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紙の本
物語は人生を救うのか (ちくまプリマー新書)
著者 千野帽子 (著)
人生はままならないもの。それを引き受け、困難を乗り越えるためには物語が必要だ。私たちの周りにあふれている物語とは何かを考える。「人はなぜ物語を求めるのか」につながる本。『...
物語は人生を救うのか (ちくまプリマー新書)
物語は人生を救うのか
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商品説明
人生はままならないもの。それを引き受け、困難を乗り越えるためには物語が必要だ。私たちの周りにあふれている物語とは何かを考える。「人はなぜ物語を求めるのか」につながる本。『webちくま』連載を加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
人生はままならないもの。それを引き受けるには人は弱い生きものだ。困難を乗り越えるためには物語が必要だ。それは私たちを救ってくれるのだろうか?【商品解説】
人生はままならないもの。それを引き受け、困難を乗り越えるためには物語が必要だ。それは私たちを救ってくれるのだろうか。【本の内容】
目次
- はじめに
- 人間は物語を必要としている?/人間は不可避的にストーリーを合成してしまう/『人はなぜ物語を求めるのか』
- 第1章 人間は派手なできごとが好き?
- 1 犬が人を嚙むか、人が犬を嚙むか
- 人が犬を嚙んだらニュースになる?/外的要点−なぜ「その」ストーリーを語るのか?/人が犬を嚙むストーリーを語る理由
- 2 珍しいできごとと、けしからぬできごと
- 報告価値とは、通常の意味の「価値」ではない/中居正広さんと〈紀州のドン・ファン〉夫人/報告価値は意識的判断の問題ではなく、ミームの問題?/蓋然性の公準からの逸脱/現象が報告価値を持つかどうかは、人が置かれた状況によって違う/報告価値=確率の低さ(情報量)+意味づけ可能性?/道徳規範、その他の規範からの逸脱
- 第2章 それ、ほんとの話?
- 1 ストーリーには、派手なできごとさえあればいいのか?
- 受信者が好むと好まざるとにかかわらず、受信者にアピールする型のニュース/個人的な意志あるいは意識とは無関係に、情報として取りこまれやすいできごと/「ひどい話」情報が人を動かすのはどういうときか/フィクションには「ほんとうらしいこと」が必要、という説/「実話」になにを期待し、「フィクション」になにを期待するか/人はフィクションのストーリー展開に「必然性」を求めがち
著者紹介
千野帽子
- 略歴
- 〈千野帽子〉パリ第4大学博士課程修了。文筆家。公開句会「東京マッハ」司会。著書に「読まず嫌い。」「文藝ガーリッシュ」「俳句いきなり入門」など。
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紙の本
「救う」「救わない」の分かれ道は?
2019/10/05 15:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の「人はなぜ物語を求めるのか」の続編。前作ではなんでも「お話」にして意味づけてしまう人間の性質が出てきた。本書ではさらにそれを展開していく。
人は意味づけをして「自分なりのストーリー」をつなげて安心する、というところがある。「自分の人生」を理解するのにも自分なりの意味づけをしたストーリーを作っている。ただ。この物語については「自己否定」をさけたいという力も働くのだろう、筋立てを間違うことも多くなるのではないだろうか。物語をまとめることで安心することもできるが間違うこともある。書いてみれば当たり前かもしれないがなかなか「そう考えるのは間違い」とは言えないということだろうか。
小説に救われるかどうか、は別として自分の人生の物語は作り方によってはどちらにもなり得るようだ。そのあたりの「物語の性質」を知っておいて頼りすぎない、ということぐらいしかなのかな、と思った。
前著と同じく哲学的用語を使った解説も入ってくるので「楽に読める」話ではなかった。著者のストーリーが読み手に取って意外な部分が多いということかもしれない。
本書自身は私にとってまだ「一つの物語」の形をとってくれていない。
紙の本
主観と客観の区別があいまい
2019/07/01 21:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まるこぽーろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさん参考文献を提示されているので一見論説のように見えますが、根拠の例示がなかったり、人文科学として先行文献に触れてないのではないかと思わせる箇所があったり、いちいち「それって本当?」と首を傾げながら読んでいました。表象を解説する書籍でありながら、表象と社会の相関関係を無視するような記述が多いので、言葉遊びで結論を導き出しているような印象です。参考図書や散りばめられたキーワードはとても勉強になりました。