紙の本
内容は専門的だが興味深い
2022/01/20 09:21
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投稿者:momo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「若い読者に贈る」と書いてある割には専門的で少し難しいですがイラストや図を交えてわかりやすく説明してくれています。この本を読むと少し賢くなったようにも感じられますし、考えさせられることもあります。興味のある方は是非一度手にとってみてはいかがでしょうか
紙の本
見える世界が変わった1冊
2020/01/15 16:01
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
生命の多様さに感動する講義です。どうしてもわれわれは「母乳で育つから哺乳類」だとか、なんでも解りやすくするために「一括り」にしたくなる。しかしもちろん、そんなことは生物たちの知ったことではない。私たちが勝手に創った括りなんて関係なく、進化を繰り返しながら今日を必死に生きている。本当に、進化とは「突然変異」の連続なので、「こうだからこう!」っていうのはない。進化は一方通行ではないので、似たり寄ったりの見た目でも、全然違うのです。なので、「みんなと一緒じゃなきゃいけない」なんてことは一切ない。こういうことを知っておくと、やっぱり人生観は変わります。生物学どころか宇宙規模で見れば、「ヒトが一番優れている」「自分が一番優れている」なんてことは絶対にない。生物学に詳しくなり、人間についても深く考えさせられる良著。わかりやすくて考察がおもしろいのでおすすめです。
電子書籍
イラストがかわいくて
2021/04/07 08:08
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
手にとり、読んでみました。内容は、最新のIPS細胞や、花粉症、がんなど……から、二足歩行になった人類の歴史までかかれています。とても分かりやすいです
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更科功先生による、「ふるえるくらい美しい生命のしくみ」。ただ、若干「ふるえるくらい」というには語弊があるかも(個人的な意見)。比喩をたくさん表現してあり難解な部分は大変読むのに助けられたので、初歩的な生物学講義とは言えそうだが「動物生物学」としてはいささか情報が足りない気がする。人間について深く知るための入り口としては良書である。
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<目次>
はじめに
第1章 レオナルド・ダ・ヴィンチの生きている地球
第2章 イカの足は10本か?
第3章 生物を包むもの
第4章 生物は流れている
第5章 生物のシンギュラリティ
第6章 生物か無生物か
第7章 さまざまな生き物
第8章 動く植物
第9章 植物は光を求めて高くなる
第10章 動物には前と後ろがある
第11章 大きな欠点のある人類の歩き方
第12章 人類は平和な生物
第13章 減少する生物多様性
第14章 進化と進歩
第15章 遺伝のしくみ
第16章 花粉症はなぜ起きる
第17章 がんは進化する
第18章 一気飲みしてはいけない
第19章 不老不死とiPS細胞
<内容>
大変わかりやすい生物の教科書だね。特に各章の導入部分がいい。その辺の教科書よりも面白くためになるし、次々と読み進めたくなる。
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若い読者に贈る美しい生物学講義ー感動する生命のはなし
著作者:更科功
ユーモアたっぷりにロマンチックに語る貴方の想像力をはるかに超える生物学
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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生命とは、進化とは、遺伝とは、死とは、多様性とは、生き延びるために必要な生存戦略とは――。本書は、読者に向けて、生命とは何かを平易な言葉で伝える、いままででいちばんわかりやすく、いちばん感動的な生物学の本となる。
…とのこと
科学の知識欲を満たしてくれそう!
