紙の本
久しぶりの翻訳ミステリー、大当たりでした
2021/02/17 00:50
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投稿者:ゆきちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争中、諜報活動をしていたアイリスと、戦争で夫を亡くしたグウェン。
2人が共同で営む結婚相談所の会員が殺人事件の容疑者になり、
事件を調べるというストーリー。
主人公2人ともがとても魅力的です。
表紙や結婚相談所が舞台というところからもう少しコメディ調で
軽いかなと思ったけれど、適度にシリアスでちょっとハードボイルド、
事件も練られていて面白かったです。
妙齢の女性2人が主人公なので、ロマンスも少し。
秋には続編が出るようなのでとても楽しみです。
紙の本
二人の今後が気になる!
2022/04/04 09:06
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投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
中身を知らずに、衝動買いしたのですが、あたりでした! 結婚相談所をはじめた二人の女性が全く違う性格でどちらも魅力的。色々と抱えている二人。お互いに影響をうけ、良い方向にかわりながら、二人の絆が強くなっていくところがよかった。二人がどうなっていくのか、きになる!謎解きも予想外の展開で、最後までおもしろかった!続きがでてるということで、早速読みたいと思います。
紙の本
戦後間もない
2023/06/23 18:52
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次世界大戦が終わって間もないロンドンで、結婚相談所を開いた二人の女性たち。
それぞれの環境は違っても、お互いのいいところを尊重しあえる関係はとても素敵。
電子書籍
結婚相談所
2021/11/30 22:54
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚相談所としてのお話より主に探偵です。
でもアイリスとグウェンの恋愛模様とかもしっかり書かれてます。
正直グウェンにはずっと亡くなったご主人を…とかがいいなーって思ったんですがそれはそれでかわいそうなんかな…
レディーカロラインが最後の最後にロニーからの手紙であそこまで柔らかくてなるとは思いもしませんでした。
グウェンがすごい強くなっていってるのがすごくわかります。
アイリスに対しても最初は弱かったのにだんだん強気になっていってパートナーなんだから!と。
面白すぎて途中で2巻目も早速買っちゃいました笑
紙の本
女性のでこぼこコンビがいい
2022/08/14 10:54
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投稿者:pizzaco - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリス貴族に嫁いだ洗練された女性と謎の経歴を持つ未婚の女性の二人。自分の尊厳と生活のために手を組んで、結婚相談所を始める。顧客の女性が殺され、彼女と会うはずだった顧客が逮捕されるのをきっかけに、真犯人探しが始まる。その過程で描かれるそれぞれの事情も、戦争によって、変えられてしまった人生も、よく描かれていて、謎解きに終わらないドラマが楽しめる。
電子書籍
タイトルに、ひかれて
2023/10/05 05:35
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルで読み始めましたが、主人公二人がイイ。舞台は1946年の戦後ロンドンです。結婚相談所を設立したのはケンブリッジ大卒で戦時中にスパイのアイリスと、戦争未亡人の上流階級出身のグウェン。本格モノで一気読み。
電子書籍
少し退屈
2022/11/13 14:59
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投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人はスパイ活動のスキルを持ち、もう一人は人の内面を見抜く優れた目を持つ上流階級出身という女性二人組のミステリ。
というだけで期待して購入。
が、読み終わるのに一週間かかってしまった。
中盤は結構退屈で寝落ち数回。
ミステリ読みには意外性は無かったなという印象。
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アイリスとグウェン、戦後間もないロンドンで女性ふたり自立して生きていこうと開いた結婚相談所
会員の殺人容疑を晴らすため謎解きに繰り出す!
戦争で傷付き現在でもその事に悩まされてはいるけれど、お互いに影響しあいながら前向きに進んでいる姿が格好いい
この人はいい人?違うの?と考えながら読むのが楽しかった
海外小説なのでジョークを交えたトーク、馴染みなくて少々戸惑い…でも続編たのしみ
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謎解きではなく探偵のような気がするが、
軽妙だけど中身の濃い作品でおもしろかった!
