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紙の本
「さみしさ」の力 孤独と自立の心理学 (ちくまプリマー新書)
著者 榎本博明 (著)
自分の内面に目が向かうようになる青年期。誰とも違う個別性の自覚とともに、痛切な「さみしさ」が生まれてくる。さみしさの様相をとらえつつ、さみしさを糧にして自立という大きな心...
「さみしさ」の力 孤独と自立の心理学 (ちくまプリマー新書)
「さみしさ」の力 ──孤独と自立の心理学
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商品説明
自分の内面に目が向かうようになる青年期。誰とも違う個別性の自覚とともに、痛切な「さみしさ」が生まれてくる。さみしさの様相をとらえつつ、さみしさを糧にして自立という大きな心理的課題に取り組む方法について考える。【「TRC MARC」の商品解説】
自分の内面に目が向かう青年期。誰とも違う個別性の意識とともに、痛切な「さみしさ」が生まれてくる。この感情の様相をとらえつつ、自立という問題を考察する。【商品解説】
自分の内面に目が向かう青年期。個別性の意識とともに、痛切な「さみしさ」が生まれてくる。この感情と自立との関係を見つめなおす。【本の内容】
目次
- はじめに
- 第1章 「さみしさ」を感じるのは自立への第一歩
- 自分が嫌になることがある/親の言葉や態度に、なぜかイライラする/もう言いなりではいられない/秘密をもつ/わかってほしい、でも見透かされたくない/依存と自立の間で揺れる心/タテの関係からヨコの関係へ
- 第2章 自己の個別性への気づきがもたらす「さみしさ」
- 自分と向き合うことで芽生える自己意識/自分だけみんなと違うように感じる/自己の独自性の意識と孤独/自分はどこに向かっているのか/自分の人生は自分で背負っていくしかない/だれともわかり合えないさみしさ/孤独だからこそ自意識を麻痺させることも/間柄の文化の住人だからこそ切実な孤独感/幼い頃を懐かしむ心理の意味するもの/出産外傷説/胎内回帰願望
- 第3章 つながっていても孤独
- 仲間といると気が紛れる/つながっていないと不安/盛り上がった後のさみしさ/一人でいられない症候群?/社交のもつ本質的なむなしさ/一緒にいてもさみしい/道化のペルソナが外れない/社交家のさみしさ/群集の中の孤独/SNSが助長する浅いつながり/浅いつながりの世界から脱したい
- 第4章 孤独だからこそ、人を切実に求める
- 世界からの疎外感/さみしいからこそ、人と深くつながりたい/恋愛は幻の橋かけ作業/さみしさの足りない時代?/自立に向けて突き放してくれない親/子どもを呑み込み、自立を許さない母性/秘密をもち、反抗して、自分づくりに向かう時期
- 第5章 一人を持ちこたえる力
著者紹介
榎本博明
- 略歴
- 〈榎本博明〉1955年東京生まれ。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に「〈ほんとうの自分〉のつくり方」など。
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紙の本
「寂しさ」がもたらす恩恵、「過度な繋がり」がもたらす弊害。
2020/06/21 20:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
インターネットの発達やSNSの普及により、私たちは今まで以上に手軽に人と繋がれるようになった。
それに伴い、寂しさを紛らわすことや暇な時間を無くすことが容易になったと思う。
しかし、本書では「寂しさ」を紛らわすことが本当に良いことなのかを問うている。
本書ではSNSの普及が、他者と繋がっていない状況(疎外感、孤独感)を過度に恐れる風潮に拍車をかけていると警鐘を鳴らしている。
また、SNSのみならず空き時間があればスマートフォンをいじる原因として、
自意識が活性化する隙を与えないようにするためと述べている。
本書には、思春期になるにつれて親子関係や友人関係、自己との向き合い方に変化が現れる理由も記載されていた。
個人的には特に、友人と内省的な話ができる間柄になりたいが、恥ずかしさのあまり結局笑い話や冗談を言い合ってしまうという状況に共感できた。
自分がどれだけの人と繋がっているか、がある種のステータスと化した現代において、「孤独」でいることは辛いことかもしれない。
しかし、人は個別の存在であり、自分の人生は自分だけのものなのであることを本書は再認識させてくれる。
私たちに必要なのは「寂しさ」や「孤独」から目をそらし逃避することではない。
それらを恐れず受け入れることが大切であり、その先に自己開示する勇気や本当の親密な関係性を得られるのではないだろうか。
本書は、「寂しさ」や「孤独」という言葉に良い印象を抱いていない人にこそ読んで欲しい作品だ。
読了後、「寂しさ」・「孤独」・「自立」が持つ言葉の意味を再定義するようになるであろう。
電子書籍
さみしさは自立の始まり
2021/09/13 01:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2021年入試の栄東中、市川中などで出題された本。人は誰でもさみしさを感じる瞬間がある。そう感じる背景にどんな心理が働いているのかという考察。やはりSNS漬けの生活は良くないね。SNSは所詮上辺だけのつながりでしかない。時には一人ぼっちになって思索にふけったり、退屈な時間を過ごしたりということが大切だと筆者は言う。また、褒めて伸ばす教育が蔓延し友だち親子が増えたことで、多くの若者が反抗期を奪われ自立できないでいるという警告も。親は意図的に子どもを突き放すべきだという。親にとっては耳の痛い話である。