まるこぽーろさんのレビュー一覧
投稿者:まるこぽーろ
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2019/07/01 22:00
「わかりにくい図説」と覚悟すれば良書
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シェイクスピア劇のあらすじが絵画つきでわかるような本を期待して購入しました。タイトルはほぼ網羅されており、絵画は豊富で、あらすじのようなものも添えてありましたが、残念ながら文章がややこしいので物語の内容を理解するには苦労が伴います。(難解ゆえのわかりづらさではなく、脈絡なく話が飛んだり、登場人物の名前だけあげつらって、行動を箇条書きにするようなわかりづらさです。) それでも単なる図説にとどまらない絵画史としての面白さがありました。著者は美術評論家なので、シェイクスピア劇モチーフの絵画がたくさん生まれた当時のイギリス美術界の様子にも言及しています。ただし、それも西洋絵画史の知識がなければ難解でしょう。シェイクスピア入門書としてはわかりづらく、よく知る人にとっては画集程度の情報量で、何とも言えない書籍ですが、観劇や読書の前にイメージを養う目的であれば十分かもしれません。
紙の本物語は人生を救うのか
2019/07/01 21:58
主観と客観の区別があいまい
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たくさん参考文献を提示されているので一見論説のように見えますが、根拠の例示がなかったり、人文科学として先行文献に触れてないのではないかと思わせる箇所があったり、いちいち「それって本当?」と首を傾げながら読んでいました。表象を解説する書籍でありながら、表象と社会の相関関係を無視するような記述が多いので、言葉遊びで結論を導き出しているような印象です。参考図書や散りばめられたキーワードはとても勉強になりました。
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