新作らくごの舞台裏
著者 小佐田定雄
大学在学中は古典芸能研究部に所属し、能・狂言・歌舞伎・文楽・浪曲・落語に親しんだ筆者。会社勤めのかたわら落語を聞きに通ううち、ひょんなことから落語を書きはじめ、いつのまに...
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商品説明
大学在学中は古典芸能研究部に所属し、能・狂言・歌舞伎・文楽・浪曲・落語に親しんだ筆者。会社勤めのかたわら落語を聞きに通ううち、ひょんなことから落語を書きはじめ、いつのまにやらプロの道へ。本書では40年を超えるキャリアを振り返り、落語作家という稀有な職業の秘密を語る。新作のアイディアはどこから生まれる? 東京落語を上方に輸入するとき気をつけることは? 演者にあててどう書き分ける? 落語と漫才、落語と演劇の台本はどこが違う? 落語作家ならではの密かな楽しみとは? 落語ファンも落語作家志望者も必読!
目次
- 幽霊の辻──まくら/第1章 二足の草鞋時代/雨乞い源兵衛/貧乏神/茶漬えんま/狐芝居/帰り俥/天災/高宮川天狗酒盛/だんじり狸/茶屋迎い/軽石屁/神だのみ/猫/死人茶屋/ねずみ/ロボットしずかちゃん/化物つかい/淀五郎/商社殺油地獄/マキシム・ド・ゼンザイ/第2章 専業作家時代/雨月荘の惨劇/わいの悲劇/磐若寺の陰謀/幸せな不幸者/哀愁列車/怪談猫魔寺/ぬか喜び/座長の涙/G&G/星野屋/月に群雲/落言・神棚/さわやか侍/長屋浪士/癇癪/火事場盗人/うぬぼれ屋/火焔太鼓/ぐっどじょぶ/質草船唄/屁臭最中/落語作家根問──あとがき/小佐田定雄新作初演年表/演目索引
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「型」にアイデアはめ
2021/12/09 11:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上方を拠点にこれまで作った新作落語は263本。古典の復活や改作も含めると手がけた演目は倍以上になるという。落語作家の小佐田定雄が、創作の経緯や多彩な演者とのエピソードをまとめた本書。落語家は自ら新作を作ることが多く、漫才なども手がける演芸作家ではない「専業」の落語作家は珍しい。パイオニアとして地歩を築き、活躍を続ける小佐田は「この本をきっかけに新しい落語を書く人が現れたらうれしい」と後進に期待する。高校生の時、笑福亭仁鶴のラジオ番組をきっかけに落語会に行き、桂枝雀のファンになった、とのこと。1977年、自作の新作落語を披露する会を始めた枝雀に「エールを送るつもり」で台本を書いて送ると、すぐに本人から電話がかかってきて上演が決まった。その「幽霊(ゆうれん)の辻」は、今も東西の多くの落語家に演じられている。