ん?よく見たら「若い読者に送る」とある…
躊躇いながら中をめくると「自分が若いと勝手に思っている読者」なら100歳以上の人にも読んでほしい…
とある
よしよし、安心して読める(笑)
学校以外で生物学なんて学んだことがない
どんな内容なのかとワクワク
気になったことのまとめ
◎生物の定義(3つの条件)
①外界と膜で仕切られている
・この膜とは主に「細胞膜」のこと すべての生物は細胞でできており、その細胞は細胞膜で包まれている
・以下②代謝を行ったり③複製をつくるには、化学反応が必要 そのため、膜で仕切られた内部なら、化学反応の濃度を高めることができ理想的な環境となる
・「細胞膜」には細胞内の環境を一定にたもつためにドアがある
・「細胞膜」は何十億年も進化していない、またあらゆる環境のあらゆる生物の細胞膜は同じ「リン脂質二重層」
②代謝(物質やエネルギーの流れ)を行う
・エネルギーの流れは、運動してお腹が空いたからご飯を食べて、エネルギーを補充し、熱エネルギーとして散逸
・物質の流れは、食事や排泄、また細胞の生まれ変わりにより、死んだ細胞が剥がれ体外へ排出される
③自分の複製を作る
・大人になる数より多くの複製を作ることで生き続ける
・自然選択が働きながら存在し続ける
自然選択によりさまざまな環境に対応できるようになり、複雑化、多様化し地球に満ちた
◎生物は大きく3つのグループに分けられる
①真核生物
② 細菌(真正細菌・原核生物)
③アーキア(古細菌・原核生物)
※動物や植物は真核生物
〜ここでは分類や系統の違いや、分け方の定義やそれぞれの特徴が説明されている
面白いのは系統からマグロを見た場合、サメよりもヒトのほうが近縁となる(見た目ではない)
また動物や植物以外の目に見えない生物の種類の多さには驚いた
例えば腸内細菌はおよそ1000種類もあり個体数は1000兆個!
さらに目に見えないため、人間が見つけられている種類がなかなか増えないとのこと
そう大きいからって地球上で偉いわけじゃないんだ!みんな共存しているから存在できるんだ!
◎植物
・動物の体の材料も、動物が動くためのエネルギーも、元は植物からもらったもの
・植物は自分で有機物を作ることができる
(光合成)、動物は自分で有機物を作ることができないため、他の生物を食べて有機物を手に入れる
地球で生物が繁栄していられるのは、光合成のおかげ
〜ありがとう植物さん達!
植物の電気信号、樹齢の測定法が炭素によりわかること、樹木は実は大部分が死んでいる…などかなり興味深い
植物は凄い!と改めて実感
…人間いばりすぎだよなぁ
植物がいなかったら存在できないのにさ
◎動物の前と後ろ
・動物の前と後ろは何でわかるか
動くほうが前
口がある方が前
食べ物を食べに動く(後口動物)
動物の卵が成体になる過程に答えが
細胞分裂をくりかえす過程で丸かった受精卵が胚となり一箇所が凹んで反対側まで空間が達して出来た筒状の穴が消化管
〜なるほど
最初に生きて行く上で大事なところが形成されるんだ
この消化管の一部が膨らんで復路になっていく これが実質臓器
肺も同じように作られる 消化に関係していないが消化管につながった袋のため、食べ物を間違えて(肺につながる)気管につまらせる事故が起こるということ
物事はきちんと、理由があるのだ
人の身体の仕組みは深くて面白い!
他にも、
人類以外に直立歩行する生物はいない
減少する生物の多様性
遺伝の仕組み
がんは進化する
と、面白いテーマが盛り沢山あった
途中で挫折したらどうしよう…(文系人間には理系の本でのあるある)
と読み始めたのだが、そんな心配を忘れて、結構集中して読めた
わかりやすい例えも多く、丁寧に解説してくださっており、ほぼ理解できた♪
それぞれの理由付け解説がなかなか読ませて下さる!
納得させてあげますから説明させてね…という感じで。
知的好奇心が満足させられる1冊
帯にある
「ふるえるくらい美しい生命のしくみ」
は大袈裟だが、生物は本当に神秘的なんだからまぁいいんじゃないの?
印象的だったのはことばを変えて繰り返されていた以下の内容
人間が生物で一番偉いわけではないということ
生物に下等も上等もないし、進化の最後の種でもない
ある条件で優れていても別の条件では劣っているのだ
本当だよなぁ
生物の共存をもっと意識して感謝しなくては!