戦後ロンドンの様子を描きながらも、
明るく常に前向きなアイリスとグウェンのコンビ。
ぐいぐい引き込まれてしまった。
続編も早く読みたい
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無名の作家の、第一作?
ちょっとリスキーだなあと、ためらっていたあなたへ。
心配も、用心も無用。
面白い、こなれている、小気味良い、魅力的、まるでその場にいるかのよう、素晴しい読後感、先が楽しみ、男女ともにおすすめ、etc.etc.etc...
誉める言葉の尽きない、脅威の"デビュー作"である。
1946年6月のロンドン、大空襲の残骸と化した街並の中、奇跡のように残った建物にそれはある。
〈ライト・ソート結婚相談所〉
5階まで階段をのぼるのは大変だが、脚の引き締まる効果はあるらしい。
「開業してから8ポンドも痩せた」と語るのは、アイリス・スパークス、褐色の髪の小柄な女性だ。
明るく、元気よく、機転のきく、いくぶんはすっぱな――しかし、実はケンブリッジで教育を受けた才媛である。
対して、グウェンドリン・ベインブリッジは、たいていの人よりも背が高い。
金髪で、おっとりとしてエレガント、上等の服の似合う、そして美しい数々の衣装を持つ、上流階級の婦人だ。
グウェンは人を見抜くのがうまく、その人にぴったりくる相手を見出すことに長けている。
アイリスは人の背景を探るのが得意だ。使えるコネとツテをいくつももっている。
グウェンとアイリス、この素晴らしいパートナーシップで、事業開設以来3ヶ月、二人はこの結婚相談所をうまく経営してきた。
戦争で傷つき、減ってしまった人と人を出会わせて、よい結果へと導くために。
そうしてロンドンを、世界を人でいっぱいにするために、この事業をしている。
ところが、あるお客さまが、殺されてしまった。
さらに、あろうことか、ひとりのお客さまが容疑者として捕まってしまう。
その無実を信じる二人はお客さまのために、二人の大切な事業のために、真犯人を捜し出すことを決意する。
タイトルといい、表紙といい、主人公が二人の女性であることといい、女性向けのコージーミステリーという印象をうけるかもしれない。
けれども、これがなかなかちがうのだ。
描かれているのは、1946年のロンドン、そしてそこに生きる人々である。
アイリスと、グウェンが、どうして出会い、なぜ結婚相談所を開こうとしたのか、出会うまでの二人は、どんな生き方暮らしかたをしていたのか。
相談所を訪れた人々は、どんないきさつで、そこに行こうと決めたのか。
アイリスとグウェンを助ける人々、親しくなる人、敵となる人、よくわからない人、そうした人々の生きるロンドンが、目に浮かぶように――いや、ロンドンに降り立って、ぐるりと見回せるほどにありありと描かれている。
たとえば、グウェンが初めてトラムに乗る場面である。
他の交通手段と比較して、トラムを選ぶところから一騒ぎあったのだが――言われたとおり、グウェンはヴィクトリア駅の反対側、停留所20番で居並ぶ人々とともにトラムを待っている。
『目に鮮やかな紅白二色の、両サイドに〈サクサ〉の食卓塩の広告がプリントされた二階建てのトラムが近づいてきた。ドアが開いて乗客が流れだし、せかせかと早朝の街へ���っていった。』(105頁)
2階の席についたグウェンは、初めての体験に、たちまち気持ちを浮き立たせて景色に夢中になる。
チェルシー美術学校、テート美術館、楽しい思い出のある場所を見つめ、橋を渡ってテムズ川の南岸に向かう。
無事に残った建物、焼け落ちた店舗、廃屋を眺め、トラムのカンカン鳴るベルを聞く。
崩れかけの壁には、数々の広告がかかる。
