しのぎの意匠が増えていくだけだろう。
本当に新しいものは、見晴らしのきく昼の世界においては見つからない。わかりきったルーティーンの作業と、それに慣れきった思考が支配するのが昼の世界である。鷗外は役所勤めでへとへとになった自分を一度眠らせ、深夜に起き出して原稿を書いた。「昼の思想と夜の思想とは違ふ」(「追儺」五八七頁)。昼の怠惰な明澄さを眠らせ、文目も分かぬ「夜の思想」にいかに分け入るか。そこで何に出会い、どのように書いていくのか。もちろん、夜の冒険は昼の冒険よりも格段に難しい。】……本書「空間・文学史・メディア 何に出会い、どう書いていくのか」より【商品解説】
目次
- 第Ⅰ部 言葉と空間から考える
- 第一章●身体と空間と心と言葉の連関をたどる−梶井基次郎「檸檬」−
- 第二章●文学から土地を読む、土地から文学を読む−菊池寛「身投げ救助業」と琵琶湖疏水−
- 第三章●鉄道と近代小説−近松秋江「舞鶴心中」と京都・舞鶴−
- 第Ⅱ部 文学作品と同時代言説を編み変える
- 第四章●笑いの文脈を掘り起こす−二葉亭四迷「浮雲」−
- 第五章●作品の死後の文学史−夏目漱石「吾輩は猫である」とその続編、パロディ−
- 第六章●人格論の地平を探る−夏目漱石「野分」−
- 第七章●文学と美術の交渉−文芸用語「モデル」の誕生と新声社、无声会−
- 第八章●表象の横断を読み解く−機械主義と横光利一「機械」−
著者紹介
日比 嘉高
- 略歴
- 〈日比嘉高〉名古屋市出身。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。名古屋大学大学院文学研究科准教授。近現代日本文学・文化、移民文学、出版文化が専門。
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