楽しく知識が増えて大満足の1冊。
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最近話題になった「進化」も含め、わかりやすい。"evolution" でなく "descent with modification" と表現していたとか、知らないこと多数。私は、知ってるつもり?! でした。感動まではしなかったものの、上品な書きっぷり含めて、勉強になりました。
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生物学の復習がしたくなって手に取った本。おもしろい。何より読みやすい。トピックのつなぎが見事。かつ、そんな視点で見てなかった!と、自分では気付いていなかった 物事の切り取り方・見方に触れられて読んでてワクワクする。
一度生物学を勉強しているからスルッと読める。
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更科さんの本は面白くてわかりやすいので大好きで、『若い読者に』とタイトルにあるこの本は、よりわかりやすく中高生向きになっているのかな、と期待して読んだ。
が、読んでみると、今まで読んだ更科さんの本より難しいじゃないの。難しいというか駆け足過ぎて、更科さんの得意な比喩や解説が十分に生かされていない。そのためわかりにくい。
今まで読んだ本の内容がそのままダイジェスト版的に1章に収められているが、元の本の方が良かった。
今までの本には図や表はあったが、この本はイラスト入りで、手に取った人は読みやすそうな印象を受けるだろう。が、生物学者の顔は、肖像画や写真の方がずっとよくわかるし、p183のティラノサウルスと思しき恐竜は直立歩行していて、現代の恐竜研究の成果が反映されていないのは、科学ほ本としてはいかがなものかと思う。p139のクレオソートブッシュのイラストはどんな植物なのかわからないし、p205のただのオオカミのイラストは要るのか?ハキリアリも写真の方が良かった。しかし、多分著作権や肖像権の問題を考えてイラストにしたのだろう。手間とお金惜しんでこのイラストなんだろう。この頃こういう本が多く、ガッカリする。作り手の志が低いのだと思う。
簡単に作ってたくさん売りたい作り手のせいで更科さんの良いところが生かされず、今まで読んだ更科さんの本の中では一番残念な本になってしまった。
最初にこの本を読んでしまい、自分には生物学は難しいと思ってしまう若い読者がいたら、別の更科さんの本はもっと読みやすいよ!と教えてあげたい。
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生物学の全体像をつかめる。
でも、読むの、結構大変。
教科書よりは、全然いいけど、オビにあるような
気楽な本ではない。
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生物学をまったく知らなかったのだけれど、とにかく読みやすく分かりやすい本だった。
進化の過程や生物の定義など、あぁ確かに美しいなと思ってしまう。
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どんなことにも美しさはあって、美しさを見つけられれば関心を持つことが出来、世界はさらに美しくなるっていう本。
「若い読者に…」というタイトルと装丁の絵で想像してたより深い本で、何ヵ所かはついていけない所もあったが、基本的におもしろく読めた。
特に最後のiPS細胞の章が良かったのと、「おわりに」のロダンの話から美しさの話は感動した。
「フランスの彫刻家、オーギュスト・ロダンは日本人の女優花子を好んでモデルとした。ある人の意見では、花子は特に見栄えのよい人ではなかったと言う。しかしロダンはどんな人にも美しいところがあると思っていたようだ。
それを見つけられるか見つけられないかは見る人の目しだいらしい。きっとどんなことにも美しさはある。そして美しさを見つけられれば、そのことに興味を持つようになり、その人が見る世界は前より美しくなるはずだ。」
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最近の 、わかりやすい学術系の本がたくさん出るようになって嬉しいです。
「若い読者に贈る美しい生物学講義」
まあ、美しいかどうかはわかりませんが
(^。^)
面白いです。
いまなら小学生でも読む人はいると思いますので、学校は、買い!
2020/06/02 更新
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可愛らしいイラストで手に取った。内容は基本的な生物学の概説なのかもしれないが、古生物だけでなく細菌、細胞の話まで多岐にわたり、意外と難解である。
特に驚いたのが人間の排出する便は小腸の細胞が3分の1にあたるという話。3カ月で体の細胞がまるっと入れ替わるそうだから一番活用率が高く過酷な環境ゆえらしいが驚愕だった。
細胞も細胞壁がどう繋がっているのか、生物と無生物の違いなど、一旦は履修していても知らないことの多さが良くわかる。
とても興味深かった。