紙の本
harocchi
2022/04/23 16:24
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投稿者:harocchi - この投稿者のレビュー一覧を見る
姫川シリーズに続く、新しい女性刑事の物語。
死体ではなく、生身の人間の営みのミステリー。魚住久江刑事が人に思いやりを持って捜査する姿が斬新です。姫川玲子の厳しい捜査よりも時として人の心を開いて、真実に近づく場合もある。出世も人生も順風満帆ではないけれど、刑事の仕事には誇りと満足感を持つ魚住の姿に安心して読んでいける小説群です。出来ればもう少し幸せになってほしいかな。
紙の本
ドルチェ
2020/07/05 16:46
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
姫川玲子とはタイプの異なる女性刑事、魚住久江。派手な事件もないが、関わった人達と丁寧に向き合い、地道に捜査を進めていく。洞察力も鋭い。
読み終わってホッとするというか、穏やかな後味。後味も、姫川シリーズとは真逆かも。
対称的な2人の主人公だが、どちらも好きだなぁ。
紙の本
魚住久江
2020/05/28 11:42
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
女刑事魚住久江は捜査一課からの復帰要請を拒み、練馬署強行班係に勤務する。
日常に起こる様々な事件を女性としての目線、人としての目線、刑事としての目線で事件解決に導いていく。全7編から構成される作品。
姫川シリーズと違って荒々しいところや、血生臭い描写もあまりないので、非常に読みやすい。
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魚住久江という女刑事の短編集。
どんでん返しなどはなかったけども。
知ひとつひとつがちゃんと解決していく。
久江の爽やかな生き方が分かるような。
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40代 独身女性 警部補 所轄課
ストロベリーナイトとは違った視点の女性刑事の話
人の死もなければ派手な事件もなし
日本の女性警察官のは約10%
事件が起きれば被害者、加害者関わらず調書はなるべく女性刑事がかかわる
特に被害者にはほぼ女性刑事が担当
その中所轄にいる魚住刑事当然のように担当、事件に休日なんてない
自分や休みなのに呼び出されるなんて日常茶飯事
リアルに描いた短編集です
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元捜査一課の女刑事・魚住久江、42歳独身。一課復帰を拒み、今は練馬署強行犯係に勤務する。ある日、子供が死亡し母親は行方不明との通報があった。翌日、母親と名乗る女性が出頭したが…。全7編を収録。シリーズ第1弾。
ちょうど私が本作を読み始めたとき、壇れいが主人公を演じたドラマが放送されたようだ。通勤電車で読むにはちょうどいい長さの短編集。ただヒロインのキャラがそこまで際立っているとは思わなかったので、シリーズ化されるほどのインパクトは感じなかった。
(Ⅽ)
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先日TVドラマ「ドンナビアンカ」を見て誉田哲也に姫川玲子以外の女刑事物の話があったのを知り、その前作にあたる本作を読んでみた。この著者のことだからエロ・グロ・バイオレンスの連続だろうと思っていたら、魚住久江は殺人が嫌いで殺人大好き捜査一課命の姫川玲子とは違い、所轄での生きた人間が好きな人情警察官であった。しかしまだ2作しか出てないようで世間はエログロの方が好きなのかな、それと43歳では魅力にもちょっと欠けるかな。TVで見ちゃったし「ドンナビアンカ」どうしようかな、TVではそれほど面白くなかったし。
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誉田哲也の他の作品は、なかなか激しい内容のモノが多かったりするが、この作品は、それらとは一線を画している。
主人公の魚住久江からして、そう。本庁捜一にも所属していた事もある程の敏腕刑事で、その後もなにかと捜一復帰を打診されていながらも、所轄でコツコツと仕事をしていると言うところが深い。
所轄の仲間の面々とのやり取りも、良い感じだし。
誉田哲也の作品では、他の作品に出ている人物がカメオ出演したりするが、この魚住久江シリーズでは、そう言うシーンはまだ無い。シリーズまだ二作だけど、この先あるのかな?