ビスト、粉末グレイビー、そして、ウイスキー! かつてはそれを使い楽しんだ、今やいつか手に入れられるだろう品々だ。
どんな時の、どんな街なのか、グウェンのとなりで、読者も窓に鼻を押しつけて見渡すのだ。
描かれる街並みにも人々にも、戦争の痕を見ることはある。
けれども、けして暗くはない。
むしろ、明るく前向きだ。
なにせその事業は〈結婚相談所〉――人と人とが出会い、結婚をして、未来を築くためのものなのだ。
アイリスやグウェンとともに、笑ったり、怒ったり、落ち込んだり、時にイライラしたりもして、あちこち歩いて、人と話し、頭を絞って推理をし、1946年のロンドンを私たちもまた冒険するのである。
著者アリスン・モントクレアはこれが初めての発表作ながら、実は、別名義で歴史ミステリー、ファンタジー、SF、ホラー、脚本などを手がけていたらしい。
まったくの新人ではないのだ。どおりで、話の作り方がこなれている。
しかし、他の情報については、一切が不明なのだ。
アメリカ人か、イギリス人か、はたまた他の英語圏の人なのか、それもわからない。
わかっているのは、このシリーズが英米圏で大人気で、2021年6月には3巻目が出るということ、日本でも、ありがたいことに、2巻目が秋に予定されているということだ。
今は女王であるところの、エリザベス王女の恋愛がそのテーマとなるという。
そういえば、グウェンの見ている雑誌の表紙はエリザベス王女の写真だった。(282頁)
2巻に向けた、さりげない予告だったのかもしれない。
原題を「A Royal Affair 」という。
今から読む時が待ちきれない。
さて、私はここから無粋なことを書く。
『まあ、本人が伏せているのですから、あまり詮索するのも野暮でしょうか。』と、役者あとがきには書かれている。
たしかにそうだ、それが粋というものだと私も強く頷くのだが、しかし、私はそれについて考えたい! そして語りたいのだ!
そんな野暮な無様な真似はしたくない、目にしたくもないという方は、ここでページを閉じていただきたい。
また別の本でお目にかかりましょう。
さて、
この本の著者アリスン・モントクレアとは、何者だろうか?
アリスンは女性名だが、しかし、彼女は女性だろうか?
私は疑わしく思っている。
なぜなら、バス、トラム、地下鉄などに、やたら詳しいからだ。
それを今現在利用しているならばともかく、交通機関にそこまで目を向け、そこまで述べられる女性はいるだろうか?
世界を探せばゼロではないだろうが、私はきわめて稀だと思う。
舞台当時のバス、トラム、地下鉄などについて調べることを厭わず、過不足なくそれを説明するこ���ができ、ささやかでもとにかく記さずにはおれないとは、いったいどんな人物だろう?
『バスでウェストミンスターへ行き、橋の手前で下車した。』(226頁)
『アイリスはウォッピング駅で地下鉄を降りて、ウォッピング・ハイ・ストリートに出た。』(293頁)
『「どうしてシャドウェルには駅がないの?」
「以前はあったのよ」
「いつなくなったの?」
「一九四一年に。・・・・・・」』(165頁)
なんと、路線どころか、駅の盛衰にまで詳しい。詳しすぎる。
『両岸でクレーンが空に突き刺さったまま休止している。爆撃で焼け落ちた埠頭の残骸が、溺れる人々の手のように水面から突きだしている。ホームドックへ帰るタグボートが数隻、ぽっぽっと音をたてながら通過した。』(224頁)
さらにこれだ。川の風景に目をやり、なにかを述べる女性は多い。
けれども、クレーン、ホームドック、タグボートにまでそれが及ぶ女性はいるだろうか?
ついそれを語ってしまう女性が?