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誉田哲也の描くもう一人の女刑事のシリーズ。
姫川玲子シリーズの次の新刊で、この魚住久江が姫川班にくるということで、読んでみた。
地域課ということもあって、姫川玲子と比べると取り扱う事件はずっと軽微だが、このどっちが悪いんだかいいんだか、みたいなのは姫川玲子シリーズに通ずるものがあるような気がする。
この魚住は、姫川玲子とは相性が良さそうだなと思うけど、果たして?
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面白かった。
ただ話のトーンが少し前に読んだ『オムニバス』に近かったせいか未読のシリーズを読んでいる感じはしなくて、自分の側のせいだけれど、新鮮さは損なわれてしまった。
でも『オムニバス』同様、主人公の人となりが良く分かる内容で、次に準備した長編のイントロとしては非常に助かる。
彼女は起こってしまった事件の解決よりも、未遂または未来に起こり得る事件を防ぐ為に、一捜からのラブコールを何度も袖にして現職に留まっており、警察官としての矜持は姫川玲子同様強く持っているものの、そのベクトルは姫川さんとは一線を隠す。
でも、
充分に魅力的な人。
長編が楽しみだし、その先の姫川さんとの共闘も期待大!
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姫川玲子、ジウシリーズの誉田哲也のもう一つのシリーズ。練馬署強行犯係の魚住久江巡査部長が主人公。短編7作が収録されている。
わいせつ事件、傷害事件、自動車事故など、ド派手で凶悪な警察小説とは一線を画す、日常の生活に寄り添った物語が紡がれていく。
表題作『ドルチェ』は腹を刺された女子大生が通っていたイタリア語サークルの名前。女子大生は大学の准教授と浮気し、妊娠したかに見えたが、恋人が怒って子供を堕ろそうと刺したことがわかる。しかも妊娠はしていなかった。話の中では新婚の頃から知る同僚の科捜研の夫婦の離婚の話が出てきたり、生活感にあふれる。
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一話一話が完結でよみきりだが、反面、話が浅い感じかして、ジウシリーズの作者なのかとちょっと残念。主人公の魚住が捜査一家に戻らない理由が、最終話で分かったのは、良かったけど。
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短編集と知らずに購入したが、直前の森見氏の本に苦戦したことが嘘のようにあっという間に読み終えた。
42歳の元捜査一課だった魚住久江刑事が主人公。再々、捜査一課に戻るよう請われるが、死体の謎の解明より生きている誰かの為に捜査したい、と所轄に居る。殺人未遂事件など様々な事件が起きるが、切れ味は全く無くとも解決に導く姿にホッコリとする。もと同僚との恋愛や、親しい同僚の離婚話、10歳下の男性刑事に慕われるなど結構忙しい。魚住刑事の次作も購入済みなので、どうなっていくか楽しみです!
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姫川玲子の「オムニバス」で、近々魚住久江が登場するという話になっていたので、これは読んでおかないと思い立って購入。
姫川と魚住って相容れないのではないだろうか。
人情派という評判を語っていた姫川ですが、犯人に寄り添うという意味では、少し違うのではないのかな、という印象。ただ「ドルチェ」で関わった事件の多くに男女の愛情が絡んでいるので、人情派という括りになるのかな。ちょっとした感情のすれ違いで、小さなささくれが大きくなってしまったという感じの事件が多く、最悪の結末になる前に警察が介入できたことで破滅的なことにならずにすんだ、か。
それでも「袋の金魚」のようなやるせない事件もあるし、「ブルードパラサイト」や「愛したのが百年目」のような愛情のこわさをしてしまう事件もある。
事件の残酷さ悲惨さに目を奪われがちで、読書中・読了後に犯人や被害者の方に意識が向かなかったりするのが姫川玲子シリーズだったのだけど、魚住久江の方は人へと意識が向きます。そういうところが作品としては人情派なのかな。
事件の軽重で、そうだと決めつけるのは良くないのかもしれないけど、フィクションなので。
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ドルチェ。イタリア語で甘美、優しいなどという意味。いったい刑事物で、どういった内容かすごく気になりました。読んでみてなるほどな~って感動もしました。魚住久江の、時に母のような優しい言葉がけがグッときました。シリーズならば読み進めたいくらい良かったです。