交通機関、建設機械などの大型金属加工物に関心をもち、なにか述べたい人物は――男性だ。
しかし、それにしては、女性的でもある。
主人公ふたりの会話はとてもテンポよく、ぎこちなさなどまったくない。
まあ、これは、脚本家時代に鍛えたものであるとは言えよう。
『「ストッキング」
「シームがまっすぐでなかったとか?」』(27頁)(※1)
『「それにあのスカート・・・・・・あんなにプリーツが多いのはだれも持ってない。」』(28頁)(※2)
しかし、ここまで、女性の衣類について気のつく男性はいるだろうか?
ストッキングのシームがまっすぐかどうかが、いかに重要か知っている男性が?
大型金属物にも、女性のこまやかなファッションにも、同等に関心のある人物が?
私は、この作者は、男女のペアではないかと推測する。
そうすると、著者あとがきの一文に納得がいくのだ。
『誤りがあればすべて著者の責任です。実際そのような落ち度を突きつけられれば、彼女はたちまちみっともなく泣きじゃくることでしょう。ですからどうぞお手柔らかに。』
著者"アリスン・モントクレア"について、著者自身が「彼女は」などと第三者的な書き方をするのは、そういう理由だからではないか。
いずれ、アリスン・モントクレアという作家について、明かされることはあると思う。
明日かもしれない、50年後かもしれない、それがいつかはわからない。
その時、私が当たった! と声を上げるのか、大はずれだ! と笑うのかは知らない。
それを楽しみにしているのか、ずっと楽しみのままにしていたいのか、私自身にもわからない。
けれども、多くの読者が納得のいく人物(達)であることは、間違いないだろう。
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戦後ロンドンで対象的な二人が結婚相談所を開くという設定に興味を惹かれて買ったけど良かった。会話がとにかく軽快であっという間に読めた。
あの人やあの人はまだ出るのか。恋愛面もどうなるのか。2巻も今年中に出るようなのでとにかく楽しみ。
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これは中々面白かった!
世界大戦が終わった後のロンドンが舞台で、男に頼らず事業を始めようとするのも面白いし、実際にモデルが居るのも面白いなぁ。それが結婚相談所ってのも。なるほど、戦争でそれまでの横のつながりとかが切れた後、人と人の出会いをどうするかというのは切実だったのかなぁ。昔は日本にも仲人を商売にしているような遣りてのオバサンが居たというけど。(仲人も話がまとまると謝礼が出るから実際、商売といっても嘘では無かったのかもだけど)
という訳で性格も生い立ちもまるで違う二人が、それぞれ少しづつ探りを入れていくのがらしいし、二人が互いをサポートしながら問題解決につなげていくのも面白かった。旦那さんの手紙辺りはちょっと泣かされますよ。
シリーズ物になるなら次も楽しみだな~
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面白かったです。大戦後の雰囲気も感じられ、当時の街や生活の様子も感じ取れました。普段読んでる痛いようなミステリと比べるとのどかなくらい。でも、設定がとにかくワクワクします。アイリスが昔とった杵柄披露するところなんか、胸がすきますね。展開もなるほどね、と思わされました。アイリスとグウェンの会話が軽妙で、バックグラウンドは大きく異なるのに知性的な二人がお互いを思い合っているところが伝わってきて胸が熱くなります。主人公が女性二人、というのも実に新鮮でのめりこめました。アイリスを取り巻く人々も魅力的。二人のその後を思わずにはいられません。なんと、次作がこの秋に読めるとのこと!楽しみです!アイリスがスカーレットヨハンソン、グウェンがエマストーンあたりで映画化してくれないかな。
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面白かった。
女性ふたりのコンビのうち1人が元情報部というのが好みで。
次作が、エリザベス女王の恋のお相手フィリップ王子の身辺調査をすることに…というのがタイムリーすぎて。
早く読みたい。
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第二次大戦後のロンドンで結婚相談所を開業した女性2人が主人公。時代背景や2人のキャラクターの良さに加え、謎めいた過去のエピソードなども織り交ぜられており、そこそこ面白く読めました。シリーズ第2作出ていますが、まぁ時間があればという感じかな。